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【黒実鶯神楽】ハスカップの栄養・効果

ハスカップイメージ

ハスカップとは

ハスカップはシベリアを源流とする北方系の低木植物。スイカズラ科に属しており、正式な和名は黒実鶯神楽(クロミノウグイスカグラ)、洋名だとハニーベリーと呼ばれます。味はブルーベリーに似ていますが、実の形状としてはやや大きめで縦長なのが特徴です。

日本ではハスカップジャムをはじめ「よいとまけ」や「ハスカップジュエリー」などの北海道地方銘菓に使用されている食材として知られているように、食用されるもののほぼ全てが北海道産です。ただし北海道にしか自生していないわけではなく、本州の高山地帯にも自生しています。

ハスカップは昔からアイヌの人々に「不老長寿の実」として知られていた食べ物で、アイヌ語の「ハシカプ」(枝の上に沢山なるもの)ががハスカップという呼び名の語源とされています。そのほかに地方によって「ユノミ」「ケヨノミ」などという呼び方もあるようです。不老長寿というと大げさに感じるかもしれませんが、ハスカップは実に豊富な栄養素を含んでいる優秀な果物です。目に良いという話が有名ですが、栄養成分を見るとそれ以外にも嬉しい効果や効能が期待できることが分かります。

ハスカップの歴史

ハスカップの原産地はシベリアのバイカル湖の周辺と考えられており、サハリンやシベリアなどの寒い地域に自生しています。日本では高山植物として生息しているものもありますが、寒い地域である北海道では平野部でも生育します。千歳市の東何にある勇払(ゆうふつ)平野には多く見られるようです。野生種は酸味が強く甘味がほぼないため、さほど美味しくはありません。

あまり植物の育たない火山灰地でも生育し実を実らせることから、北海道の先住民であるアイヌの人々は神がこの地上に遣わした生命の雫と考えており、「不老長寿の秘薬」とも呼ばれていました。収穫できる時期が短いこと・表皮が薄くデリケートなため扱いが難しいこと・生のままの保存が難しい(果肉や皮などが液状化してしまう)などの理由から「幻の実」とも呼ばれます。

現在ハスカップは北海道特産品の一つとして品種改良が行われ、「ゆうしげ」「あつまみらい」などより甘味の強いもの・多く実のなる種類が栽培されています。ジャムやお菓子の原料として用いられている以外に、流通量は少ないですが冷凍した実の販売も行われています。

ハスカップはこんな方にオススメ

  • 骨粗鬆症の予防に
  • 目の疲れが気になる方
  • 眼精疲労・眼病予防に
  • 若々しさを保ちたい方に
  • 貧血の予防・改善
  • 血行不良や冷えの軽減
  • 肌のアンチエイジングに
  • シミ・肌荒れ予防に

ハスカップの主な栄養・期待される効果

ハスカップはビタミンC、ビタミンEなどのビタミン類、カルシウム、鉄、マグネシウムなどのミネラル類を幅広く含んでいます。100gあたりの食物繊維料も2.1gと果物の中では比較的多い部類に入るでしょう。ハスカップは100gあたり38mgと他の果物に比べカルシウムが豊富なため、骨粗鬆症が気になる方にも適しています。

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視機能改善・抗酸化

ブルーベリーやハスカップが視機能回復や眼精疲労回復に注目されているのはポリフェノールの一種であるアントシアニンという成分に、目の網膜にあるロドプシンという色素体の再合成を促す作用があると報告されていることが大きな理由となっています。
私たちの目が脳へ映像を伝えるためには、ロドプシンが分解されることで発生する電気信号が脳に伝わる必要があります。分解されたロドプシンは再合成され、再び分解されることを繰り返します。しかし、年齢や目の酷使が重なることで上手に再合成が出来ない状態に陥ってしまい、それが視力低下や疲れ目(かすみ・ぼやけ)の原因になると言われています。アントシアニンを摂取することでロドプシン再生サイクルを高め、脳や目の組織への負担が減ることで眼精疲労などの軽減につながります。

また目はブルーライトや紫外線ダメージなどによって活性酸素が多く発生する部位でもあります。活性酸素による眼精疲労、目の老化、白内障の防止などには抗酸化作用を持つ成分が役立ちます。ハスカップのアントシアニンには最も抗酸化作用の強い「シアニジン」という成分が沢山含まれています。シアニジンの抗酸化力は若返りビタミンとも言われるビタミンEよりも強力であると言われているほどですし、パスカップのシアニジン含有量はブルーベリーの3~5倍と言われています。

ハスカップならばブルーベリーの1/3の量で同様の視力回復効果を得られるとされています。目に良い果物としてブルーベリーが有名ですが、実はハスカップのほうが効果が強いと言われています。また、ジャムや果汁など加熱したハスカップにも抗酸化作用があることからガンやアルツハイマーの予防に役立つのではないかと考えられ、臨床研究も行われているようです。

鉄欠乏性貧血予防

女性の多くが不足していると言われるミネラルの一つに鉄分があります。貧血や鉄欠と言うと「鉄分を取れば良い」と思いがちですが、鉄分は摂取しても吸収されにくい成分であり摂取した鉄分のうち吸収されるのはわずかであると言われています。このため貧血対策としては鉄分の量だけではなく吸収率というのも重要なポイントになってきます。

ハスカップは果物トップクラスに入るほど鉄分が豊富で、鉄の吸収を助けるビタミンCやクエン酸も含んでいるため、貧血の予防・改善に効果的です。加えて末梢血管の血流を促進するビタミンEなどと相乗して働くことで、血行不良による冷え性の改善にも効果が期待できます。

美肌・アンチエイジング

抗酸化作用(目への効果)でも紹介しましたが、アントシアニンなどの抗酸化ポリフェノールは肌のしわやたるみなど美容面のアンチエイジング効果もあります。ハスカップには抗酸化作用が強いシアニジン、ビタミンE、プロトカテク酸などが含まれていますから、眼精疲労などだけではなく外見のアンチエイジングにも非常に有用と言えるでしょう。

ポリフェノールと並んで抗酸化・美肌づくりに役立つビタミン類もハスカップは豊富に含んでいます。特にビタミンEには抗酸化作用以外に、末梢血管拡張による血行促進作用が期待されています。またハスカップには血液自体の生成に必要な鉄分も含まれています。このため肌のすみずみまで血液(栄養)を送ることで、肌の新陳代謝を高めたり、肌のカサつきやくすみの改善にも繋がるでしょう。血行不良によるクマ・くすみの解消にも効果が期待できます。

老化防止や美白(メラニン色素抑制)に必要なビタミンCの含有量もハスカップは100gあたり44mgと、非常に豊富です。ちなみにハスカップと比較されるブルーベリーは100mgあたり9mgですので、5倍近いビタミンCを含んでいることになります。

ハスカップの選び方・食べ方・注意点

生食用のハスカップが手に入る場合は、そのまま食べとビタミンCなどの損傷が少なく本来の栄養素をしっかりと摂取することが出来ます。酸っぱさが気になる場合はヨーグルトに入れて食べるか、フレッシュジュースやスムージーの材料として利用すると良いです。

ハスカップの活用方法

ハスカップの実の実に塩をまぶし、時々かき混ぜながら1週間程度置いて果汁を絞ると梅干のようになります。甘味があるので酸味が強い梅干が苦手な方にオススメ。

シロップ漬けや果実酒にすると日持ちがききます。加熱したくない場合はハチミツと混ぜ合わせて数日置いておくとハスカップの実が柔らかく溶けてジャムのような食感になります。

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投稿日:2015/08/10 (更新)
by SlowBeauty