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【牛蒡】ゴボウの効果

牛蒡(ゴボウ)イメージ
  1. ゴボウとは
    1. ゴボウの歴史
    2. こんな方にオススメ
  2. ゴボウの栄養・効果
  3. 選び方・食べ方・注意点
    1. 効果をアップを狙える食べ合わせ
  4. ゴボウの活用・民間療法

ごぼうとは

独特のシャキシャキとした歯ごたえと野性味のある香りが特徴的なゴボウ。きんぴらごぼうや煮物の具材・かき揚げ・漬物など和食にはお馴染みのゴボウですが、実はゴボウを日常の食事として取り入れているのは日本と朝鮮半島だけなのだとか。朝鮮半島でゴボウが食べられているのも世界大戦時などに日本が統治していた影響からだと考えられていますから、日本の独自の野菜と言えるかもしれません。

植物として見るとゴボウはキク科の多年草で、普段私たちが食べているのは根の部分。ちなみに「牛蒡」という漢字は牛の尾に似ていたためとする説と、「蒡」という植物(蕗=フキと考えられる)に似ていたがより大きいことを表す「牛」を冠して牛蒡としたとする説があります。
関東を中心に栽培されている細長いごぼうは初冬が旬ですが、新ごぼう(夏ごぼう)と呼ばれる種類は初夏。噛みごたえのある秋冬のゴボウよりも新ごぼうは柔らかく、風味も柔らかいのが特徴です。そのほか根・葉・茎が食べられる葉ごぼう、主に関西では若ごぼうと呼ばれて食されているものは根部は香りが弱く柔らかい食感、葉葉部はフキに似た食感をしています。

繊維ばかりで栄養価がないと言われたことや、食の欧米化の影響で食卓への登場も減っていた時期もありますが、近年食物繊維やポリフェノールなどを豊富に含むことから「若返り」や「デトックス」効果が期待できるヘルシー食材として再び注目される食材となりました。ごぼうサラダやフリッターなど洋食への応用、ゴボウをそのまま利用したスナック菓子なども販売されていますし、より手軽にゴボウの効果を得られとして「ゴボウ茶」もドラッグストアなど人気の定番商品となっています。

ごぼうの歴史

ごぼうはユーラシア大陸北部が原産とされており、日本に野生種は存在していないことから古い時代に渡来したと考えられています。古いものでは縄文時代の貝塚からゴボウの種子が発見されており渡来時期については諸説ありますが、奈良~平安頃に改めて「牛蒡」として中国から伝えられたことで薬用植物として認識されるようになったと考えられます。古い時代の日本ではゴボウをキタキス(岐多岐須)と呼んでいましたが、平安時代の「本草和名」や「倭名類聚抄」などにこの名前の記述が見られます。

日本にゴボウを伝えたとされる中国では解熱、解毒、利尿、排膿作用を持つ漢方薬として用いられていました。薬学書の本草綱目によれば、「余分な水分を排出し、血の巡りをよくし、冬の寒さで起こる風邪や咳、歯痛、腫れものを鎮める」と記されています。ヨーロッパでもゴボウの根はバードックルートと呼ばれ、ニキビや腫れものなどの皮膚疾患の治療や、尿の出を促す民間薬として利用されていました。中国でもヨーロッパでも、ゴボウは食べ物というよりも「薬」として利用されてきたことが分かります。

『類聚雑要抄』には元永元年(1118年)に鳥羽天皇が宇治平等院へ行幸した際の献立にゴボウの名が記されており、この頃には薬用ではなく野菜として利用されていたと考えられています。野菜として食用利用はされていたものの、広くゴボウを食べる習慣が広まったのは江戸時代以降と考えられています。江戸時代に刊行された日本最古の農書『農業全書』にも品種や栽培法の記載がありますし、元禄(1700年前後)には江戸近郊で滝野川ゴボウや砂川ゴボウなどの品種も確立されていきます。
人々の暮らしに密着した存在として江戸の節約おかず番付『日々徳用倹約料理角力取組』や料理本にも登場し、和食・家庭料理の中に定着していきます。金平牛蒡が盛んに食べられるようになったのも、柳川鍋にゴボウが使われるようになったもの江戸時代後期頃と言われています。

ごぼうはこんな方にオススメ

  • 便秘、便秘に伴う肌荒れの改善
  • 腸内フローラを整えたい
  • むくみの解消(利尿効果)
  • ダイエットのサポート役に
  • 冷え性・血行不良に
  • 美肌作りに
  • アンチエイジング
  • 血糖値が気になる方
  • 生活習慣病予防
  • 免疫力を高めたい
  • アレルギーの緩和に

ごぼうの主な栄養・効果

ゴボウに含まれる成分としては食物繊維が代表的で、そのほかの栄養はあまりないと思われがちですが、カリウムやマグネシウムなどのミネラル類も比較的多く含まれています。低カロリー食材と言われていますが100gあたりのカロリーは65kcalとそこまで低いわけではありません。

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【便秘・腸内フローラ改善】

ゴボウと聞いて真っ先に思いつくのが「食物繊維が豊富で便秘の解消に役立つ」ことという方も多いと思います。食物繊維は大きく分けると水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2種類があり、野菜に多く含まれているのは不溶性食物繊維です。不溶性食物繊維は便のかさを増やし腸の蠕動運動を促進することで便秘解消効果がある反面、ストレスなどによる痙攣性便秘の方には不向きだったり、摂取しすぎる・水分が足りないと便を固くしすぎて便秘を悪化させてしまう可能性もあります。

ゴボウは食物繊維総量6.1gのうち水溶性食物繊維2.7g不溶性食物繊維3.4g(※100g中)と野菜類の中でも豊富な食物繊維量を持ちながら、水溶性と不溶性食物繊維のバランスが非常に良い野菜です。それに加えて微量ではあるものの腸内の善玉菌を活性化するオリゴ糖も含んでいるため、便秘の解消だけではなく腸内環境の改善=便秘をしにくい体質作りにも役立ってくれるでしょう。

【むくみ緩和・ダイエットサポート】

またゴボウに含まれている水溶性食物繊維の一種(水溶性ムコ多糖類)であるイヌリン」には利尿作用があり、体内に溜まった不要な水分や老廃物を体外へ排出する手助けをしてくれます。ゴボウにはカリウムも100gあたり320mgと比較的多く含まれていますから、相乗して顔や手足などのむくみ解消に効果が期待できます。

イヌリンなどの食物繊維やカリウムなどのミネラルの働きで便秘・むくみの改善が改善されるのは勿論ですが、水溶性食物繊維やオリゴ糖によって善玉菌が活性化し腸内フローラの状態が良くなることで代謝向上効果も期待できます。またゴボウに含まれているアクチゲニンという成分はグルコース(ブドウ糖)の筋肉への取り込みをサポートすることで、脂質代謝や糖質代謝を改善する効果が報告されています。

ゴボウのカロリーは100gあたり65kcalと際立って低いわけではありませんが、食物繊維の働きで血糖値上昇は緩やかになりますし、デトックス・腸内フローラ改善・代謝向上などの働きが期待できますからダイエットサポートとしても役立ってくれるでしょう。硬い食感によって噛む回数が増えることで満腹中枢への刺激となりますから、食べ過ぎ予防にもなります。

【老化予防・免疫力アップ】

ゴボウが近年注目を集めている要因の一つとしてポリフェノールの一種であるサポニン、タンニン、クロロゲン酸などを含んでおり、活性酸素を除去する抗酸化作用が高い食材であることも挙げられます。これらのポリフェノールは抗酸化力が強く、ストレスや加齢によって発生した活性酸素によって起こる内臓機能や肌などの老化を防止する考えられています。またマウスによる実験ではゴボウに含まれているアクチゲニンという成分は記憶障害に関連する酵素アセチルコリンエステラーゼを抑制し記憶障害の改善が見られたとの報告があることから、認知症予防など“脳の老化予防”についても効果が期待されています。

またマウスを使った実験ではゴボウのアクチゲニンが免疫細胞に働きかけ、炎症物質を抑制し抗炎症・抗アレルギー効果をもたらすことが報告されています。サポニンにも免疫機能を司るNK細胞(ナチュラルキラー細胞)を活性化する働きがあるとされていますので、サポニンとアクチゲニンが相乗して働くことで免疫力向上・アレルギー症状緩和、汗疹・湿疹などの肌トラブルの緩和などにも役立つのではないかと考えられています。

【糖尿病・生活習慣病予防】

ゴボウに豊富に含まれている水溶性食物繊維はゲル状に溶けて食べ物を包み込む性質があります。水溶性食物繊維に包まれた食べ物は消化管の移動速度がゆっくりになり、血糖値の変動も穏やかになります。アクチゲニンによる筋肉へのグルコースの取り込みを促進する働きも報告されていますし、糖代謝に関わるマグネシウムや亜鉛などの補給としても役立ちます。これら成分の働きが複合して働くゴボウは糖尿病予防や食事療法として役立つ食材と考えられています。

糖代謝だけではなく、ゴボウに含まれているクロロゲン酸などのポリフェノール類は抗酸化作用によって過酸化脂質の生成を抑制してくれます。水溶性食物繊維による血糖値上昇抑制やアクチゲニンの働きからゴボウは肥満予防にも役立つと考えられますから、ポリフェノール類による血液サラサラ効果と合わせて動脈硬化や高血圧など生活習慣病予防にも良いとされています。

ごぼうの選び方・食べ方・注意点

ごぼうの下処理(アク抜き)はする派としない派に分かれています。水に晒すとポリフェノールなどの栄養成分が流れてしまうという話もありますが、短時間ならばさほど問題はありません。気になる方は酢水に晒すようにすると良いでしょう。

ごぼうに含まれる食物繊維「イヌリン」は皮付近に多く存在しています。皮ごと利用するか、皮を削ぐようにして薄く剥いたほうがより多くの食物繊維を摂取できます。

効果アップが期待出来るごぼうの食べ合わせ

  • ごぼう+きのこ類・こんにゃく
    ⇒便秘予防・解消に
  • ごぼう+豆腐・寒天・ひじき
    ⇒ダイエットサポートに
  • ごぼう+切干大根・しいたけ
    ⇒美肌作りに
  • ごぼう+豚肉・鶏肉
    ⇒ストレス緩和に

ごぼう活用方法・民間療法

虫刺されや湿疹ができた場合、ごぼうのおろし汁を塗ると効果があると言われています。またごぼうのおろし汁でうがいをすると、喉の痛みや口内炎の緩和に有効とされています。

ゴボウの種子は牛蒡子や大力子と呼ばれ、漢方で生薬として利用されます。解熱、解毒、利尿、排膿作用などを持ち、風邪による咳や痰、のどの痛み、乳腺炎の治療に処方されます。

ごぼう茶について

手軽に食物繊維が摂れ抗酸化作用(アンチエイジング効果)のあるお茶として人気のある「ごぼう茶」ですが、お茶にはごぼうの食物繊維のうち水溶性食物繊維だけが溶け込んでおり、茶殻まで食べないと不溶性食物繊維は摂取できません。便秘の解消をしたい方・野菜不足が気になっている方はごぼうそのものを食べる方がお勧めですが、水溶性食物繊維による腸内環境の改善や排便促進作用は期待できるでしょう。
ポリフェノールも摂取できますのでエイジングケアのサポート役としても役立ってくれます。

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投稿日:2014/07/17 (更新)
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