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【筍】竹の子/タケノコの栄養・効果

筍(タケノコ)イメージ
  1. たけのことは
    1. たけのこの歴史
    2. こんな方にオススメ
  2. たけのこの栄養・効果
  3. 選び方・食べ方・注意点
    1. 効果をアップを狙える食べ合わせ
  4. たけのこの活用・民間療法

筍(たけのこ)とは

春の味覚の代表食材でもあり、サクサク・コリコリとした食感と櫛のような形状が特徴的なタケノコ。“竹の子”と書かれることもあるように、竹の子ども=地面から出かけた若芽・若茎部分を指します。ちなみに“筍”は土から顔を出して10日(旬)もすれば竹になることが由来です。たけのこご飯・煮物をなどの料理は通年食べられますが、旬であれば刺身や素焼きなどそのものの味を楽しむ食べ方も出来ます。ちなみにタケノコを食べる習慣があるのは、日本・中国・台湾・韓国ほかアジアの一部地域だけなのだとか。

竹の種類は日本だけでも約150種ありると言われています、その中で食用とされるものは一般的にタケノコと呼ばれているものは「孟宗竹(モウソウチク)」という種類の竹の若芽で、そのほか細い長い形状の淡竹(ハチク)や、関西に多い真竹(マダケ)など10種類程度。山菜としてよく利用される、東北、北海道などが主産地の外皮が緑色で細長い形状のタケノコもあります。こちらは「根曲がり竹」や姫竹・細竹などと呼ばれていますが、正式には千島笹(チシマザサ)と呼ばれる大型の笹です。とは言っても笹と竹自体近い種ですし、味もタケノコに近いことから筍の一種として扱われています。

加工食品として中国や台湾でよく利用され、日本でもラーメン具としてお馴染みのメンマ(シナチク)もよく知られています。タケノコと思っている方も多いようですが、こちらは成長した“竹”を蒸す・乳酸発酵・天日乾燥と言うステップで作られています。原料は中国南部や台湾など亜熱帯地域で主に栽培されいる麻竹(マチク)という種類で、日本では沖縄県などごく一部にしか存在していません。
そのほか淡竹の葉は生薬「竹葉(チクヨウ)」として 解熱・利尿用として用いられいます。より身近なところではデトックスなどに役立つ健康茶として「竹葉茶」などにも利用されていますね。

筍(たけのこ)の歴史

日本人は古くから竹を利用しており、縄文自体の遺跡からも竹製品(竹カゴ等)が出土しています。タケノコの食用開始時期はハッキリと分かっていませんが、『古事記』で黄泉比良坂で追われていたイザナギが投げた櫛が筍に変化し、追手がそれを食べている間に逃げるシーンがあることから、日本でもタケノコは古くから食用として知られていたと考えられます。しかし現在一般的な孟宗竹はまだ伝来・普及していませんでしたので、この場面での“筍”は真竹と言われています。

タケノコからは少し離れますが、竹は竹カゴや箕などの農具をはじめ、建材・花器・楽器・竹刀や弓などの武器と古くから現在に至るまで幅広く利用されています。宗教的な面から見ても、驚異的な成長スピードや生命力、中空であることなどから竹は神秘的な力を持つ植物として宗教儀礼や呪術道具としても活用されていました。古事記の伝説をはじめ、かぐや姫の伝説、お正月の門松などにその片鱗を見ることが出来ます。

孟宗竹は中国が原産とされています。呼び名は“病床にあった母親が冬に筍を食べたがったため、親孝行な息子の「孟宗」が雪に覆われた竹林を懸命に掘って持ち帰った”という逸話が由来。日本への孟宗竹伝来は801年に道雄上人が唐から持ち帰った・1228年に道元禅師が宋から持ち帰ったなどとも伝えられていますが、全国的に広がるのは1746年に薩摩藩が琉球王国から移入して以降と考えられています。江戸時代中後半~明治にかけて全国へと広がり、大正時代には栽培面積が急増します。
第二次世界戦後の竹材需要減少や、安価な中国製のタケノコの輸入拡大に伴って国内の竹・タケノコの商業栽培は減少しています。しかし孟宗竹自体の生育域は拡大傾向にあり、他の植物の枯死や藪蚊の発生などが問題になっています。

筍(たけのこ)はこんな方にオススメ

  • 肉体・精神の疲労回復
  • スタミナ増強
  • やる気・集中力向上
  • 抗ストレス・精神安定
  • 便秘の予防・改善
  • むくみ予防・改善
  • デトックスのサポート
  • ダイエットのサポート
  • 代謝低下予防
  • 肌荒れの予防・改善

筍(たけのこ)の主な栄養・期待される効果

タケノコは約90%が水分なので全体的な栄養価は低くなりますが、葉酸をはじめとするビタミンB群などのビタミン類、カリウムや亜鉛などのミネラルを含みます。

【疲労回復に】

タケノコにはアミノ酸の1つアスパラギン酸が含まれています。含有量は100gあたり670mgと、実はアスパラガス(360mg)よりも豊富。アスパラギン酸はエネルギーを作り出すクエン酸回路(TCAサイクル)を促進する・ミネラルの全身運搬を潤滑に行うなどの働きがあることから、疲労回復成分として栄養ドリンクなどにも配合されています。加えてエネルギーの一時貯蔵庫とも言えるグリコーゲンの生成を促す働きがありますから、他の食材と合わせることでスタミナ増強にも効果が期待できるでしょう。

また際立って多いというわけではありませんが、タケノコは野菜類の中ではタンパク質を多く含んでいる食材でもあります。筋肉疲労・精神疲労共に体内のタンパク質分解が高まるため、タンパク質(アミノ酸)をしっかり補給することで筋肉・内臓機能の低下予防に繋がると考えられています。タケノコだけでタンパク質を摂取できるわけではありませんが、食事の栄養バランスを整えるのには役立ってくれます。

【便秘・むくみ改善】

筋っぽさのある見た目や食感からも想像がつく通り、タケノコは食物繊維を比較的豊富に含んでいます。100gあたりの含有量は2.8gで、うち大半が不溶性食物繊維ですから、便の量を増やして腸の蠕動運動を促進してくれると考えられます。若干ではありますが便に水を含ませる働きがあるマグネシウムを含んでいますし、タケノコ自体水分量が多い食材ですので便秘の予防や改善に役立ってくれるでしょう。

タケノコは体内の水分バランスを調節する機能のあるカリウムを100gあたり520mgと豊富に含んでいます(※水煮缶の場合はカリウム含有量が77mg/100gまで下がります)。カリウムによる貯留水分の排出促進効果が期待できますし、アスパラギン酸もミネラルを細胞内へ送り届けることで体液のバランスを整える働き・尿の合成を促進する働き・アンモニアの排泄を促す働きがあります。カリウムとアスパラギン酸の働きが相乗することでむくみ予防・改善に役立つほか、食物繊維などとの働きと合わせてデトックス効果も期待できます。

【脳の活性化・やる気向上】

タケノコを切った時に節の間に入っていたり、水煮されたものが入っている袋に浮かんでいる白い粉・粒のような物体。体に悪そうと心配される方もいらっしゃいますが、白い粉のようなものはアミノ酸の一種「チロシン」が結晶化したものなので通常量の摂取では害はありません。

チロシンは甲状腺ホルモンや神経の伝達物質の生成に関わる物質です。やる気物質であるドーパミンの原料として体内で利用されることも知られており、不足することで無気力・集中力低下・抑鬱症状などを引き起こすと考えられています。このことからチロシンを含むタケノコを食べることで脳の活性化、やる気・集中力アップが期待できるとする説もあります。

特に豊富というわけではありませんが、タケノコには副腎皮質ホルモンをサポートするパントテン酸、ホルモンバランスや精神安定に関係すると考えられている亜鉛やマグネシウムなどのミネラルも含んでいます。またアスパラギン酸にも興奮性神経伝達を担う働きがあり、ストレス耐性アップが期待されています。タケノコを普段のお食事に加える事で、精神安定のサポートも期待できるかもしれません。

【肥満予防・ダイエット食】

タケノコは根菜に分類されることもあり、高カロリーと思われがちですが100gあたり26kcalと低カロリーな食材です。同量の場合であればホウレンソウや春菊などとほぼ同カロリーですし、食物繊維を豊富に含んでいることから食べごたえ・満腹感の維持などにも役立ってくれるでしょう。固めの食感なので噛んで食べることで満腹中枢の刺激になり食べ過ぎ予防にもなります。

食物繊維やカリウムが豊富なため、タケノコを取り入れることはダイエット中に起こりやすい便秘やむくみの予防にも役立ちます。またチロシンは代謝を促進する甲状腺ホルモンの材料になりますし、アスパラギン酸も代謝を高める働きが期待できます。そのほか代謝に関わるビタミンB群なども含まれていますから、食事制限によって栄養が偏ることで起こる代謝低下予防としても役立ってくれるでしょう。

【肌荒れ予防】

タケノコの豊富な食物繊維から便通が改善されることで、老廃物の排泄を促し脂性肌・ニキビ・肌荒れの予防や改善に役立つと考えられています。不足することで湿疹など肌荒れの原因となるビタミンB6、抗酸化作用や血流改善作用のあるビタミンEなども若干含んでいますし、ストレス耐性アップなど精神面への働きからも肌荒れ緩和効果が期待できます。美肌野菜とまでは言えないものの、肌荒れの予防には役立ってくれるでしょう。

チロシンはメラニン色素の原料となる成分でもあるため、白髪予防に効果的ですが、過剰摂取した場合には肌のシミやそばかすを発生させやすくする可能性がありますので摂取量には注意が必要です。

筍(たけのこ)の選び方・食べ方・注意点

タケノコは少量であれば消化を助けると考えられていますが、反面、食べ過ぎると胃腸に負担がかかり消化を妨げてしまします。また若干の毒性があるため、稀に吹き出もの・蕁麻疹などアレルギー様症状を起こす場合があります。高齢者や小さいお子さん、慢性ぜんそく他アレルギーがある方などは特に食べ過ぎに気をつけましょう。

タケノコは切断してから急激にエグみが増加することが知られています。時間経過とともに固さも増していき、ざっくり言うならば“時間経過とともにどんどん不味くなる”ものですから、生のものはできるだけ早く下処理だけでもしてしまったほうが良いでしょう。アク抜きをする場合には、米のとぎ汁や米ぬかなどを入れるとアクの抜けが良くなります。唐辛子を入れると防腐効果が期待でき、エグみが出るまでの時間を伸ばせるとも言われています。

お湯+米ぬかもしくは砥汁+唐辛子が古くから行われてきた方法ですが、重曹(ペーキングパウダー)で茹でるアク抜き方法も最近よく使われています。湯で時間が少ないほど水溶性ビタミンの流出が減りますから、時短型の重曹アク抜きの方が栄養面では優れていると考えられます。中華料理などでは高温の油で上げる事でアク抜きをすることもあるそうです。

筍(たけのこ)のオススメ食べ合わせ

  • タケノコ+蒟蒻・ゴボウ・サヤインゲン
    ⇒肥満防止・ダイエットに
  • タケノコ+人参・大根・セロリ・ワカメ
    ⇒便秘の予防・改善に
  • タケノコ+カボチャ・サツマイモ・胡桃
    ⇒老化予防・イライラ緩和に
  • タケノコ+オクラ・小松菜・椎茸・山芋
    ⇒スタミナ増強に

筍(たけのこ)活用方法・民間療法

タケノコの皮は防腐作用があるので、以前はおにぎりを包むなどの目的で利用されていました。またタケノコの外皮と実の間にある、白くて柔らかい皮は「姫皮」と呼ばれ、炊き込みご飯やお吸い物の具として利用する事ができます。

麻疹(はしか)の内攻時にタケノコの煮汁を飲むと発疹が出る=麻疹が早く治ると言われ、昔は民間療法として使われていたようです。

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