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【牡蠣】カキ貝の栄養・効果

牡蠣(カキ)イメージ
  1. 牡蠣とは
    1. 牡蠣の歴史
    2. こんな方にオススメ
  2. 牡蠣の栄養・効果(前半)
    牡蠣の栄養・効果(後半)
  3. 選び方・食べ方・注意点
    1. 効果をアップを狙える食べ合わせ
  4. 牡蠣の民間療法

牡蠣(カキ)とは

濃厚でなクリーミーな味わいと高い栄養価から「海のミルク」とも呼ばれる牡蠣。生のままでも美味しく食べられますし、焼く・揚げる(フライ)・炊き込みご飯からカレーやパスタまで幅広い料理にも合い、オイスターソースやカキ醤油などの調味料にも活用されていますね。
現代ではお酒のアテやカキフライ定食など身近な食材でもありますが、お正月などハレの日の食材としても牡蠣はよく利用されています。これは音が“賀喜”もしくは“嘉喜”、福を掻き込むなどに通じる縁起が良い食べ物と考えられた名残だと言われています。牡蠣いう漢字表記は、雌雄の見分けがつきにくいため牡(雄)しかいない貝と考えられていたと考えられています。

牡蠣はウグイスガイ目イタボガキ科に属するニ枚貝の総称で、世界中に約100種類、日本沿岸にも約20種類が清掃しています。世界各地の沿岸地域で食用とされているほか、貝殻も肥料・薬用・化粧品・顔料・建築資材など様々なことに利用されています。ちなみに漢方の生薬で“牡蠣(ボレイ)”というものがありますが、これも牡蠣のむき身ではなく貝殻を焼成してから粉砕したものを指します。
私達が食用としている牡蠣は“マガキ属”が大半で、大型の真牡蠣(マガキ)や夏が旬の岩牡蠣(イワガキ)がよく知られています。そのほか“イタボガキ属”に属するもので瀬戸内海地方の名産品であるイタボガキ、フレンチ料理で利用されるヨーロッパヒラガキなども人気がありますが、数が少なく入手は困難となっています。

牡蠣といえば食用にげきる時期と食べられない時期がハッキリ分かれる魚介類。これは産卵期になると精巣と卵巣が増大するためで、マガキの場合は夏が食用不向き・秋~冬が旬とされています。日本では「花見を過ぎたら牡蠣を食うな」という言葉がありますし、イギリスにも「Rの付かない月に牡蠣を食べるな」という諺があり、May,June,July,August(5~8月)とマガキの産卵期と一致しますね。ただしイワガキなど夏場を旬とする牡蠣もありますし、地域・水温等によっても異なりますので一概に夏頃のカキは食べられないというわけでもありません。

牡蠣(カキ)の歴史

牡蠣は約2億95千万年前から始まるペルム紀から出現し、約2億年位前(三畳紀)にはかなり広い範囲に生息域を広げていました。初期の人類とされるアウストラロピテクスが登場するのが約400万年前ですから、かなり古い時代から地球上に存在していた生物と言えるでしょう。
そのため世界中の沿岸地域において先史時代から牡蠣を食していたことが分かっています。ヨーロッパの貝塚からも牡蠣の貝殻が発掘されていますし、日本でも縄文時代の貝塚からも牡蠣が出土しており、ハマグリに次いで多く食べられていたと考えられています。

もう少し文明が発達した古代ギリシャではダーダネルス海峡から牡蠣を取り寄せて食し、殻は投票用紙として利用されていたと伝えられています。美食を追求したことで知られるローマ帝国でも牡蠣は愛され、ユリウス・カエサル(ジュリアス・シーザー)は美味しい牡蠣を求めてイギリス遠征を行ったと言われるほど。
4世紀末頃には養殖も行われるようになりましたが、これも軍の食料確保も兼ねて進軍の道筋に沿って養殖が行われたことが広まるきっかけだったそう。この時に牡蠣を海から取ってそのまま食べる“生食”が定着し、現在でもヨーロッパやアメリカ・オーストラリアなどでも牡蠣=生という食べ方がベーシックになる基盤がとなったとも言われています。

東洋でも牡蠣は紀元前から食べられており、中国では現在のオイスターソースの起源とされる“蠔油”という調味料も利用されていました。この蠔油は干し牡蠣を作る工程で出来た上澄みとされていますから、干し牡蠣もまた古くから食されていてのでしょう。日本でも平安時代に編纂された『延喜式』に牡蠣を干し牡蠣に加工して交易品と使用されたことが記されています。
日本での牡蠣栽培は貝塚付近から等間隔に打たれた木の杭周辺に牡蠣が付着していたことが発見されており、縄文人は牡蠣の栽培を行っていたのではないかという説もあります。しかし文献としては天文年間(1500年台半ば)に広島県で垂下式養殖法が発明されたことが最古のため、明確な日本での牡蠣養殖の起源とされています。

明治時代になると洋食が伝えられるようになり、その中で牡蠣を“生”で食べることも浸透し始めます。魚介類の生食というと欧米の方は嫌悪感を持つという印象がありますが、牡蠣は欧米が生食していたのに対し日本は加熱していたという少しイレギュラーな存在ですね。特にフランスでは牡蠣の生食・活き造りに強いこだわりがあり、殻付きの生牡蠣をそのまま提供するのが定番なのだそう。

牡蠣(カキ)はこんな方にオススメ

  • 疲労回復・体力増強
  • お酒をよく飲む方
  • 二日酔いの予防や回復に
  • デトック力を高めたい方
  • 便秘・むくみの緩和に
  • 貧血・血行不良気味の方
  • 老化を予防したい方
  • 免疫力低下が気になる方
  • 男性の精力アップに
  • 月経トラブルがある方
  • 妊娠を望むご夫婦に
  • 妊娠中の栄養補給に
  • 血糖値が気になる
  • 中性脂肪やコレステロールが高い
  • 目の疲れ・視力低下が気になる
  • イライラしやすい・寝付きが悪い
  • 肌を健康に保ちたい方
  • 抜け毛や白髪が気になる方

牡蠣(カキ)の主な栄養・期待される効果:前半

牡蠣は三大栄養素の中ではタンパク質の割合が多く、タウリン・グリシン・グルタミン酸などアミノ酸も幅広く含んでいます。ミネラル類の中では食品中トップクラスに入るほど亜鉛が多く含まれており、ビタミン類ではB12を筆頭としたビタミンB群が多く含まれています。栄養価が高いだけでなく、100gあたり60kcal、個体差がありますがむき身一個を20gとした場合は12kcalと低カロリーなのも嬉しいですね。

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【疲労回復・肝臓サポート】

牡蠣のタンパク質にはBCAA(イソロイシン、バリン、ロイシン)やアスパラギン酸、タウリンなど疲労回復や体力増強に役立つとされるアミノ酸が幅広く含まれています。特にタウリンは胆汁酸の分泌を促す働きや肝細胞の再生を促すなどの働きから肝臓機能を高めることで疲労回復に役立つと考えられており、栄養ドリンクなどにも良く配合されていますね。これらの成分が複合して働くことで、牡蠣は疲労回復を早めたり筋肉・スタミナアップに役立つと考えられています。

タウリンは肝臓の働きをサポートすることで肝臓疲労の軽減・回復にも役立つとされていますが、アルコールは肝臓で無毒化(分解)する代謝途中で発生する“アセトアルデヒド”の分解を高める働きもあります。牡蠣にはアルコール脱水酵素がアルコールを分解するときに必要とされる亜鉛も豊富に含まれていますので、肝臓そのもののケアは勿論のこと二日酔い対策にも役立ってくれます。タウリンは加熱料理で流出してしまうので、お酒のお供は生牡蠣を食べるか煮汁まで食べられる鍋のようなものを選ぶと良いでしょう。

【デトックス】

肝臓は血液中の毒素を濾過する役割を持っています。アルコールやカフェイン、脂質、糖分などの摂取が多いと肝臓がオーバーワークとなってしまい、本来持っている解毒作用も低下すると考えられています。牡蠣に含まれているタウリンは肝臓機能をサポートすることで解毒機能を高める=デトックス力向上効果も期待されています。

タウリンには筋肉の収縮力を高めることでむくみを改善する働きや、腸の蠕動運動を促す働きも期待されています。胆汁酸の分泌を増やすことで便の水分量を調節するという説もありますので、便秘改善にも役立ってくれるでしょう。加えて牡蠣には亜鉛やマグネシウムなどの補酵素として働くミネラルも含まれていますから、血液などの体液循環のサポートにも役立ってくれます。これらの働きからスッキリのサポートにも効果が期待できます。

【視機能の保護・回復】

タウリンは目の網膜にも利用される成分で、網膜の光受容体(光を完治して脳に伝える細胞)に存在し網膜を刺激から守っています。そのためタウリンは目の負担軽減・疲労回復などに役立つとされていますし、目の新陳代謝を活発にする・角膜の修復を助けるという報告もあります。目薬など外側からのケアにも取り入れられていますね。牡蠣はタウリンを豊富に含むことから、目の疲労回復や視機能改善などに効果が期待されています。

【貧血・冷え性の改善】

牡蠣は貧血の方に勧められることも多い食材です。貧血改善に役立つ栄養価の代表格でもある鉄分の含有量は100gあたり1.9mgと際立って多いわけではありませんが、吸収率の高いヘム鉄であるため十分に補給源として役立つと考えられています。また牡蠣に豊富に含まれている亜鉛も赤血球膜の生成に必要とされる物質で、不足すると赤血球が壊れやすくなる=活動できる赤血球数が減少して貧血状態(亜鉛欠乏性貧血)を引き起こす可能性があります。

その他にも牡蠣は赤血生成に関わるビタミンB12や銅なども球補給することが出来ますし、含有量は多くないものの葉酸も含まれています。これらの造血に関わる栄養素を含むため牡蠣は貧血の予防や改善サポートとして優れた食材とされています。ミネラルの吸収を高めるビタミンCと葉酸を含む野菜類と食べ合わせると効果的です。

また中国医学(漢方や薬膳)の考え方で牡蠣は体を温める性質「温性」に属し、血行不良の改善などにも役立つと考えられています。栄養成分的に見ても造血・体内循環・代謝に関わるビタミン・ミネラル・アミノ酸が幅広く含まれていますから、目覚ましい働きは期待できなくとも冷え性の緩和に役立つ存在と言えるでしょう。

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投稿日:2016/11/10 (更新)
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