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【茘枝】ライチの栄養・効果

ライチ(レイシ)イメージ

ライチ(レイシ)とは

ライチはレイシ(茘枝)とも呼ばれる中国南部原産のムクロジ科の果樹・果実のこと。ウロコ状の皮に覆われた球状の外見、独特の香りと甘さ・酸味のバランスが取れた白色半透明の果肉が姿を表します。熱帯・亜熱帯の五大名果の1つとされるトロピカルフルーツでもあります。日本で販売されているライチの9割以上が中国もしくは台湾産で、5~6月頃が最も多く流通します。沖縄県、鹿児島県、宮崎県などで栽培されている国内産ライチも全体から見ると少量ですが存在しており、国産は6月中後半~7月にかけてが旬です。

普段スーパーや青果店で買うときにはあまり気にしませんが、ライチにも様々な品種があり、中国では100種類以上あるといわれています。 一般的に流通しているもの「黒葉種」、種が小さく熟しても果皮が緑色の「玉荷包種」、表皮が緑~赤の美しいグラデーションで種が小さく可食率が高い「妃子笑」などが代表的です。ちなみに似た外見や風味を持つ果物として、同じムクロジ科のランブータンや竜眼(リュウガン・ロンガン)などもありますが、こちらは他属になります。

中国の医学書『本草網目』にも「喉の渇きを癒す、皮膚や顔色を良くする、精神をリフレッシュする、記憶力を高める、脳を活性化させる」などライチの薬効が記されており、現在でもライチの種子は茘枝核(レイシカク)として漢方の生薬として気を巡らせる・冷えを改善し冷えによる痛みを和らげるなどの目的で用いられています。
またライチは「美の果実」とも呼ばれており、古代中国四大美人・世界三大美女に数えられる楊貴妃が好んだとされています。同じく「美の果実」と呼ばれるクコの実もまた楊貴妃が好んだとされ、どちらもの美しさの秘訣であったのではないかとも言われています。

ライチの歴史

ライチは中国南部では紀元前より栽培されていたと考えられています。前漢時代(紀元前2世紀頃)を記録した『西京雑記』にはライチが皇帝へ献上されていた記述が見られ、1~3世紀頃の複数の書物には中国南部の作物としてライチが記されています。単に美味しいフルーツとしてだけではなく疲労回復・強壮剤としても役立つと考えられていたようです。

古くライチは離枝と書かれており、枝から離れると新鮮さが失われやすいこともわかっていたようです。時代が下った中国唐時代(9世紀頃)の詩人である白居易(白楽天)も著作の中で「ライチは枝からとると一日で色が変わり、二日で香りが変わり、三日で味が変わり、四日で色も香りも消えてなくなる」と記しています。現在のように輸送・加工技術がなかった時代には貴重で珍しい果物として珍重されていました。

ライチと言えば必ずと言って良いほど登場するのが中国唐代の皇妃「楊貴妃」。玄宗皇帝が楊貴妃のライチが食べたいという希望を叶えるべく、中国南部(現在の広東・福建あたり)から唐の都である長安まで数千里もの距離を8日8晩で運ばせた、という逸話はよく知られています。この時ライチを見た楊貴妃が微笑んだことが妃子笑(ひししょう)という品種名の由来でもあるそう。

日本にライチが伝えられたのは1720年頃に伊豆大島、江戸時代末期に鹿児島県と2段階に分かれています。昭和くらいまでは冷凍ものが多くあまり美味しくないという印象を持たれていましたが、生のままの輸入が行われるようになり人気が出始めます。近年は鮮度が高く美味しいことに加え、農薬等の不安が少ない国産ライチが注目されており、通信販売などではすぐに売り切れてしまうこともあるようです。

ライチはこんな方にオススメ

  • 貧血気味の方に
  • 妊活中・妊娠中・授乳中の方に
  • 冷え性・血行不良の改善に
  • 免疫力を高めたい方
  • 風邪をひきやすい
  • 疲れやすい・疲労感が抜けない
  • 肌荒れが気になる
  • 若々しさを保ちたい
  • むくみやすい
  • お酒を飲むことが多い

ライチ(レイシ)の主な栄養・期待される効果

ライチはビタミンCや葉酸の含有量が多い事が知られていますが、その他にビタミンB1群やカリウムやマグネシウム・銅などのミネラル類、ロイコシアニジンなどのポリフェノールを含んでいます。100g中りのカロリーは63kcal、1個大体12kcalくらいになります。

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貧血予防・冷え性軽減

ライチには100gあたり100μgの葉酸を含んでいます。葉酸は「造血のビタミン」とも呼ばれる水溶性ビタミンの一種で、ビタミンB12とともに赤血球を作るためには欠かせない成分です。そのほかに鉄分の吸収を高めるビタミンCや銅も含まれていますが、鉄分含有量自体は多くありません。貧血の原因が鉄不足にあると感じている方は鉄分を豊富に含む食材や飲み物と合わせて摂取するようにすると良いでしょう。

中医学でもライチは養血類、血を補い体を潤す食材に分類されています。加えて体を温める性質のある陽性とされていますから「果物は体を冷やすものが多いから心配…」という方でも安心して食べることができるでしょう。西洋医学的観点から見ても、ライチに含まれているナイアシンには毛細血管を拡張することで血流量を増やす働きが認められており、血行促進効果により冷え性の改善に有効とされています。血行不良による肩こりや頭痛などの改善にも効果が期待できますし、貧血の改善からも冷え性改善に効果が期待出来ます。

妊娠中・授乳中の栄養補給

葉酸は核酸をサポートすることで細胞の生まれ変わりを正常に行う働きもあります。特に胎児や授乳期の赤ちゃんにとっては大切な栄養素で、不足すると神経障害などの発生リスクを高める危険性があります。普通の食事で不足することは少ないと言われていますが、妊娠中は通常時の1.5倍量(1日400μg)が必要とされています。

妊娠前から葉酸を摂取しておいたほうが赤ちゃんの健康を守ることになると考えられており、妊活サプリなどにも多く含まれています。ライチは妊娠を望む方から出産後まで意識的に摂りたい栄養素である葉酸を、デザート・おやつ感覚で美味しく補給できる果物と言えるでしょう。

免疫力アップ・疲労回復

100g中36mgとライチに豊富に含まれているビタミンCは免疫物質(インターフェロン)の生成に必要な成分です。ビタミンCをしっかりと摂ることで免疫力を高めることで風邪予防や免疫過剰反応(アレルギー)予防にもなると考えられています。

ビタミンCは疲労回復にも役立ちますし、ライチには代謝に関わるビタミンB群や、ビタミンB群の仲間ナイアシンなども含まれています。ナイアシンは約500の酵素の働きを助けると言われており、たんぱく質・脂質・炭水化物の代謝やホルモン合成とも関係しています。不足すると疲れやすくなったり、慢性疲労感・イライラ・気分の落ち込みなどの原因となるとされています。ライチの適切な補給は肉体・精神の疲労回復や健康維持に役立つと考えられてますし、心身が健康に保たれていることも免疫力低下予防に繋がるでしょう。

高血圧・むくみ・二日酔いケア

ライチはカリウムを比較的多く(170mg/100g)含んでおり、味の濃い食事などからナトリウム過多になることで起こる高血圧の予防効果が期待出来ます。またカリウムは体内の余分な水分を排泄する働きがあり、むくみの原因となる細胞間の水分排泄を促す働きもあります。

加えてライチはアルコール分解酵素・アルコール分解から生じるアセトアルデヒドを分解する酵素両方の働きを活性化させる「ナイアシン」も含まれているため、二日酔いの予防や緩和にも役立つと考えられます。ナイアシン含有量はさほど多くありませんが、水分やカリウムの補給にもなりますのでお酒を飲んだ翌朝の気分の悪さや顔むくみ対策にも役立ってくれるでしょう。

美白・美肌作り

ライチはビタミンCやポリフェノール(ロイコシアニジン)などの抗酸化成分を含んでいます。これらの成分は過酸化脂質の生成を抑制する・動脈硬化予防など健康面のメリットだけではなく、細胞の酸化を抑制することでお肌のシワやたるみ・シミ・くすみなどを防止する働きもあり、外見の老化予防にも役立ちます。

またビタミンCにはメラニン色素の生成を抑制する(チロシナーゼの働きを抑制する)美白効果がありますから抗酸化作用と合わせて紫外線対策・シミ予防に役立ちますし、葉酸によって赤血球合成が促進されると血不足によって起こるくすみや顔色の悪さ・肌荒れ・乾燥などの改善にも効果が期待できるでしょう。ナイアシンも皮膚や粘膜の健康維持効果がありますよ。

ライチ(レイシ)の選び方・食べ方・注意点

多く流通しているライチは果皮が未熟な時は緑色、熟すほどに赤みが増していきます。赤褐色や黒みの強いものは鮮度が低下しています(※玉荷包など熟しても外皮が緑色の品種もあります)。選ぶ際は果皮がしっかりとして、黒ずみのない綺麗なものを選ぶようにしましょう。ウロコのようになっている表皮が鋭いものの方が新鮮と言われています。

ライチは日持ちのしない果物のため、購入後はポリ袋などに入れて冷蔵庫の野菜室に保管し、なるべく早く(最低でも5日以内に)食べきるようにしましょう。枝付きのものであれば枝から外さずにおいたほうが風味を保てますし日持ちもします。

中医学の考え方ではライチは陽性にあたり、食べ過ぎるとのぼせ・イライラ・湿疹や口内炎・だるさなどを引き起こすと考えられています。のぼせ気味の方は食べ過ぎに注意するか、スイカなど体を冷やす食べ物と合わせて摂取すると良いと言われています。また1歳未満の乳児にはあげない方が良い果物とされています。

ライチのオススメ食べ合わせ

  • ライチ+ぶどう・ナツメ・松の実
    ⇒貧血予防・改善に
  • ライチ+生姜・桃・紅茶・シナモン
    ⇒冷えの改善に
  • ライチ+山芋・クルミ・ココナッツ
    ⇒疲労回復・強壮に

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投稿日:2016/01/25 (更新)
by SlowBeauty