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【桂皮】シナモンの成分・効果

シナモンイメージ

シナモンとは

シナモンコーヒーやお菓子の風味付けなど、甘さの中に仄かなスパイシーさを持った香りでお馴染みのシナモン。洋菓子の香り付けやインドのチャイなどのイメージがありますが、日本はニッキと呼ばれるものが京都の八つ橋などのお菓子にも使われていますから、お年寄り・ハーブなどをあまり使わない方であっても親しみのある香りではないでしょうか。ご家庭のキッチンに無くても困るような存在ではありませんが、あるとお菓子や飲み物などに香りと深みを与えてくれるスパイスです。その香り高さからシナモンは「スパイスの王様」と呼ばれることもありますよ。

シナモンは熱帯に生育するいくつかのクスノキ科の常緑樹の総称で、その樹皮から作られる香辛料を指す場合もシナモンと呼びます。厳密な区分としては洋菓子などに使う香辛料“シナモン”として用いられることが多いのがセイロンニッケイと呼ばれる種類で、幹の皮にあるコルク状の部分が使われています。シナモンスティックと呼ばれるものですね。対して八つ橋などに使われるニッキは近縁種のシナニッケイの樹皮を利用しています。種が違うためセイロンニッケイを原料とするもの=シナモン、シナニッケイを原料とするもの=カシアと呼び分けることもあります。

ちなみに生薬の桂皮(ケイヒ)や肉桂(ニッケイ)として用いられているのは同じく近縁種のトンキンニッケイなどだそう。さらに生薬としては幹皮部分は桂皮(肉桂)・細枝部分は桂枝と呼び分け、それぞれ似て非なる効能を持つと考えられています。ただし桂皮と桂枝の区別が日本では曖昧で、原料としても“トンキンニッケイやその他同属植物”とアバウトな面が多々あるそうです。

生薬として用いられているものとは若干異なりますが、身近な香辛料であるシナモンも健康サポートに役立つ食材であると考えられています。一時期は“血管の若返りをサポートしてくれるスパイス”として紹介され注目されたこともありますね。身体をポカポカと温めてくれる働きが期待できることに加え、コーヒーや紅茶・ココアなどの飲み物類と組み合わせやすく手軽に取り入れられるのもシナモンの魅力と言えます。

シナモンの歴史

シナモンは世界最古のスパイスの1つと言われており、紀元前4000年頃にミイラの防腐剤として使用されていたことが分かっています。ミイラ作り以外にも聖なる香油・香煙として礼式に用いられていたようです。良い匂いをさせる植物として権力者や富裕層の生活・礼式などに重宝されていたのだとか。古代ギリシアやローマでも同様に用いられていたと考えられていますし、パピルスや旧約聖書などの文献にもシナモンは登場しています。

古代ギリシャではシナモンの甘美な香りから「愛をかきたてる」と、深い愛情を示す最高の贈り物として王侯貴族に重宝されていました。暴君として有名な皇帝ネロは最愛の妻の死後、ローマで使用される1年分のシナモンを愛の証として焚いたという逸話も残っています。

日本への伝来も非常に古いスパイスの一つと考えられており、奈良時代(8世紀前半)にはシナモンが「桂心」という名で薬物として持ち込まれたことが分かっています。このとき伝わったものは現在でも正倉院の御物の中に保存されています。
お正月に1年間の邪気を払い長寿を願って飲む“お屠蘇”を作る時に使う屠蘇散の材料としてもシナモン(肉桂)が使われています。お屠蘇が日本に伝わってすぐの奈良~平安時代には宮中儀式として飲まれていただけでしたが、江戸時代になると庶民の間でもお正月の定番として親しまれていたようです。

シナモンはこんな方にオススメ

  • 老化防止・アンチエイジング
  • 冷え性の改善
  • むくみの予防・改善
  • ダイエットサポートに
  • 血糖値が気になる方
  • 風邪をひきやすい方
  • 生理痛が重い方
  • 気分が落ち込む方

シナモンの主な成分・期待される効果

シナモンは100gあたりの栄養価で見るとカリウム、カルシウム、鉄分などの鉄分が非常に多く、ビタミンB群やポリフェノールなども含有しています。しかし香辛料(スパイス)としての利用が主になりますから栄養成分というよりは非栄養性機能物質と呼ばれる成分の働きの方が主体となります。

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毛細血管の保護・修復

シナモンの効果の中でも最近注目を集めているのが毛細血管の修復・保持効果です。毛細血管は内側と外側の二重構造になっていてTie2(タイツー)という分子で繋がっています。Tie2の活動は年をとるほど低下していき、それによって血管の外側が壊れていってしまう=加齢によって毛細血管は減少してしまいます。

シナモンに含まれるシンナムアルデヒド(桂皮アルデヒド)はTie2の活性化を促進させて毛細血管を若々しい状態で保ってくれる作用、血管の修復と血管拡張効果があり、ボロボロになった血管を蘇らせ、末端部まで血液を行き渡るようにしてくれます。

冷え・むくみ対策

シナモンは血管拡張作用によって末端部まで血液が送りやすい状態を作るとともに、アラキドン酸という脂肪酸が血小板から放出されるのを抑制することで血液の凝固を防ぎ、血液をサラサラ状態にしてくれると考えられています。つまり血液の通り道と血液の状態、両方を整える働きがあるということです。

加えてシナモン自体にも体を温める作用がありますから冷え性、特に血行不良による末端冷え性に高い改善効果が期待出来るでしょう。また血液循環が悪い場合・毛細血管の傷から漏れ出す水分をリンパが処理しきれない場合、両方の「むくみ」改善に繋がると考えられます。

美肌・アンチエイジング

肌への栄養素は血液によって運ばれていきますから、その補給路をしっかりと確保することは肌へ栄養を行き渡らせ、肌のコンディションを保つことと密接に関わっています。血行促進により肌の新陳代謝の向上に繋がり、お肌のターンオーバーが促進されることでハリやみずみずしさのある綺麗な肌を維持できるでしょう。また血行不良によるくすみの改善にも役立ちます。

シナモンには毛細血管の保護・修復作用がありますから、毛細血管の減少や損傷から起こるシミ、シワ、たるみの予防改善も期待できます。シナモン自体にも強い抗酸化作用があることも分かっていますので、毛細血管の修復・保持作用と合わせてアンチエイジングにも役立ってくれるでしょう。

ダイエット・血糖値上昇抑制

シナモンには血糖値を安定させる効果を持つ可能性が報告されています。シナモンに含まれる「プロアントシアニジン」という成分がインスリンの分泌を活発にし血糖値を安定させているのではないかと考えられており、シナモン摂取で血糖値が30%減少するという研究報告もされています。

そのほか脂肪細胞を縮小化させる作用があるという報告もあり、血糖値の変動を抑える作用と合わせてダイエットのサポート役としてもシナモンは活用され始めています。空腹感と甘いものへの欲求を抑えるのにも役立つのだとか。

リラックス・記憶力保持

シナモンの甘い香りにはリラックス作用があり、アロマテラピーでも用いられています。気分の落ち込み(抑うつ)状態や疲労感からの回復に役立つとされ、抑うつの治療補助として取り入れられることもあるようです。孤独感を感じている場合にも温かみのあるシナモンの香りが心を癒してくれるそう。またシナモンの香りをかぐことで脳の機能を高め、記憶力向上効果が期待出来るという説もあります。

シナモンの食べ方・注意点

シナモンの一日の摂取量は0.6g~3g程度が適量と言われています。シナモンに含まれる「クマリン」という香り物質は過剰摂取した場合肝障害を誘発する危険性があり、振掛ける程度でも有効な量が摂取できますのでサプリメントなどでの摂取はおすすめ出来ません。

また子宮収縮を促す可能性がありますので、妊娠中の使用は避けるようにしましょう。

シナモンのオススメ食べ合わせ

  • シナモン+ピーナッツ・サンザシ・生姜
    ⇒生理痛の軽減に
  • シナモン+さつまいも・紅茶・フェンネル
    ⇒冷えの改善に
  • シナモン+クルミ・ココア(カカオ)・ワイン
    ⇒アンチエイジング
  • シナモン+りんご・バナナ・ヨーグルト
    ⇒胃腸を整える

シナモン活用方法・民間療法

ハチミツ:シナモン:オリーブオイルを2.5:1:4で混ぜたペーストをシャンプー前に頭皮に塗ってマッサージすることで、頭皮の毛穴づまり解消・血行促進効果が得られると言われています。ヘア関係のトラブルにも良いのだとか。

その他、はちみつ大さじ3・シナモン小さじ1を混ぜてニキビに付けてパックし、ぬるま湯で洗い流すことを続けるとニキビ改善に繋がるという説もあります。

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投稿日:2015/02/27 (更新)
by SlowBeauty