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【玉蜀黍】とうもろこしの効果

トウモロコシイメージ
  1. とうもろこしとは
    1. とうもろこしの歴史
  2. とうもろこしの栄養・効果
    1. 調理ポイント・注意点
  3. こんなお悩みにオススメ
  4. 効果をアップを狙える食べ合わせ
  5. とうもろこしの活用・民間療法

とうもろこしとは

夏を感じさせるとうもろこし。野菜というイメージがありますが分類上は穀物に属すイネ科の植物で、米・小麦と合わせて「世界三大穀物」と言われるほど世界各国でメジャーな存在です。南米では主食として食べられているほか、コーンスターチやコーンフレークなど加工品としての需要も大きく、油、酒、茶、漢方薬などの原料にも用いられています。また動物の飼料としての消費される比率も非常に多いですし、最近ではバイオプラスチックの原料としても活用されています。

トウモロコシはその広い用途に合わせ様々な栽培品種が作られています。普段私たちがそのまま食用としたりコーンフレークなどの原料として用いられているものは「甘味種(スイートコーン)」という品種で、実の色によって甘味黄色粒種(ゴールデンコーン)・甘味白色粒種(シルバーコーン)・甘味バイカラー粒種と分類されることもあります。
スイートコーン以外にもお菓子のポップーコーンの原料となる爆裂種(ポップコーン)や、コーンスターチの原料になる馬歯種(デントコーン)なども知られています。また日本で古くから食べられており、近年カラフルさや“懐かしい昭和の味”で再び人気が出てきた「もちとうもろこし(もちきび)」こと糯種(ワキシーコーン)、おつまみ用として使われるジャイアントコーンなどをはじめ、飼料用や工業用も含めると実に多くの種類・品種が存在します。

標準的に「トウモロコシ」という呼び名は唐(この場合は中国ではなく外国を意味する)から伝わった“モロコシ”によく似た植物であることから名付けられたと言われています。“とうきび”は外国からきた黍(キビ)という意味で全国各地で使われている呼び名です。
コーンフレーク、コーンポタージュ、ポップコーン、コーンブレッドなどでも知られているように英語でコーン(corn)と言えばトウモロコシのことですが本来は穀物全般を指す言葉だったのだとか。アメリカやオーストラリアでは日本の感覚でコーン=トウモロコシで通じますが、イギリスの場合はコーンは穀物の総称となってしまうため注意が必要です。トウモロコシはメイズ(maize)と呼びます。

とうもろこしの歴史

トウモロコシは祖先とも言える野生種が発見されておらず、ハッキリとした起源は分かっていません。有力視されているのはメキシコからグアテマラにかけての地域に自生していたテオシント(ブタモロコシ)を起源とする「テオシント起源説」で、9200年前位にトウモロコシに分岐したと考えられています。
紀元前5000年頃にはアメリカ大陸で大規模なとうもろこし栽培が行われて始めたと考えられ、アマランサスやキノアなどの雑穀とともにマヤ文明やアステカ文明を支える食基盤とも言われています。マヤ神話には「ヤム・カァシュ」アステカ神話には「センテオトル」というトウモロコシの神様が存在しすることからも、メソアメリカ古代文明圏において重要な農作物であったことがうかがえます。ちなみに現在でもトウモロコシは南米で主食として欠かせない食材です。

アメリカ大陸から世界へとトウモロコシが広まったのは、1492年に探検家のクリストファー・コロンブスがアメリカ大陸へと到達した際にヨーロッパへと持ち帰ったことがきっかけと言われています。
ヨーロッパへと伝えられたトウモロコシはほぼ即座に栽培が行われ、1500年にはセビリアで栽培植物として記録もされています。1500年代半ばには地中海沿岸、1600年までにはイギリスを含むヨーロッパ全土へと栽培が拡大していきます。またアフリカやアジアへも伝えられ、アジア東端の日本にも1579年(安土桃山時代)に伝わっています。この時日本に伝わったのはフリントコーンと呼ばれる硬粒種です。

日本では江戸時代に入ると栽培が広がり、特に土地のよくない地域では貴重な食料として支持される存在となります。しかし全国的にトウモロコシが普及したのは明治時代、北海道の開拓史がスイートコーンやデントコーンなどの甘味品種をアメリカから導入し栽培したことが始まりと言われています。これまでのフリントコーンに比べて食感がよく甘味もありましたし、昭和40年代にになると「高糖型(スーパースイート種)」などのより甘い種が登場し、野菜・おやつとして需要が高るとともに、本州でも栽培が広まっていったのです。

とうもろこしはこんな方にオススメ

  • 疲労回復・栄養補給に
  • 夏バテ予防として
  • 冷え性・貧血の予防
  • むくみの予防・解消
  • 便秘の予防・解消
  • ダイエットサポート
  • 妊娠中の栄養補給に
  • 肌・髪の潤い維持に
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とうもろこしの主な栄養・効果

【エネルギー補給・疲労回復】

トウモロコシの主な成分は炭水化物(糖質)ですが、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンEなどのビタミン群、カリウム、マグネシウムなどの各種ミネラル、食物繊維をバランスよく含んでいます。野菜、特に緑黄色野菜と比較してしまうとビタミン類が少なく感じますが、穀類(主食)として考えると世界三大穀物と言われるのも納得の栄養価、エネルギー源としても優れていると言えます。

その他に疲労回復効果が高いことで知られるアスパラギン酸、脳の機能を活性化させるグルタミン酸、免疫機能を向上させるアラニンなども含んでいますから、疲労回復やお疲れ時の免疫力低下予防にも役立つと考えられています。

【便秘解消】

とうもろこしは100gあたり3.0gと食物繊維が豊富に含まれています。特に一つ一つの実を包んでいる皮は食物繊維の宝庫といっても良いほど食物繊維量が多く、その含有量はさつまいもの約4倍。とうもろこしの食物繊維は不溶性食物繊維(セルロース)で、大腸で水分を吸収し数倍から十数倍に膨らむことで、便のかさ増しや腸の蠕動活動を促してくれます。

加えて便を柔らかくする働きのあるマグネシウムも比較的多く含んでいますので、食物繊維と相乗して便通を促し便秘の予防・改善に役立ってくれます。腸内環境を整えるのにも良いと言われています。

【むくみの予防・改善】

とうもろこしは100gあたり290mgと穀類の中ではカリウム含有量が多く、同グラムで比較した場合は野菜のキュウリやトマトを上回るカリウムを含むことからむくみの解消や高血圧予防に有効と言われています。またアミノ酸のアスパラギン酸も体液バランスを整える働きが期待出来る成分ですから、相乗してむくみ改善に効果が期待できるでしょう。

夏場は特にカリウムが失われやすいため“夏むくみ”と呼ばれる状態に陥りやすいと言われています。夏のむくみ改善に良いと言われているキュウリやスイカなどむくみ緩和に役立つ夏野菜・果物の多くは体を冷やす「陰性」に分類されていますが、とうもろこしは「平性」に分類されていますから体を冷やさずにむくみ改善効果が期待できるのも嬉しいところですね。カリウム欠乏によって起こる夏バテの予防や緩和にも役立ちます。

【冷え・貧血の改善】

トウモロコシには末梢血管拡張作用によりビタミンEやカロテノイド系色素(キサントフィル)・ナイアシンなど血流をサポートする成分、糖質の代謝に関わるビタミンB1、タンパク質の代謝に必要なビタミンB6などのビタミンB群を含んでいます。これらの成分の働きで代謝と血流の両面から冷えの改善をサポートしてくれると考えられています。

加えてとうもろこしは100g中0.8mgと穀物の中では鉄分含有量が多く、ごはん(精白米)の約8倍、玄米の約1.3倍の鉄分を含んでいます。造血に必要とされる亜鉛や銅なども含んでいますから貧血の予防にも役立つでしょう。また葉酸も比較的多く含んでいいることから、食物繊維によるむくみ解消・カリウムによるむくみ解消効果と合わせて「妊婦さんに嬉しい食材」とも言われています。

【ダイエットのサポートに】

茹でとうもろこし100gあたりのカロリーは99kcalで、1本食べても150kcal~170kcalと言われています。精白米のご飯は100g(子ども用茶碗に約1杯)約160kcal、大人用の茶碗1杯の場合は250~280kcalくらいと言われていますから食べごたえの割にはさほど高カロリーではありません。また甘みがあるものの精白米のGI値(血糖上昇率)81に対しとうもろこしは70とやや低いので、野菜と考えると微妙なところですが主食として置き換えればダイエットにも利用できるでしょう。

とうもろこしはビタミンやミネラルも幅広く含んでいますので、ダイエット中の栄養の偏り・代謝低下の予防にも役立ってくれるでしょう。ダイエットで食事制限をすると便秘を起こしやすいと言われていますから、便秘予防にも取り入れると良いでしょう。砂糖を控えたいときに甘みとして利用するのもオススメです。

【美しい肌・髪の維持にも】

とうもろこしには高い抗酸化作用を持ち「若返りビタミン」と呼ばれるビタミンEを含んでいると言われていますが、ビタミンE含有量は100gあたり0.3mgとさほど多くはありません。そのため高い抗酸化作用や美肌効果はあまり期待しない方が良いですが、ビタミンEの血行促進作用や鉄分などのミネラルによる貧血改善効果などの相乗で顔色の悪さ・くすみ・乾燥などの予防緩和には役立つと考えられます。

とうもろこしに含まれているリノール酸は摂取しすぎるとアレルギー悪化の危険性なども示唆されていますが、本来は人間の体を維持するために欠かせない「必須脂肪酸」の1つです。リノール酸は肌のバリア機能を担うセラミドの原料でもありますから、適量を摂取することで肌の健康や潤いを守ることにも繋がります。また髪や頭皮の生成にも利用される成分で、髪にツヤを与える働きもあります。
とうもろこしは三大栄養素の中で脂質の比率が少ないですし、100gあたりオレイン酸480mg、リノール酸530mgとリノール酸だけを大量に含んでいるわけでもありませんので適度な補給源としても役立ってくれそうです。

とうもろこし調理ポイント・注意

とうもろこしの栄養素は水に溶け出してしまう水溶性のものが多いため、茹でるよりも蒸したほうが栄養価を落とさずに食べることができます。特に胚芽部分に栄養素が集中していますから、包丁で切り離すよりも、手でむしり取るようにした方が良いでしょう。

「とうもろこしのヒゲ」と呼ばれる部分は、実は雌しべの本数は実(粒)の数と同じ数と言われていますから、茶色が濃くヒゲが沢山あるものを選ぶと良いでしょう。また収穫してから時間が経つにつれどんどん栄養素が失われていくと言われています。入手したらすくに蒸すなど下ごしらえをして冷蔵・冷凍保存をするようにしましょう。

効果アップが期待出来るとうもろこしの食べ合わせ

  • とうもろこし+ごま・カボチャ・クルミ・大豆
    ⇒老化抑制効果・冷え症解消効果
  • とうもろこし+ひじき・ハトムギ・レタス・冬瓜
    ⇒むくみ解消効果
  • とうもろこし+そら豆・海苔・ハム・レモン
    ⇒美肌効果
  • とうもろこし+ジャガイモ・枝豆・グリーンピース
    ⇒疲労回復効果

とうもろこし活用方法・民間療法

トウモロコシのお茶は実の部分を使った通称「コーン茶」と、ヒゲを使った通称「ヒゲ茶」の2つがあります。ヒゲ部分は西洋ではコーンシルク、漢方では南蛮毛(ナンバンゲ)もしくは玉米髭(ギョクベイシュ)と呼ばれ生薬としても利用されており、利尿作用・血圧降下作用などがあると言われています。近年はダイエット・デトックスティーとしてむくみに悩む女性に支持されている存在でもあります。

※ただしトウモロコシの「ヒゲ」部分は授乳中の方は過剰に摂取をしないほうが良いと言われています。授乳中の方や毎日取り入れたい場合などは作用が穏やかで豊富な栄養成分を摂取できる「コーン茶」の方が適しています。

穀物・豆類 野菜

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投稿日:2014/08/26 (更新)
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