SlowBeauty

命を頂くことに感謝して、栄養満点のご飯を食べよう

【黒大豆】黒豆の効果

クロマメイメージ

  1. 黒豆とは
    1. 黒豆の歴史
  2. 黒豆の効能・効果
    1. 調理ポイント・注意点
  3. こんなお悩みにオススメ
  4. 効果をアップを狙える食べ合わせ
  5. 黒豆の活用・民間療法

黒豆(黒大豆)とは

黒豆は「黒大豆」や「ぶどう豆」と呼ばれ、種皮にアントシアニン系の色素を含む大豆の品種の総称です。そのため大豆と同等の栄養成分を含むことに加え、ポリフェノール(アントシアニン)が含まれることから大豆以上の健康効能があると考えられています。近年は煎り黒豆や黒豆入りのお菓子・黒豆茶や黒豆ココアなど飲料と、様々な黒豆商品を店頭で見かけるようになりました。

黒豆といえば正月料理に登場する、甘く煮られた黒豆がよく知られています。黒色は日焼け(よく働くこと)・丸い形は太陽・豆はまめに働くこと連想させ、黒い色は邪気を防ぐと考えられていたことから「一年間の厄を払って、今年一年を元気に働けるように」という祈りを込めて、おせち料理として黒豆を食べる習慣が広まったと言われています。
ふっくらとした形に仕上げる地域が多いですが、「皺のよるまで長生きする」ことを願う意味を込め、シワを寄せるように似た黒豆の方が縁起が良いとする地域もあります。

黒豆は大豆の一種ですが、さらに細かく品種が分かれています。西日本で古くから栽培されてきた「丹波黒」や、北海道で主に栽培されている「光黒」などが代表的ですが、雁喰・玉大黒・信濃黒など全国で様々な品種が作られています。また最近では大豆イソフラボン・ポリフェノール含有量が高いとされる新品種「黒千石」に、免疫力向上やアレルギー症状を抑えるインターフェロンγの生成を促すなどの働きがあることが報じられ注目を集めています。

黒豆(黒大豆)の歴史

黒豆の原産国中国では、黒豆の栽培は4000年ほど前から行われてきたとされています。約2000年前の薬物書である「神農本草経」にも黒豆についての記述があり、歴史ある食材と言えますね。
日本には弥生に大豆が伝来していたと考えられていますが、黒豆(黒大豆)がいつ伝わったのかは定かではありません。935年に記された倭名類聚抄に黒豆の記述が見られ、平安時代には黒豆として確立し栽培も行われていたようです。当時は食用というよりは薬用茶(黒豆茶)としての利用が主であったと考えられています。

鎌倉時代になると大豆とともに栽培・用途が拡大したと考えられ、室町時代には砂糖の代わりとして甘味を持つ豆とこんにゃくを炊き合わせた「座禅豆」がお節料理の1つとしてお正月に食べられるようになったと言われています。また戦国時代には緊急時用の栄養補給品「兵粮丸」の主原料として、武士や忍者に携帯されていたそうです。

江戸時代には丹波篠山藩主・青山忠講が8代将軍徳川吉宗に丹波の黒豆を献上したという記録が残っています。この黒豆の評判は上々で、当時続いていた凶作に対して年貢が免除されたという話もあります。本草綱目啓蒙(1803年)に「薬方の大豆は皆黒大豆、黒豆の事」という記載があり、黒豆は薬効高い大豆と認められていたことがわかります。

黒豆といえばお正月料理の定番ですが、この風習も江戸時代に広まりました。座禅豆を食べる風習が全国に伝わったとする説・江戸の高級料亭「八百善」が正月向けに甘く煮た大豆を提供したことがきっけとする説があります。幕末ころの書籍にはお正月のお節料理の代表として「座禅豆(黒豆)」の記載があることから、江戸時代後期には正月料理に欠かせない存在となっていたことがうかがえます。

黒豆(黒大豆)の主な栄養・効果

黒豆も大豆同様に三大栄養素であるタンパク質(アミノ酸)、脂質、炭水化物や、ビタミンB群やビタミンEなどのビタミン類、カリウム、鉄分、カルシウム、マグネシウム、亜鉛といったミネラル分など様々な栄養素をバランスよく豊富に含んでいます。そのほか黒豆特有の成分として、黒色の元であるアントシアニンを含んでいます。
カロリーは乾燥黒豆100gあたり414kcal。

【老化防止・生活習慣病予防に】

黒豆の代表成分といえば、黒豆の「黒」色の色素成分、アントシアニン。
アントシアニンはポリフェノールの一種で、活性酸素を抑える抗酸化作用に優れています。黒豆はアントシアニン以外にも抗酸化作用を持つビタミンEや大豆サポニンなども含まれているため活性酸素の働きを抑え、老化予防に高い効果が期待されています。

またコレステロールを低下させる働きのある大豆レシチンなどを含んでおり、抗酸化物質との相乗効果効果によって過酸化脂質の生成抑制、高血圧・高脂血症・動脈硬化に、アントシアニンには内臓脂肪減少・インスリンの働きを正常化する善玉ホルモン「アディポネクチン」の分泌を活発化させる働きがあることが報告されていることから糖尿病予防など、生活習慣病予防にも効果が期待されています。

【視機能の保護・回復に】

アントシアニンの効果として、目の網膜にある「ロドプシン」の再合成促進による視覚機能改善効果がよく知られています。かつてロドプシンの再合成率が低下するのは加齢によるものと言われていましたが、近年はテレビやスマホなど一点を集中的に見続けることが多くなり年齢を問わず多くの方が抱える問題となっています。

アントシアニンを摂取することでロドプシンの再合成が促進され、疲れ目やかすみ目などの軽減・回復効果があります。またアントシアニンの抗酸化力は白内障・緑内障の予防にも有効と考えられいますから、黒豆は目の健康維持にも役立つ食材と言えるでしょう。

【疲労回復・集中力向上に】

大豆のアミノ酸化合物「大豆ペプチド」は吸収が早く、肉体(筋肉)疲労と脳疲労の両方役立つ疲労回復成分と言われています。構成成分が大豆とほぼ同じである黒豆にも大豆ペプチドは含まれていますから、疲労回復や免疫力向上、抗ストレス効果などが期待出来ます。

大豆に含まれているレシチンは脳の神経伝達物質の合成材料で、レシチンの摂取によって脳の働きを活発化させ集中力・記憶力向上に役立つと考えられています。加えて大豆は日本人のほどんどが不足しているとされているカルシウム、酵素の働きを促進するマグネシウムの含有量も高く、イライラしたり、緊張・不安・うつ状態・不眠などの精神的症状緩和にも効果が期待できます。

Sponsored Link

【更年期障害・ホルモンバランスの乱れに】

大豆の成分としてよく知られる「大豆イソフラボン」は黒豆にも含まれています。大豆イソフラボンは女性ホルモンの1つエストロゲンに似た構造・働きをすることが認められていますので、エストロゲンの急激な減少による更年期障害の予防や緩和に効果が期待出来ます。
またエストロゲンは骨にカルシウムを蓄えておく働きがあります。エストロゲン様作用を持つイソフラボンを含み、カルシウムの含有量も比較的多い黒豆は、閉経後の女性の骨粗鬆症予防に有効な食材とされています。

大豆イソフラボンは更年期など女性ホルモンが足りない場合には補う働きを、過剰分泌されているときは抑える働きをすると言われています。ホルモンを補うのではなく、バランスを整えてくれることが期待されています。そのため更年期障害・生理不順・月経前症候群(PMS)など、女性ホルモンのバランスに起因する幅広い不調の改善に効果が期待出来ます。

【貧血・冷え性改善に】

黒豆にも大豆同様に血管内を綺麗にする働きがある不飽和脂肪酸の大豆レシチン、抗酸化作用による血液ドロドロ改善に役立つサポニンを含んでいます。加えて黒豆に含まれるアントシアニンにも血中コレステロール低下・血中脂肪酸化抑制など血液サラサラ効果があります。3つの成分の相乗効果により血液循環を促進し、冷え性の改善や代謝向上などにも役立ちます。

黒豆も100gあたり5.7mgと鉄分が多く含まれていますので鉄欠乏性貧血の改善にも効果が期待出来ます。貧血の改善からも血液循環の改善や代謝向上が期待でき血行不良による冷え性・肩こり・頭痛の改善に役立ちますし、鉄欠乏によるイライラ・倦怠感・疲れやすさ・めまいなどの不定愁訴改善にも役立つと考えられています。

【便秘解消・ダイエットサポート】

黒豆も大豆オリゴ糖を含んでいるため、腸内の善玉菌の増殖・活性化を促して腸内フローラを整える働きも期待出来ます。黒豆の食物繊維量は100gあたり16.0gで、同グラムで比較した場合は大豆よりも食物繊維含有は低いですが、100gあたり水溶性食物繊維1.4g、不溶性食物繊維14.6gとやや水溶性食物繊維の比率が高くなっています。とちらにせよ不溶性食物繊維が多いのでお腹が弱い方・お腹がハリやすい方は注意が必要ですが、黒豆のほうがやや取り入れやすいと言えるかもしれません。

大豆レシチンやサポニンによる血行促進による代謝向上効果に加え、大豆ペプチドに含まれるリジン・メチオニン・アルギニンなどのアミノ酸には脂肪燃焼作用があります。アミノ酸はダイエットサプリなどにも配合されており、有酸素運動前に摂取すると脂肪燃焼酵素リバーゼの働きを活性化させ燃焼力を高めると言われています。

また大豆サポニンにはブドウ糖と脂肪の合体を抑制し、脂肪蓄積を抑制する働きがありますし、黒豆に含まれているアントシアニンにも、脂肪の吸収を抑え排出を促進させる効果があると言われています。「大豆ダイエット」よりも「黒豆ダイエット」が広く行われているのはこのアントシアニンの働きも大きいでしょう。黒豆も脂肪蓄積抑制・脂肪燃焼向上・老廃物排泄促進の3つのポイントからダイエットをサポートしてくれる食材と言えます。

【美肌作りに】

ビタミンB群やミネラルの含有量は大豆よりも低いですが、アントシアニンやビタミンEなど抗酸化作用を持つ成分の含有量が豊富ですから、黒豆は老化防止・アンチエイジング効果にはより高い効果があると考えられています。またアントシアニンにはメラニン色素の生成を抑制する美白作用なども報告されていますし、ビタミンEと相乗して血行促進作用による新陳代謝向上によるターンオーパー正常化などにも効果が期待出来ます。

また黒豆にも高い美容効果が期待できる大豆ペプチド(アミノ酸)が含まれていると考えられています。大豆ぺプチドは皮膚のコラーゲン生成に必要なアミノ酸のバランスが良く肌弾力向上やシワ軽減に有効と言われているほか、抗酸化作用や肌のバリア機能改善作用などにも効果が期待されています。大豆イソフラボンのエストロゲン作用からも肌の水分調節やコラーゲン生成促進効果が期待できます。
美肌効果を期待する場合、黒豆に含まれていないビタミンCと合わせて食べると良いでしょう。

【漢方としての効能】

漢方・薬膳的に見ても黒豆は様々な効能のある食材です。体に必要なうるおいや血液を補うことで月経不順や腰の痛みを緩和する効果がある一方、余分な水分を排出するので顔や下半身のむくみ解消にも役立ちます。黒豆を煎じた煮汁は昔からむくみの解消に用いられてきました。

黒豆の種子も皮も漢方として利用されており、皮は黒豆衣(こくずい)と呼ばれます。

黒豆(黒大豆)調理ポイント・注意

大豆同様に蒸す・炒るなどの調理の方が栄養素が流れ出すのを防ぐことができます。

大豆イソフラボンの摂り過ぎは月経不順や乳がん・子宮がんのリスクが高まることが分かっています。普通に大豆や黒豆を食べる分には問題ありませんが、サプリメントなどと併用して過剰に摂取するのは控えましょう。

黒豆が効果を発揮する「お悩み」

  • 女子力アップ・美肌効果
  • 老化防止(アンチエイジング)
  • ダイエット
  • 更年期障害・月経関係のトラブル緩和
  • 貧血の改善・冷え性の改善
  • イライラ緩和・リラックス効果
  • 疲労回復
  • むくみ・便秘の解消

効果アップが期待出来る黒豆の食べ合わせ

  • 黒豆+クコの実・じゃがいも・ゴーヤー
    ⇒美肌効果
  • 黒豆+黒砂糖・生姜・酢・ねぎ
    ⇒体を温める(冷え性改善)
  • 黒豆+豚肉・小豆・枝豆
    ⇒むくみ解消
  • 黒豆+かぼちゃ・ごぼう・おから
    ⇒便秘解消効果
  • 黒豆+羊肉・紅花(ベニバナ)
    ⇒生理不順・婦人病改善

黒豆活用方法・民間療法

黒豆をつまみにお酒を飲むと、悪酔い防止効果がある。

豆淋酒(炒った黒豆を日本酒に2~3ヶ月漬け込んだもの)を就寝前に毎日飲むと、体が温まり冷え性・低血圧の症状が改善される。

黒豆20gとはと麦10gに水を5~6カップ加え、火にかけます。沸騰後10~15分程度弱火で煮出した「黒豆ハトムギ茶」。
黒豆とはと麦の相乗効果で利尿作用が高まり、むくみの解消に効果的なほか、血液の巡りがよくなることで肌のシミや美肌への効果も期待できます。

穀物・豆類

 - , , , , , , ,

投稿日:2014/09/06 (更新)
by SlowBeauty

関連記事