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【桜桃】さくらんぼの効果

サクランボイメージ
  1. サクランボとは
    1. サクランボの歴史
  2. サクランボの効能・効果
    1. アメリカンチェリーとの違い
  3. こんなお悩みにオススメ
  4. 効果をアップを狙える食べ合わせ
  5. 活用・民間療法

サクランボとは

「赤い宝石」「初夏のルピー」とも称されるさくらんぼは、味だけではなく宝石のような美しい色合いと可愛らしい形も魅力。また食材の旬が曖昧になっている現代でも季節色の強い果物として、お中元の贈り物などにもよく使われていますね。高級では1粒約3000円の値がつくこともあるようなので、まさに初夏のルビーの名に相応しい存在とも言えるでしょう。手間がかかること・大事に育てられることから「箱入り娘」とも呼ばれているのだとか。

サクランボはバラ科サクラ属(プラム属とも)に属し、「さくらんぼ」という呼び名も桜の実を指す「桜ん坊」が変化したものと言われています。学術的にはさくらんぼという呼び名は使われずすべて桜桃(おうとう)と呼び、生産者さんも桜桃と呼ぶ方が多いのだそうです。消費者としては目線では果樹を桜桃、生の実をサクランボ、加工食品をチェリーと呼び分けることが多いですね。ちなみにサクランボには真ん中に種子があるため、同じくバラ科の桃や杏とともに核果類(ストーンフルーツ)に分類されます。

サクランボという呼び名から観賞用の桜の木の実かと思われがちですが、厳密に言うとサクラ属の中でも果実が大きくなるミザクラ節の果樹の実に限られます。またミザクラは大きく“甘果桜桃(セイヨウミザクラ)”と“酸果桜桃(スミミザクラ)””中国桜桃(シナノミザクラ)”の3つ別れます。フルーツとして生食されるているもの、日本でメジャーな佐藤錦・ヨーロッパ系品種のナポレオン・アメリカンチェリーの代表的存在ビングなどはすべてセイヨウミザクラ系統の品種です。

サクランボの歴史

サクラランボは有史以前から食用とされていました。スイス湖棲民族の遺跡、イギリスやイタリアなどの青銅器時代の遺跡からも種子が発掘されていますし、紀元前800年頃にはトルコあたりで栽培も行われていたようです。古代ローマ時代に記された『博物誌』には第三次ミトリダテス戦争(紀元前70年前後)時に、執政官がトルコから甘果桜桃と推測されるサクランボの木を持ち帰ったという記述が見られ、紀元前にはヨーロッパでも栽培が行われていたと言われています。

中国は別系統である中国桜桃となりますが、こちらも五経の一つ『礼記』に記述があることから3000年前には既に栽培されていたと考えられています。日本にも平安時代の『本草和名』に桜桃の記述が登場し、中国からサクランボが伝えられていたことが伺えますが、栽培などはなされなかったようです。江戸時代初期にも清国から中国桜桃が伝えられましたが一部地域で観賞用・木材用として栽培された程度で、気候の問題か酸味の問題か、食用として定着はしませんでした。

日本でサクランボが本格的に栽培されるようになったのは明治以降。明治元年、ドイツ人のガルトネルが北海道に六本の桜桃の木を植えたのが始まりと言われています。1871年(明治4年)に開拓使がアメリカから25品種を導入、1874~5年(明治7~8年)には内務省勧業寮が苗木を東北・北海道を中心に配布したのをきっかけに、本格的な栽培や日本独自の品種改良が行われるようになっていきます。

サクランボの主な栄養・効果

【疲労回復・夏バテに】

さくらんぼの主成分はブドウ糖などの糖質ためエネルギー転換が速いという特徴があります。また酸味の元となっているリンゴ酸・クエン酸・コハク酸などの有機酸は代謝の過程であるクエン酸回路(TCAサイクル)の構成物質でもあります。エネルギーのもとであるブドウ糖と、代謝と高めるために必要なクエン酸などの有機酸が同時に摂取できることから、サクランボはエネルギー源としてや疲労回復促進に役立つと考えられています。

クエン酸には食欲増進作用もあると考えられていますから夏バテ時などにも役立ってくれますし、夏場に失われやすく不足が夏バテの原因とも言われるカリウムの補給も出来ます。そのほかに含有量自体は多くありませんがサクランボはビタミンC・β-カロテン・ビタミンB群などのビタミン類、ミネラルをバランス良く含んでいますから食欲が無い時の栄養補給にもなります。

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【便秘・むくみ改善に】

食物繊維含有量は100gに1.2gと果物の中でも中堅くらいのポジションですが、サクランボにはソルビトール」という難消化性糖質(糖アルコール)が100gあたり2.3g含まれています。ソルビトールには便のpHを下げる働きと、便に適度な水分を与えることで便量を増やす効果が認められており、医療面でも緩下剤の成分として利用されています。過剰摂取は下痢や栄養吸収の阻害などのデメリットがありますが、サクランボに自然に含まれている分を果物として適量摂取するのであれば穏やかな便秘改善効果が期待できるでしょう。

サクランボ100gあたりのカリウム含有量は国産210mg・アメリカンチェリー260mg。同グラムで比較した場合はスイカの約2倍と、果物の中では比較的豊富にカリウムを含んでいます。カリウムは体内の過剰なナトリウムの排泄を促すことで高血圧予防、ナトリウムとともに水分排泄も促進することからむくみ改善に役立ちます。またソルビトールにも必要以上に身体に取り込まれたナトリウム(塩分)・水分の排泄を促す働きがありますから、カリウムと相乗してむくみ改善にも役立つと考えられています。

【貧血・冷え性の緩和に】

果物・夏が旬の食べ物の多くは体を冷やす作用があるとされている中、さくらんぼは体を温める食べ物と考えられています。薬膳などで用いられる中医学(陰陽五行)的な考え方でサクランボは温性・甘味に分類され、胃を温めることで消化器系を整える・顔色を良くする・湿気を除くなどの働きがあるさらています。めまいや月経異常にも良いと考えれられています。

成分的に見てもサクランボは果物の中で鉄分・葉酸含有量がトップクラスと言われている存在。と言っても100g中の鉄分量は0.3mg・葉酸は38μgと決して多くはありませんが、植物性鉄分(非ヘム鉄)の吸収を高めるビタミンCをはじめ亜鉛・モリブデン・銅など造血関連成分をバランス良く摂取出来ます。デザートとして美味しく貧血を緩和する栄養成分を補給できる点も、月経などで鉄分が失われやすい傾向にある女性によって嬉しいポイントです。

造血に関わる成分が含まれていることに加え、代謝を助けるクエン酸などの有機酸、ポリフェノールやβ-カロテンなど血液循環をサポートする抗酸化物質が含まれているためと考えられます。代謝促進は熱生産量増加ですし、血液が流れやすい状態になることで血液が温かいまま全身に行き渡るようになります。またカリウムの働きで余分な水分が排出されることで、水分貯留(むくみ)によって悪化していいる冷え性の改善にも役立ってくれるでしょう。

【抗酸化・目の疲れに】

サクランボ(国産種)は100gにイチゴやリンゴの4倍以上の量である98μgのβ-カロテンを含んでいます。β-カロテンは体内でビタミンAに変換され、ロドプシンの生成を促進するなどの働きから、目の疲れを和らげたり夜盲症の予防に役立つと考えられています。またアメリカンチェリーはβ-カロテン含有量こそ少ないものの、ポリフェノールの一種「アントシアニン」が豊富に含まれています。アントシアニンもロドプシンの再合成をサポートすることで眼精疲労(疲れ目)の緩和など視機能の保持・回復に役立つと考えられています。

β-カロテンもアントシアニンも抗酸化成分ですし、サクランボには抗酸化作用を持つビタミンCやビタミンE、フラボノイドなどのポリフェノール類なども含まれています。そのため活性酸素を無毒化し細胞の老化を防ぎ、動脈硬化・心筋梗塞・脳血管疾患などの予防にも役立つと考えられています。

【美肌作りに】

サクランボに含まれる抗酸化物質は肌の老化・劣化を防いでくれます。また活性酸素と脂質が結合して出来る過酸化脂質は大人ニキビ、ヒアルロン酸の破壊、アトビー性皮膚炎の悪化などを引き起こすと考えられていますから、これら肌トラブルの予防にも役立ってくれるでしょう。ビタミンCにはメラニン色素生成を抑制する美白作用もありますので、シミ予防にも効果が期待できます。

β-カロテン(ビタミンA)は皮膚や粘膜を正常に保つ・乾燥を予防する働きがありますし、β-クリプトキサンチンというヒアルロン酸合成を活性化させる成分も含まれています。加えてソルビトールにも保湿作用があると考えられていますから、サクランボは乾燥肌の改善に役立つと言えるでしょう。
また貧血や便秘の改善から肌のくすみ改善・新陳代謝向上などにも繋がります。ちなみに薬膳でも「皮膚を潤す」食材として、顔色を良くする働きと合わせて美肌効果がある食材とされているようです。

アメリカンチェリーとの違い

国産種のさんらんぼと、アメリカンチェリーで栄養素の若干含有量が異なります。
一般的には、国産サクランボほうはカロリーが低く(100g/60kcal)、ビタミン類の含有量が多い、アメリカンチェリーは少しカロリーが高く(100g/66kcal)葉酸・ミネラル類の含有量も多いとされています。また国産種はβ-カロテンやβ-クリプトキサンチンなどの脂溶性成分を多く含み、アメリカンチェリーはこの2つが少ない分アントシアニンなど水溶性成分の含有が多くなっています。

ただしサクランボは約80%が水分・約15%が糖質で、その他の栄養成分は全体の5%ほどと元々の成分含有量自体がさほど多くありません。成分量に差があると言っても大きく違うというわけではありませんので、味が好きな方で選ぶもしくはβ-カロテンとアントシアニンどちらを取るかくらいの感覚で良いと思います。

サクランボが効果を発揮する「お悩み」

  • 疲労回復・夏バテ予防
  • 代謝低下の予防・回復
  • エネルギー補給に
  • 貧血の予防・改善
  • 冷え性の改善
  • 便秘・むくみの解消
  • 老化予防(アンチエイジング)
  • 目の疲れが気になる方に
  • 肌荒れ予防・美肌作り

効果アップが期待出来るサクランボの食べ合わせ

  • さくらんぼ+キウイフルーツ・イチゴ・ハム
    ⇒貧血の予防・改善
  • さくらんぼ+そら豆・はちみつ
    ⇒貧血の改善・乾燥肌の改善
  • さくらんぼ+ココア・チョコレート・桃
    ⇒むくみの解消
  • さくらんぼ+アボカド・ヨーグルト
    ⇒体力回復・便秘解消
  • さくらんぼ+クコの実・リュウガン
    ⇒虚弱、めまい、動悸の緩和改善

サクランボ活用方法・民間療法

さくらんぼの種を袋に詰め、レンジで温めるた湯たんぽ(ホットパック)は、頭痛や腹痛の緩和にドイツで古くから民間療法として親しまれてきました。温熱療法でも使われているようです。

サクランボの軸の煎じ汁は高血圧予防や利尿剤として役立つと言われています。その他に回虫などの虫下し(駆虫薬)としても利用されることがあるそうです。

サクランボ(国産/色の薄いもの)を細く潰したものを顔に塗り、10分程度置いてから洗い流す「さくらんぼパック」は小じわ予防になると言われています。

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