SlowBeauty

命を頂くことに感謝して、栄養満点のご飯を食べよう

【Chokeberry】アロニア/チョークベリーの栄養・効果

アロニア/チョークベリーイメージ
  1. アロニアとは
    1. アロニアの歴史
    2. こんな方にオススメ
  2. アロニアの栄養・効果
  3. 選び方・食べ方・注意点
  4. アロニアの活用方法

アロニアとは

アロニアは北アメリカが原産のバラ科アロニア属の総称で、英語ではchokeberry(チョークベリー/チョコベリー)と呼ばれています。「神様からの贈り物」や「奇跡のフルーツ」とも称され、近年スーパーフード・ミラクルフルーツとしてよく紹介されている果物でもありますね。高い抗酸化作用による健康・美容効果が期待される他、アロニアに含まれるカロテノイドに脂肪分解促進作用が報告されたことからダイエット用としても注目されています。

アロニアは熟した際の実の色から、赤く熟すレッドチョークベリー(Red chokeberry:学名Aronia arbutifolia)、黒紫色のブラックチョークベリー(Black Chokeberry:学名Aronia melanocarpa)、この2つの交雑種であるパープルチョークベリー(Purple chokeberry :学名Aronia prunifolia )の大きく3種類に分けられます。このうち“アロニア”として食用・加工品用として主に利用されているのはブラックチョークベリーです。
アロニアは生食も出来ますが、渋みが強いためあまり美味しくはありません。ジャムや飲料などの加工品、ほか食材と混ぜあわせたスムージー、サプリメントとして利用されています。

アロニアは北海道など一部地域で栽培されてはいるものの、日本全国的に見るとさほと知名度の高い果物とは言えませんでした。しかし近年その高い抗酸化作用が注目され、ダイエットやアンチエイジングなどに海外セレブが取り入れていることと合わせて紹介される機会が増えてきました。アサイーに次ぐブームになるとの声もありますし、輸入に頼るしかないアサイーに比べて国産であるというのも安心感が高いですね。

アロニアの歴史

アロニアは原産地である北アメリカでは先住民の方々にとっては親しみある食材の1つであったと考えられています。“ペミカン”と呼ばれる伝統的な携帯保存食の材料としても頻繁に利用されていたようですし、遺跡の周辺などにもアロニアを見ることが出るそうです。

コロンブスの新大陸到達後に移住してきた移住民はアロニアを食べることはほとんどなく、主に食品や布の染料としてアロニアを利用しました。喉が詰まる・窒息するなどの意味を持つ“choke”という言葉が名前に付けられているのも、アロニアは生のままではとても渋く食用には適さないと考えられたためと考えられます。
1800年後半にロシアに導入された後、耐寒性が高いというアロニアの特性から東欧諸国でも栽培が行われるようになります。ジュースやジャムなどにすることで甘酸っぱい風味を楽しめることに加え、健康増進に役立つメディカルフルーツとしての地位を確立して行きます。ロシアでは庭木として植える家庭もあり「黒い実のナナカマド」とも呼ばれて親しまれていきます。

1940年代以降はロシアで商業生産が行われ、逆輸入のような形でアメリカでも栽培・利用が紹介されるようになります。日本には1976年にロシアから北海道から種子が輸入され、豪雪地帯である大滝村などで農作物として栽培されるようになります。現在は北海道のほか、東北地方や長野県でも栽培が行わわれています。

アロニアはこんな方にオススメ

  • ストレスが多い・タバコを吸う
  • 老化を予防したい
  • コレステロールが気になる
  • 生活習慣病を予防したい
  • 血糖値が高めの方
  • パソコンやスマホをよく使う
  • 目の疲れ・かすみが気になる
  • 免疫力を高めたい
  • アレルギーを軽減したい
  • 便秘・腸内環境が気になる
  • 体型・内臓脂肪が気なる
  • ダイエット成果を高めたい
  • シワ・シミが増えてきた
  • 肌荒れ・くすみ・乾燥肌に

アロニアの主な栄養・期待される効果

アロニアは熱・凍結に強い性質があり、通常は加工時に失わやすい栄養成分も損傷が少ない状態で摂取することが出来ると言われています。100gあたりのカロリーは47kcalとブルーベリーとほぼ同じくらい、ポリフェノール類・食物繊維を豊富に含むほかビタミンやミネラルも果物としては中堅程度に含んでいます。

【老化(酸化)・生活習慣病予防】

アロニアはアントシアニンカロテノイド色素(β-クリプトキサンチン、β-カロテン)などのポリフェノールを豊富に含んでいます。独特の渋み・苦味もポリフェノールが豊富なことが原因で、ポリフェノール総量が果実(生)100gあたり1240mgと非常に多いことから「アロニアはベリー類で最強の抗酸化力を持つ」とも言われています。そのためアロニアは紫外線やストレスなどで増加する活性酸素によって体のサビつき=老化や内臓機能の低下予防などに高い効果が期待されています。

アントシアニンは血小板の凝固を抑制することで血液サラサラ効果が期待されているほか、血管拡張作用や毛細血管保護作用など血液循環の改善にも優れた成分であるとされています。β-カロテンは悪玉コレステロール(LDLコレステロール)の減少に役立ちますし、β-クリプトキサンチンは血糖値コントロールを正常化し糖尿病や高血糖に起因する肝機能障害予防などへの有効性が報告されています。アントシアニン・β-クリプトキサンチン・β-カロテンが複合して働くことで、アロニアは高脂血症・糖尿病・動脈硬化・心筋梗塞など様々な生活習慣病の予防に役立つと考えられています。

【疲れ目対策・眼精疲労予防】

アロニアの代表的な栄養成分として黒紫色の色素成分である「アントシアニン」の含有量が豊富なことが挙げられます。皮だけではなく果肉部分までしっかりと色づいているアロニアはブルーベリーの2倍~5倍くらいとも言われるほどアントシアニン量が多く、ハスカップやビルベリーなども上回ると言われています。

アントシアニンは目の網膜に存在するロドプシンの再合成を促す働きがあります。私達の目はロドプシンが分解される際に生じる電気信号が脳に伝わることで目に写ったものを認識することが出来ます。ロドプシンは分解された後に再合成され、再び分解を繰り返していますが、加齢や目の酷使によってこの再合成能力が低下すると目の疲れやかすみ・ぼやけるなど影響が出てきます。

アロニアはこのロドプシン再合成に関わるアントシアニンが豊富なため、目の疲れを緩和することで眼精疲労を予防したり、加齢によって起こる視機能・視力低下を改善する働きがあると考えられています。アロニアはアントシアニン以外に角膜や網膜の粘膜保持に関係するβ-カロテン(ビタミンA)も含んでいますから、パソコンやスマートフォンなどの長時間利用による目の疲労・乾燥(ドライアイ)対策として幅広い年齢層から注目を集めています。

【免疫力向上】

アロニアに含まれているカロテノイドの1つβ-カロテンは体内でビタミンAへと変換され、呼吸器や腸などの粘膜を丈夫にする働きがあります。同じくカロテノイドのβ-クリプトキサンチンには免疫系を活性化することで免疫グロブリン(IgM、IgA)とNK細胞をサポートするインターフェロンの増加などが報告されています。
アロニアはこの2つの成分から、粘膜の強化によって病原体やウィルスの侵入を防ぐ・侵入したウィルスへの対処と、2重の意味で免疫力を高める働きがあると考えられています。アメリカ大陸のポタワトミ族は風邪の予防・治療にアロニアを利用していたそうです。

また様々なポリフェノール類による抗酸化作用は活性酸素による免疫力低下・免疫過剰(アレルギー)を予防する働きにも繋がります。ヒスタミンで炎症を起こしたラットを使った実験では、アロニアの投与によって炎症が緩和されたことも報告されています。この結果からアロニアには抗炎症作用やアレルギー緩和作用もあるのではないかと考えられており、花粉症対策などにも取り入れられています。

【便秘改善】

アロニア果実そのものは豊富な食物繊維を含んでいます。100gあたりの食物繊維は5.3gとされており、同グラムで比較した場合はバナナの約5倍、サツマイモの約1.5倍量となります。日本ではサプリメントとしての販売が主ですが、果実そのものをスムージやジュースにしたり、パウダーを活用するなどすると便秘の予防・改善のための食物繊維補給源としても役立ってくれるでしょう。腸の粘膜強化や免疫力アップに役立つカロテノイドの働きと合わせて腸内環境改善にも効果が期待出来ます。

【ダイエットのサポート】

アロニアには脂肪の分解を促進する作用があることが報告されています。アロニアに含まれているカロテノイド(β-クリプトキサンチン)には脂肪の代謝を高める働きがあり、内臓脂肪蓄積防止をはじめ内臓脂肪・皮下脂肪両方の脂肪燃焼を促すと考えられています。体重減少も報告されていることからメタボリックシンドローム予防改善としてやダイエット商品の成分としても利用されています。

アロニアはβ-クリプトキサンチンによる抗肥満作用だけではなく、豊富なポリフェノールによる高い抗酸化作用がありますから、活性酸素によって起こる内蔵や筋肉の機能低下を抑えて代謝を高める(回復させる)働きも期待できます。タンニンによる渋みが食欲を抑えるという説もありますし、果実そのものであれば食物繊維も豊富ですので食べ過ぎ防止としても役立ってくれそうです。ただしアロニアジャムなどの加工品は風味優先で砂糖などが多く含まれている場合も有りますので、糖質の摂り過ぎには注意しましょう。

【美肌作りに】

アントシアニンやカロテノイドなどの抗酸化物質を豊富に含むアロニアは肌・外見のエイジングケア食材としても注目されています。活性酸素は細胞の老化を促進することでシミ・シワ・たるみなどを引き起こす原因となりますから、加齢・ストレス・生活習慣などによる肌老化予防や薄毛予防として役立ってくれるでしょう。β-クリプトキサンチンにはメラニン合成阻害作用やシミ減少効果があることも報告されていますから出来てしまったシミ改善のサポートにも効果が期待できます。

またβ-カロテンはプロビタミンAとも呼ばれ、体内でビタミンAに変換される性質もあります。ビタミンAは皮膚や粘膜を形成する上皮細胞の生成に関わっており、不足すると皮膚の新陳代謝低下や乾燥・ニキビなどの原因となります。加工商品の場合はその商品・製法によりますが、アロニア自体にはビタミンCやビタミンEも含まれていますので、コラーゲンの生成促進やくすみ改善・美白など美しい肌を作る様々な効果が期待されています。

アロニアの選び方・食べ方・注意点

100g中の栄養成分含有量につきましては botanical-online様記載の数値を参考にさせていただいております。サプリメントや加工食品・冷凍などアロニアの加工/状態によって数値は異なりますので各メーカーサイト等にてご確認ください。

アロニア活用方法

日本でアロニアはまだあまり流通しておらず、サプリメントが最も多いかと思います。その他にジャムやアイスクリーム・ケーキなどのお菓子類もありますが、こちらの場合は糖質の関係上食べ過ぎには注意が必要です。デイリーに使いたいという方は冷凍果実や100%ジュース・パウダーなども購入して自分で味を調整したほうが無難でしょう。

また苗も販売されているので、ご自分で栽培されている方もいらっしゃるようです。寒い地域の植物と言われていますが、暑さにも比較的強いため北海道・東北以外でもアロニアの収穫は可能のようです。高温・乾燥・風当たりの強い場所であれば、さほど手はかからず病原虫もつきにくい・人工授粉も不要なため果樹の中では初心者でも育てやすいと言われています。

 - 果物, 食材の種類別に探す , ,

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

  関連記事

ユリネイメージ
【百合根】ユリネの栄養・効果

ゆり根は食物物繊維(特にグルコマンナン)とカリウム含有量が野菜トップクラスで便秘やむくみ解消、血糖値の上昇抑制などに約立つ食材です。多種のアルカロイド成分の働きで不眠改善や精神安定・更年期障害・自律神経失調症や精神衰弱などにも有効とされいます。鉄分・葉酸・マグネシウムなども豊富なので妊娠中などの栄養補給にも

グレープフルーツイメージ
【葡萄柚】グレープフルーツの効果

グレープフルーツは約90%が水分で低カロリーで、苦み成分「ナリンギン」は、脂肪の分解を促進する作用が、香り成分の「リモネン」は血行促進脂肪を燃焼させるタンパク質(UCP)を増やす効果がありダイエット食としても人気です。 ビタミンCやその吸収を高めるビタミンP、ポリフェーノールなど美肌成分も含んでいます。

ハスカップイメージ
【黒実鶯神楽】ハスカップの効果

ハスカップとは ハスカップの歴史 ハスカップの栄養・効果 調理ポイント・注意点 こんなお悩みにオススメ 活用方法 ハスカップとは ハスカップはシベリアを源流 …

エリンギイメージ
【エリンギ】エリンギの効果

エリンギはビタミンB郡とビタミンD、葉酸、カリウムを多く含み、中でも食物繊維が多くカロリーが低いことからダイエット中の方や便秘の方にお勧めです。またβグルカンなどの免疫力向上に役立つ成分や、代謝を助けてくれるパントテン酸やビオチン、ナイアシン、ビタミンB1,B2なども含みますから、家族みんなの健康に

筍(タケノコ)イメージ
【筍】竹の子/タケノコの栄養・効果

旬な春をはじめ現代では通年親しまれている筍(タケノコ)。しっかりとした歯ごたえが有りますが水分量が多く、100gあたり26kcalと低カロリーなのでダイエット食にもオススメです。食物繊維やカリウムを含む他、アスパラギン酸を多く含むので疲労回復にも役立ちますし、シロチンという成分から脳の活性化・やる気アップも期待

ダイコンイメージ
【大根】だいこんの栄養・効果

大根は消化酵素が多く天然の消化剤と言われるように胃腸サポートに役立つ食材ですし、辛み成分イソチオシアネートによる脂肪燃焼・抗酸化・デトックス効果から「生大根ダイエット」が話題になったこともあります。大根の葉は更に栄養価が高い緑黄色野菜で内側からのアンチエイジング・美肌食材、健康維持

PAGE TOP