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【生姜】ショウガの成分・効果

生姜(ショウガ/ジンジャー)イメージ

ショウガ(生姜)とは

冷えとり(冷え性の改善)食材の代表選手とも言える存在の生姜。日本でも昔から臭み消しの香味野菜(薬味)をはじめ甘酢漬(ガリ)・飴湯など様々に利用されてきましたが、2010年前後からは生姜の健康メリットが取り上げられる機会が増え、“空前の生姜ブーム”と言われるほど意識的に取り入れる方が増えた存在です。今ではすっかり体を温める・ダイエットにも役立つ存在として定着していますね。生姜ブームのきっかけとも言われる永谷園「『冷え知らず』さんの生姜シリーズ」は10億円以上の売り上げをたたき出しているんだとか。

生姜はショウガ科ショウガ属の多年草です。分類としては「野菜」に含まれます。薬味としての利用が多いので当サイトでは薬味・スパイスの分類に入れております。一口に生姜と言っても栽培・収穫方法により、チューブ生姜など薬味に良く利用されている根生姜、主に関東で甘酢漬けなどに使われる野菜感覚の葉生姜、魚介類の添え物の「はじかみ」として使われる芽生姜の3つに分かれます。また大きさによって大生姜・中生姜・小生姜と分けられることもあります。

生姜は世界中で古くから使われており、約1300種の種類があると言われています。世界各国で香辛料(スパイス)として利用されていますし、漢方の生薬やハーブとしてなど民間医薬としても未だに使い続けられている存在でもあります。漢方薬の半分以上にショウガ(生姜・乾姜)が配合されているとも言われています。もちろん日本で日常的に利用する分にも、魚や肉の生臭さを消す薬味としてから、ジンジャーエールやジンジャークッキーなど風味を活かすものまでと用途が広く、合わないものを探すのが難しい位、どんな食材とも合わせやすく使いやすいのも生姜の魅力です。

ショウガの歴史

生姜の原産地はインドなどの熱帯アジア。肉や魚の防腐剤や医薬品として利用されており、インドでは薬効が知られており「生姜は神からの治療の贈り物である」ともいわれていたそう。紀元前500年~遅くとも紀元前100年頃には乾ショウガとしてヨーロッパや中国にも輸出されており、どの地域においても医薬品としての使用が主であったとか。インドの伝統医学アーユルヴェーダや中医学(漢方)、ヨーロッパのハーブ療法など、ユーラシア大陸の広範囲で古くから現在に至るまで“薬用植物”と考えられているのも納得ですね。

日本へは中国を経由して2~3世紀頃に伝来し、奈良時代には栽培も行われるようになります。古事記にも生姜の記載があり、日本最古のスパイスが生姜であったのではという話もあります。日本へ伝来した当初は山椒やわさびなどとまとめて「はじかみ(根の辛いもの)」と呼ばれており、区別するために「くれのはじかみ(呉の薑)」=中国(呉の国)から伝わった辛味植物と表すこともありました。日本でも中世頃までは食用としてではなく薬であると考えられ、平安貴族に重宝されていたようです。

庶民にはあまり馴染みのない高価な食材であったショウガですが、ヨーロッパでは14世紀頃から一般家庭にもスパイスとして広まるようになっていきます。パンやクッキーなどに利用されるようになり、16世紀にはイギリスの国王ヘンリー8世がペスト対策として生姜を食べることを奨励したことも知られています。“ジンジャーブレッド”と呼ばれるクッキーの人型(ジンジャーブレッドマン)は、このヘンリー8世の姿を模したものだと言われています。
ちなみに日本で生姜を薬味として一般庶民が口にできるようになったのは江戸時代以降。生姜(ショウガ)という呼び方が定着したのも同様に江戸自体に入ってからのことです。

ショウガはこんな方にオススメ

  • 冷え性の予防・改善
  • 末端冷え性のケアに
  • アンチエイジング
  • むくみの解消
  • ダイエットサポート
  • 風邪の予防・緩和
  • 胃腸の調子を整えたい
  • 肌荒れ予防に

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ショウガ(生姜)の主な成分・期待される効果

生姜は栄養素的には約90%が水分でビタミン類とカリウムを微量に含んでいます。薬味として利用することが多いため一回に摂取する量もそれほど大した量にはなりませんから栄養価という面では優れているとは言えません。
生姜の健康効果は生姜3大成分と言われる「ジンゲロール」「ジンゲロン」「ショウガオール」によるものがほとんどです。

ジンゲロール

生の生姜に含まれている、辛さの元となる成分がジンゲロールです。ジンゲロールは血管を拡張させて血の巡りをよくすることで、体の深部にある熱を手足など末端に広げて体に熱が行き渡るようしてくれますから末端冷え性の改善に役立ってくれます。血行不良からくる肩こりや頭痛の改善や、血液循環の改善から水分の排出の促進(むくみの改善)も期待できると考えられます。

また殺菌作用・免疫力を高める作用・胃腸を整える働きがあり、風邪のひきはじめや食欲不振、疲労感が抜けない時などに体を整えてくれるとされています。お寿司の付け合せに使われるのも、殺菌作用で食中毒などを防ぐとともに、生もので体を冷やすことを防ぐという役割もあるそうです。

ジンゲロン

ジンゲロンは加熱したり乾燥することでジンゲロールが変化して出来ます。ジンゲロンには強力な発汗作用があり、生姜を摂取してすぐ一瞬カッと体が熱く感じるのはジンゲロンの作用。血行の促進効果や体を温める効果も認められており、強い抗酸化作用によってお肌や体組織の老化を予防してくれるという点でも注目されています。抗酸化作用+体が温まって血行が良くなることで体全体の機能向上が期待できます。

また近年の研究では脂肪分解作用があるという可能性が指摘されており、ラットによる実験では脂肪分解作用が増強されたという報告もされています。血行促進作用などと合わせてダイエットの強い味方となってくれそうです。

ショウガオール

ショウガオールも乾燥・加熱によってジンゲロールが変化することで出来る成分です。ショウガオールでは生理痛をはじめとする「痛み」の原因となるプロスタグランジンというホルモンの働きを抑えてくれる作用が分かっています。プロスタグランジンのバランスによって血管が収縮したり、血行不良を起こすことがあります。ショウガオールを摂取してプロスタグランジンを抑えることで血行不良や冷えの改善に繋がると考えられます。
またショウガオールは胃腸の壁を直接刺激することで血流を高め、深部の熱を作り出してくれると言われています。体温自体が低い冷え症の方の場合は加熱した生姜を摂ったほうが良いと言われるのはこのためです。

ショウガオールにも強い高酸化作用があり、生のまま(ジンゲロール)の時よりも抗酸化作用・消炎効果・鎮痛効果・抗腫瘍効果が高くなることが実験によって分かっています。もちろん血行改善・新陳代謝促進などと合わせてシワやシミなど美容面の老化防止にも役立ちますよ。

ショウガ(生姜)の選び方・食べ方・注意点

ジンゲロールは揮発性の成分のため、長時間放置してしまうと効果が低すると言われています。

風邪のひき始めなどはぬるめのお湯で生姜湯をつくるとショウガオールの体を温める効果とジンゲロールの免疫力アップ効果両方を得ることができます。

ショウガのオススメ食べ合わせ

  • ショウガ+青じそ・ニンニク・ネギ・牛乳
    ⇒血流サポートに
  • ショウガ+ハチミツ・羊肉・レンコン・シナモン
    ⇒冷え性の予防・改善に
  • ョウガ+おから・油揚げ・豚肉
    ⇒疲労回復効に
  • ショウガ+ねぎ・人参・トマト・レタス・豆乳
    ⇒アンチエイジングに
  • ショウガ+レモン・みかん・いちご・ヨーグルト
    ⇒美肌作りに

ショウガ(生姜)の民間療法・豆知識

生姜を擦りおろして火にかけて作った生姜湯をタオルやガーゼに浸して湿布にすると痛み・咳に対して効果があると言われています。アトピー性皮膚炎の治癒を早めるという説もありますが、刺激が強く逆に炎症の原因になってしまう可能性もあるため注意が必要。皮膚につける際は必ず事前にパッチテストを行ってください。

生姜の絞り汁に含まれる酵素にはタンパク質凝固作用があるため、中国では「薑撞牛奶」という牛乳に生姜の絞り汁を入れるて作った柔めの牛乳プリンがあるそう。

生姜の甘酢漬けがお寿司屋さんで「ガリ」とよばれるのは、食べるとガリッと音がすることが由来と言われています。

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投稿日:2015/03/20 (更新)
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