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【銀鱈】ギンダラの栄養・効果

銀鱈(ギンダラ)イメージ

銀鱈(ギンダラ)とは

クセの少ない白身魚で、脂が乗っているためどの調理法でもふっくらと仕上がるギンダラ。煮付けや焼き魚などの場合は淡白なタラ(マダラ)よりもパサつかないので、タラよりも銀ダラの方が好きという方も多いのではないでしょうか。定番となっている西京焼きなどの漬け焼き・煮付け・鍋などの和食系はもちろんのこと、ソテーやフライなどの洋食系とどの調理法・レシピでもほぼ失敗なく使える魚です。
また近年はカナダ産の「銀雫(きらり)」などの養殖ブランド魚も登場し、刺し身や寿司ネタなど生でも食べられるようになりました。銀ダラの刺し身はその濃厚さから“白身魚の大トロ”とも称され、流通はかなり少ないですが食べて病み付きになる方も多いのだとか。

ちなみに銀ダラは「たら」と付きますがタラの仲間(タラ目タラ科の魚類)ではなく、カサゴ目ギンダラ科に属す大型深海魚です。分類上はマダラよりもカサゴやホッケに近い存在ですね。そのほか仲間には“アブラボウズ”と呼ばれる魚もいますが、こちらは脂肪分が多すぎて食用に適さないと言われています。
かつては脂っぽい事からギンダラの評価は低く、マダラの代用品として安値で取引されていました。銀鱈という名前も見た目がタラに似ていたから・販売しやすいよう親しみのある名前をつけたなどの説があり、販売に苦労があったことを連想させますね。年齢によっては安価な魚という印象を持たれている方もいらっしゃるようです。

そのほかギンダラと混同されやすい存在として“銀むつ(メロ/メロウ)”と呼ばれる魚があります。こちらは南極周辺に生息するノトテニア科の大型深海魚で、標準和名をマジェランアイナメと言います。かつては「銀ムツ」という名称で流通していましたが、ムツとは分類が異なることから消費者に混乱をもたらすとして2003年にJAS法で銀ムツという表示での販売が禁止されました。メロは元々はギンダラの代用品として使われていたそうですが、こちらも水産資源の減少の影響・脂の乗った白身魚で美味しいことなどから価格が上がっているそう。

銀鱈(ギンダラ)の歴史

銀ダラの分布域は北大西洋で、東北や北海道などにも生息しています。しかし分布密度には大きな差があり、ほとんどはアラスカからカナダ沖合で獲られています。北アメリカに先住していた人々が食べていたかは定かではありませんが、北米での漁業は19世紀後半からと言われていますので世界的に銀ダラの存在が知られた・認められたのはごく最近のことですね。英名としてはSablefishが一般的ですが、“Black Cod(黒いタラ)”とも呼ばれていますからヨーロッパ系移民もタラ文化ありきで銀ダラと遭遇したと考えられます。

日本でも1930年台前半から北洋底引き網漁が行われていますが、銀ダラが日本で大量に流通するようになったのは1970年前後と言われています。日本では古くはマグロのトロなどが嫌がられていたとおり、脂肪分の多い魚というのは嫌われる傾向にありました。マダラの代用品感覚で持ち込まれたようですが、どうも当初は馴染みがなく脂っこい魚であるため好意的には受け入れられなかったようです。脂が乗っていたこと・現在ほど食品名の表示についてしっかりとした規定がなかったことから「ムツ」として提供されていたこともあるそう。
とは言っても味の好みはそれぞれですし、漁獲量規制が本格化するまでは大量に日本に持ち込まれていたため安価だったということもあり、漬け焼きやみりん干しなどにして家庭の食卓では親しまれていたよう。学校の給食メニューなどにも使われていたそうです。

日本で脂の乗った魚へと嗜好が変化し定着した1970年代になると、漁獲量規制の導入が開始し漁獲性が減少します。その後に排他的経済水域の設定などもあり日本に銀ダラ持ち込まれる量は減少していきますし、食のグローバル化の影響などから銀ダラを求める国が増えていることもあり、安値の大衆魚と言われた銀ダラの価格は4~6倍と言われるほど高沸しています。もちろん銀ダラが人気のある魚ということもありますが、今やその価格はマダラを上回るほどで高級魚として紹介されることもあります。

銀鱈(ギンダラ)はこんな方にオススメ

  • 血圧や血糖値が高め方
  • 糖質を控えている方
  • 健康的な脂質を摂取したい
  • 生活習慣病を予防したい
  • 風邪・インフルエンザ予防に
  • アレルギーの予防・緩和に
  • 乾燥肌の方
  • 肌荒れが気になる方
  • 肌老化の予防に
  • 頭皮トラブル予防に
  • 目の疲れが気になる方
  • ドライアイ予防・改善

銀鱈(ギンダラ)の主な栄養・期待される効果:前半

銀ダラは三大栄養素の中で脂質の比率が最も多く、レチノール含有量が高いことが特徴です。そのほか際立って多い成分はありませんがビタミンB群・ビタミンD・ビタミンEなどのビタミン類、カリウムやマグネシウムなどのミネラル類も含まれています。

脂が多いこともあり100gあたりのカロリーは232kcalとやや高めですが、炭水化物をほとんど含まずGIも40と魚類では最も低いグループに含まれています。脂質を避けている方であれば低脂質なタラ(マダラ)の方が適していますが、血糖値を気にされている方・糖質制限ダイエット中の方であれば特に避ける必要は無いでしょう。

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生活習慣病予防

タラがほとんど脂質を含んでないのに対し、銀ダラは全体の約18%が脂質となっています。脂質が多いと血圧・コレステロール・中性脂肪などの数値が高い方には適さないように思われがちですが、銀タラの脂質中にはオメガ3(n-3)系に分類される不飽和脂肪酸のDHA(ドコサヘキサエン酸)が290mgEPA(エイコサペンタエン酸/IPA:イコサペンタエン酸とも言う)が480mg含まれています。DHAの血液サラサラ効果についてはハッキリとしていない点もありますが、EPAは血小板の凝集を抑制する働きや悪玉コレステロール・中性脂肪の低下、血圧降下作用などがあるとして血液サラサラ成分としてサプリメント等にも活用されています。

オメガ3脂肪酸のほか、活性酸素を抑える働きがある抗酸化ビタミンであるビタミンEも銀ダラには含まれています。抗酸化作用によって過酸化脂質の生成を防ぐことからも、高血圧や動脈硬化の予防に役立つと考えられます。オメガ3以外の脂質でもオレイン酸を筆頭とした一価不飽和脂肪酸が多いこともあり、銀ダラは食べすぎなければ健康的な食材という見方が多いようです。

風邪予防・免疫力向上

銀ダラに含まれているビタミンの中で特出して多いといえるのがビタミンA(レチノール)で、生100gあたりの含有量は1500μgに次いで魚類トップクラスとなります。ビタミンAは皮膚や粘膜を構成する上皮細胞の形成・保持に必要な成分で、不足すると粘膜が乾燥し機能低下を起こします。このためビタミンAは粘膜を丈夫に保ち、呼吸器からのウィルス侵入を防ぐことで風邪予防に役立つ成分とされています。

加えて銀ダラには正常な機能をサポートする働きが期待できるビタミンとして注目されるビタミンDも含まれています。ビタミンDは免疫力を調整することで花粉症や喘息などのアレルギー症状効果が期待されていますし、摂取城が多いほどインフルエンザ発症率が低いという報告もなされています。そのほかEPA(エイコサペンタエン酸/IPA)にもアレルギー症状を緩和する働きが期待されていますから、相乗して免疫力正常化のサポートとして役立ってくれるでしょう。

肌荒れ・乾燥予防

銀ダラに豊富に含まれているビタミンA(レチノール)は皮膚や粘膜を健康に保つ働きがあり、角質層に存在するNMF(天然保湿因子)の生成促進にも関わるため肌の潤い保持に役立つビタミンの一つとしても数えられています。際立って多いわけではありませんが、銀ダラには抗酸化ビタミンであり血行を促す働きもあるビタミンE・新陳代謝促進や肌荒れ予防に必要なビタミンB群なども含まれています。ビタミンEは抗酸化物質でもありますから、肌の老化予防にも効果が期待できますね。

細胞の回復や再生に必要となるオメガ3系脂肪酸やタンパク質(アミノ酸)の補給にもなりますし、ビタミンAも肌のバリア機能を高めてくれますから乾燥だけではなく肌荒れ全般の予防効果も期待できるでしょう。頭皮の乾燥による抜け毛やフケ予防にも役立ってくれます。

ドライアイ・疲れ目対策

ビタミンAは粘膜の形成・保持に関わる成分であることからドライアイ対策としても役立つと考えられています。また目の網膜に存在する物質“ロドプシン”の主成分でもあり、分解されることで脳に情報を伝えた後にロドプシンが再合成される過程でもビタミンAが必要となります。このためビタミンAは夜盲症など暗いところでの視力低下・目の酷使による視力低下や眼精疲労の予防にも効果が期待されています。

また銀ダラは視神経の機能向上や目の疲労軽減効果が期待されるビタミンB12も100gあたり2.8μgと、魚類の中では少ないものの摂取基準量から見ると十分な量を含んでいます。ビタミンEも血行を促すことで目の疲れ・コリを緩和に役立ってくれるでしょう。ドライアイや目の疲れが気になる方は緑黄色野菜やアントシアニンを含む食材と組み合わせて食べるとより効果的です。

銀鱈(ギンダラ)の選び方・食べ方・注意点

銀ダラは元々表皮が黒褐色の魚ですが、鮮度が落ちるほど皮が更に黒く変化していきます。選ぶ場合は皮の色がはっきりと黒いものを避け、いぶし銀色っぽいものを選ぶと良いとされています。また元々冷凍されているものであれば(解凍)として売られている切り身ではなく、冷凍状態で購入し食べるタイミングに合わせて解凍した方が味が落ちません。

銀鱈(ギンダラ)のオススメ食べ合わせ

  • 銀鱈+ピーマン・トマト・アボカド・パセリ
    ⇒美肌作りに
  • 銀鱈+レモン・玉ねぎ・シイタケ・味噌
    ⇒風邪予防に
  • 銀鱈+じゃがいも・大根・ネギ・ニンニク
    ⇒疲労回復に
  • 銀鱈+オクラ・ブロッコリー・人参・黒豆
    ⇒ドライアイに

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投稿日:2017/04/10 (更新)
by SlowBeauty