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【阿蘭陀独活】アスパラガスの効果

アスパラガスイメージ

  1. アスパラガスとは
    1. アスパラガスの歴史
  2. アスパラガスの栄養・効果
    1. 種類と特徴
    2. 調理ポイント・注意点
  3. こんなお悩みにオススメ
  4. 効果をアップを狙える食べ合わせ

アスパラガスとは

炒め物やベーコン巻き、パスタ、カレー、居酒屋メニューなどど様々な料理に使われるアスパラガス。アスパラガスは古い植物分類上はユリ科に分類されていましたが、近年はキジカクシ科とされています。アスパラは雌雄異株で、私たちが普段食べているのは「雄株」の方。栽培品種のほとんどが雄株になるように品種改良されているそうです。雌株は赤い実を付けます。

アスパラガスといえばグリーンアスパラガスとホワイトアスパラガスがよく知られていますが、実はこの2つは同じ種類。日光を当てずに育てた(軟化栽培)ものがホワイトアスパラに、芽に日光を十分に当てて生育させたものがグリーンアスパラになります。日本ではシャキシャキとしたグリーンアスパラの方が好まれており、ホワイトアスパラは「グニャグニャしている・ベトっとしている」という印象を持っている方も多いですが、缶詰などではなく新鮮なホワイトアスパラの美味しさも近年見直されています。

「アスパラガス」という言葉は広義にはクサスギカズラ(Asparagus)属全体を指すこともありますが、食材として栽培作物のアスパラガス(学名:Asparagus officinalis)のことだけを呼ぶ場合の方が多いですね。和名ではオランダキジカクシ(阿蘭陀雉隠)、オランダウド(阿蘭陀独活)、マツバウド(松葉独活)とも呼ばれ、キジカクシというのは成長すると葉の様な枝が雉が隠れられるほど生い茂るからなのだそう。

ウドと付きますが、山菜として知られるウド(独活)はセリ目ウコギ科で全くの別の植物です。ちなみにフレンチやイタリアンで見かける「アスパラソバージュ」もしくはワイルド・アスパラガスと呼ばれているものは学名がOrnithogalum pyrenaicum L.、オオアマナ属に属しており、ウドよりは近いものの、別種です。

アスパラガスの歴史

アスパラガスの原産地は南ヨーロッパの地中海沿岸からロシア南部にかけての地域とされており、古代エジプトの壁画などにも描かれていることから古い時代から食されてきたと考えられています。紀元前の時点、古代ギリシアやローマでは栽培も行われていたようです。当時は食用としてもよりも薬用植物・医薬品として用いられていたと考えられており、学名(種子名)も薬用になる植物を示す「officinalis」が付けられています。

中世になるとヨーロッパの広い範囲でアスパラガスの栽培が定着します。アメリカ大陸にも16~17世紀になるとヨーロッパからの入植者によって持ち込まれ、栽培が行われるようになります。
ホワイトアスパラガスの誕生には諸説ありますが、16世紀頃に飢饉を凌ごうと土の中の芋を探していたところ偶然日の当たらないまま成長したアスパラガスを発見、その美味しさが広まったとする説が有力です。見た目の美しさ、クセになる美味しさから高級品として認められ、フランスでは「マドモワゼルの指先」ともてはやされたそうです。

日本へは江戸時代、オランダ船によって観賞用として伝えられました。明治時代になると北海道の開拓使がフランスから種子を入手し、ジャガイモやタマネギと同じくらいのタイミングで試験栽培が行われます。主に欧米への輸出缶詰用としてホワイトアスパラガスの栽培が行われるようになりますが、ホワイトアスパラは高価な高級食材であり一般には浸透しませんでした。

1970年代(昭和40年代)になると緑黄色野菜ブームよって軟化栽培のホワイトアスパラではなくグリーンアスパラが注目を浴びたこと、輸送技術の向上によって新鮮なまま全国流通が可能になったことなどからグリーンアスパラが主流となっていきます。近年はグリーンだけではなく、アントシアニンを含むパープルアスパラガスも徐々に流通するようになり健康野菜として注目されています。

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アスパラガスの主な栄養・効果

アスパラガスはビタミンA(β-カロテン),ビタミンE,ビタミンC,ビタミンB群などのビタミン類を、カリウムや鉄分などのミネラルを幅広く含みます。また三大栄養素のうちタンパク質の割合が高く、アスパラギン酸を筆頭としたアミノ酸も含まれています。

アスパラガスの種類によって栄養成分・含有量などは異なりますが、ここではグリーンアスパラの栄養成分表表示を元にご紹介させていたがきます。ホワイト・パープルアスパラガスについては後記「アスパラガスの種類と特徴」をご覧下さい。

【疲労回復・抗ストレスに】

アスパラガスの代表成分とも言えるのが「アスパラギン酸」。100gのアスパラガスに360mgと豊富にアスパラギン酸が含まれており、アスパラギン酸という名前もアスパラガスから発見・抽出されたことに由来しています。
アスパラギン酸はグルタミン酸と並び旨味成分としても知られていますが、実はエネルギー源として最も利用されやすいアミノ酸の一つとも言われており栄養ドリンクなどにも配合されている成分。アスパラギン酸はエネルギーを作り出すクエン酸回路(TCAサイクル)と呼ばれる体内反応に関わりエネルギー転換・乳酸分解を促進する働きや、ミネラルを全身へスムーズに供給する働きなどによって疲労回復を促します。

加えてアスパラにはGABA(ギャバ:ガンマ-アミノ酪酸)も含まれています。GABAには神経の興奮を抑え副交感神経を活発化することでリラックス効果をもたらす働きが認められています。神経系の興奮を鎮めめたり、リラックス状態に導くなどの働きから不眠や自律神経失調の改善などにも効果が期待されています。
アスパラギン酸も興奮性神経伝達を担う興奮性アミノ酸として作用しストレス耐性を高める働きがあると考えられています。鎮静と興奮両方の作用を持つアミノ酸の働きによって、精神のバランスを整えたり、神経疲労や気持ちの落ち込みなどを緩和する働きも期待できるでしょう。

【スタミナ増強・免疫力向上】

アスパラギン酸はグリコーゲンの生成を促す働きもあります。グリコーゲンはエネルギーを一時的に貯蔵するために作られる多糖類で、運動時や食事が取れない時などにエネルギーとして変換されます。つまりグリコーゲンの不足=スタミナ不足となるため、グリコーゲン生成促進作用のあるアスパラギン酸を含むアスパラガスはスタミナ向上効果も期待されています。

また近年はアスパラガスに含まれるサルササポゲニングリコシド」が免疫細胞の一つであるT細胞を活性化すること、抗菌作用・抗ウイルス作用・抗腫瘍作用があることなどが報告され、免疫力強化食材としても注目を集めています。
代謝向上・疲労回復に役立つアスパラギン酸、粘膜の維持に関わるビタミンB2やβ-カロテン、ビタミンCなどもアスパラガスには含まれていますから風邪・インフルエンザ予防にも役立ってくれそうですね。

【むくみ対策・デトックス】

疲労回復に役立つ意外に、アスパラガスに含まれているアスパラギン酸には不足しているミネラル(カリウム、マグネシウムなど)を細胞内へ送り届ける働きがあります。体液は水分とミネラルを原料とした電解質(イオン)で構成されていますから、不足分を補給することで体液のバランスを整えると考えられています。また尿の合成を促進する働きもあり、タンパク質の分解によって生じるアンモニアが体内に蓄積されないように体外への排出を促す働きもあります。

アスパラにはアスパラギン酸だけではなく、ナトリウム濃度を調節するカリウムも100gあたり270mgと比較的多く含まれています。GABAもまた腎機能や肝機能の改善効果が期待されている成分ですから、むくみ改善や体が本来持っている解毒機能を高める働きが期待出来ます。様々な成分の複合効果から、アスパラガスはむくみ予防・緩和やデトックスに有効とされています。ヨーロッパではアスパラギン酸を豊富に含むアスパラの根部は天然の利尿剤として利用されているそうです。

ちなみに「アスパラを食べたあとおしっこ(尿)が臭くなる」という話があり、研究されたこともあるそうですがハッキリとした原因は分かっていないそうです。有力な説としてはアスパラガスの成分の複合効果によって体内の毒素・有害物質が尿として排泄されるためと言われています。

【貧血・冷え性・妊娠中の方に】

アスパラガスはほうれんそうや枝豆などには劣るものの、100gあたり190μgと野菜類トップクラスに入るほど豊富に葉酸を含んでいます。また際立って多くはないものの100g中に鉄分0.7mgを始め、造血作用のある亜鉛やコバルトも含んでいますから、総合的に貧血予防・改善に役立つ食材と言えるでしょう。

またアスパラガスに含まれているルチン(ビタミンP)には、毛細血管をしなやかに保つ働き、血流をスムーズにしてくれる働きがあります。貧血改善・欠集改善のほかにも、アスパラギン酸による代謝促進作用、むくみ改善効果などと複合することで、冷え性の改善にも効果が期待できます。

葉酸は赤ちゃん(胎児)の成長にも必要とされている成分で、特に妊娠初期や授乳中の場合は平常時よりも多めの摂取が必要とされています。葉酸が豊富な食材は他にもありますが、好き嫌いが少なく料理の幅が広いアスアスパラガスを取り入れることでマンネリ化せず上手に葉酸補給が出来ますよ。

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投稿日:2016/03/09 (更新)
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