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【鳩麦】ハトムギの効果

ハトムギイメージ
  1. はとむぎとは
    1. はとむぎの歴史
  2. はとむぎの栄養・効果
    1. 調理ポイント・注意点
  3. こんなお悩みにオススメ
  4. 効果をアップを狙える食べ合わせ
  5. はとむぎの活用・民間療法

はとむぎとは

日本でハトムギと言うと煎じた「はと麦茶」の印象が強いですが、タイなど東南アジアの国々ではハトムギの殻を手で割って中身を食べるなど、気軽に食べられる「おやつ」としても親しまれている存在です。近年は日本でも美容に良い食材として知られ、天然派の化粧品でよくハトムギの名前を見かけますし、手軽な栄養補給としてや内側からの綺麗を目指すために、お米と混ぜて炊く・スープや煮込みに加える・お菓子の材料としてなど“食材”としての需要も高まっています。

ハトムギはイネ科ジュズダマ属に属する穀物です。同じイネ科植物で「麦」と付く名前の食材でも“麦ご飯”に使われる押し麦の原料である大麦はオオムギ属 (Hordeum)、パンや麺の原料として主に利用される小麦はコムギ属(Triticum)、ドイツパン・黒パンの原料として知られるライ麦はライムギ属(Secale)、オートムギやオーツ麦と呼ばれオートミールやシリアルの原料などに使われる燕麦はカラスムギ属(Avena)と同科異属となっています。

ちなみにハトムギは同じイネ科でも大麦や小麦よりも“トウモロコシ”に近い種類です。またハトムギの同属の“ジュズダマ(学名Coix lacryma-jobi)”という植物の栽培種とされています。米にもち米とうるち米があるように、ジュズダマはうるち種でハトムギはもち種です。そのためもちもちした食感と噛みごたえがあり、サラダのトッピングなど冷たい料理に加えてもパサつきが少ないという特徴があります。

ハトムギは「薏苡仁(ヨクイニン)」という名前で生薬として利用されていることが知られています。イボ取りのあれですね。はと麦茶を作る場合は殻付きのまま、生薬として利用する場合は脱穀したもの、つまり外側の殻を取り除いた白く丸い部分のみを利用します。お米と一緒に炊いたり、サラダに入れるなどできる市販のハトムギ(精白ハトムギ)は薏苡仁そのものなのです。難しく考えなくても、手軽に毎日取り入れられる薬膳食材とも言えるでしょう。

はとむぎの歴史

ハトムギ栽培の歴史は古く、インドのアッサム地方からミャンマーにかけての地域で始まったと考えられています。紀元前12世紀頃に現在の形に編纂されたと考えられている古代インドの聖典の1つ『リグ・ヴェーダ』にハトムギについての記載が見られることから、紀元前1500年頃には既にインドで栽培が広まっていたと考えられています。そこから推定すると栽培開始や食用を始めたのは更に古い時代と言えるでしょう。

紀元前91年頃に記された司馬遷の『史記』にもヨクイニン(ハトムギ)の記述がありますし、後漢時代初期の名将である馬援が持ち帰ったという伝承も残っているそうですから紀元前1世紀~1世紀頃には中国へも伝わっていたと考えられてます。また、後漢~三国時代頃に成立したと言われる中国最古の薬物書『神農本草経』の格付けでもハトムギは「上品」に位置づけられ、副作用がなく長く服用することで体を健やかに保ち、不老長寿に良いものと記されています。薬効高い食材として宮廷料理にも使われていたそうです。美容に良いということも知られており、“世界三大美女”の1人に数えられる楊貴妃が愛用していたとも伝えられています。

日本伝来については奈良時代~江戸時代まで諸説ありますが、伝来してからしばらくは薬用植物として栽培・利用されていました。今のように気軽なお茶というよりは、薬や薬膳料理の材料として富裕層が利用していたと考えられます。江戸時代には薬物学者の貝原益軒が病後や産後の体力回復にハトムギを処方していたことや、イボ取り薬として人気を集めたことが伝えられています。
ちなみに明治時代以前までは四石麦(シコクムギ)や朝鮮麦(チョウセンムギ)などと呼ばれており、ハトムギと呼ばれるようになったのは明治時代以降。名前の由来としては鳩が好んで食た、鳩に似ていた、多く収穫できることから「八斗麦」だったものが変化したなどの説があります。

はとむぎの主な栄養・効果

ハトムギは100g中にタンパク質を13.3g含み、スーパー穀物とも言われるアマランサスキヌアと比べるとやや劣るものの、穀物の中ではタンパク質の含有が高い食材です。食物繊維量が精白米の約2倍、そのほかにビタミンB1、鉄、マグネシウムなどのミネラルも若干含まれています。

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【滋養強壮・疲労回復に】

ハトムギは精白米の2倍以上のタンパク質を含み、アミノ酸の含有量が多いだけではなくバランスが良いことも特徴として挙げられます。アミノ酸が豊富に摂取できることと、白米よりも脂質代謝を促進するビタミンB2の含有量が多いことなどから、ご飯に混ぜて炊くなど食事に取り入れる事で新陳代謝を高めると考えられています。

良質のタンパク質を補給できる存在ですし、新陳代謝が高まることは疲労物質の分解促進に繋がりますから、ハトムギは疲労回復・滋養強壮に役立つ穀物であると言われています。

【便秘・むくみの改善に】

ハトムギに尿の排出を促進する働きがあるとされ古くから民間療法などでも使われてきました。
成分的に見るとハトムギはカリウム含有量はそれほど多くないため、漢方医学的な思考から、リンパ液などの流れが良くなることから体に溜まった余分な水分が排出される、という方程式て導き出されたものが大きな理由となっているようです。そのためむくみの解消だけではなく雨の日に痛む頭痛や、体のだるさ・重さの改善にも有効であるとされています。

また老廃物を排出し、血液などの循環が高まることからハトムギには高いデトックス効果が期待されています。“食物繊維が豊富”と紹介されることもありますが、食物繊維量は100g0.6gで白米よりは多いものの大麦・もち麦などと比べると劣ります。便秘解消に有効とされていますが、こちらも血流やリンパ液の流れが良くなることで老廃物の排泄促進や胃腸機能の向上(回復)が期待できるということが大きいと考えられます。

【美肌維持(肌荒れ・ニキビ予防)に】

ハトムギは美肌維持・イボや肌荒れ改善に役立つ穀物であると考えられています。古くはハトムギは溜まってしまった水分や老廃物の排泄を促し、代謝を高めることで肌を整えると言われてきました。現代でもハトムギに含まれるグルタミン酸、ロイシン、チロシン、バリンなどのアミノ酸は血流やリンパ液の流れをサポートする働きがあると考えられています。また不飽和脂肪酸の「コイクセノライド(コイクセノリド)」や「有機ゲルマニウム」など新陳代謝を促す成分が含まれていることが分かっています。

ストレスや加齢によってターンオーバーが乱れてしまうと角質層が厚くなり、肌のザラつきや保湿機能の低下による乾燥、毛穴詰まりによるニキビ発生などの原因となります。つまり新陳代謝を高める、肌のターンオーバーを正常化させることで肌荒れを防ぎ若々しく美しい肌を維持することに繋がると考えられます。
コイクセノライドは特に角質細胞の代謝を活発化させると言われていますし、有機ゲルマニウムは酸素を細胞に運ぶサポートをすることで全体的な代謝アップに役立ちます。そのほかにもハトムギは代謝に関わる栄養素や肌細胞の元となる栄養素を含んでいますから、ニキビや乾燥などの肌荒れ予防・改善に役立つと考えられています。

【美白・イボに】

ハトムギに直接的にメラニン色素生成阻害などの働きはありませんが、肌コンディションを整えること、ターンオーバーを促すことなどから美白にも役立つ食材としても親しまれています。ターンオーバーが促進されることで出来てしまったシミを早く薄くすることにも役立ちますし、肌の凹凸や乾燥がキレイになることから肌のキメの細かくなり光を均一に反射する=透明感のある肌作りにも効果が期待できるでしょう。

そのほかハトムギ特有の成分と言われるコイクセラノイドには腫瘍抑制作用が確認されており、肌荒れだけではなく、ポツポツ・イボなどの予防改善に効果的と考えられています。また有機ゲルマニウムには免疫力アップや水素イオンを除去することで酸性からアルカリ性への体質改善効果があると言われています。これらの働きから炎症を起こしにくい肌の基盤を作ること、炎症の緩和、両方に役立つと考えられています。
近年はアトピー性皮膚炎の改善に効果があるという研究報告がなされ、注目を集めています。

【漢方における薏苡仁(ヨクイニン)の効能】

薏苡仁は利水滲湿薬として利用され、水分代謝を整えることから主に利尿薬のような形で利用されます。そのほか効能として睡眠延長作用・免疫力向上・排卵誘起・抗炎症・抗腫瘍作用なども挙げられており、外用としてイボ取り・皮膚荒れや炎症の緩和にも用いられています。
性質は微寒性とされており、体を冷やすことで消炎・鎮静作用をもたらすと考えられています。体温を下げるための解熱薬としても利用されています。通常の利用では体をひやすい心配はほとんどないと言われていますが、冷え性の方は過剰に食べ過ぎないように注意しましょう。

薏苡仁(ヨクイニン)=ハトムギは滋養強壮に良いとされており、体力が低下している時にお米の代わりにハトムギを使った重湯・お粥を食べると体力回復に役立つとされています。薬物学者の貝原益軒と同じ使い方ですね。お粥をつくる場合にははどハトムギの量の7倍程度の水で3~4時間煮ると良いと言われています。体力の消耗が激しい時はもちろんですが、プチ断食のあとの回復食などにも適しているかもしれません。
ただし胃腸が著しく弱っている場合は米10:ハトムギ1~2で作る「はと麦粥」の方が良いとする説もあります。疲れた胃腸を回復させるほか、便秘やむくみ解消効果もあると言われています。

はとむぎ調理ポイント・注意

妊娠中・授乳中の方は摂取量を控えましょう。

はとむぎが効果を発揮する「お悩み」

  • 疲労回復・滋養強壮
  • むくみ・便秘の改善
  • 巡りを整えたい方
  • デトックス力を高めたい
  • 新陳代謝を高めたい
  • 体が重いと感じる方
  • 肌荒れ・乾燥が気になる
  • 肌に透明感が欲しい
  • ニキビ・ポツポツが気になる

効果アップが期待出来るはとむぎの食べ合わせ

  • ハトムギ+お湯・ごぼう・枝豆
    ⇒美肌効果
  • ハトムギ+とうもろこし・ごぼう・生姜
    ⇒むくみ解消
  • ハトムギ+さつまいも・ごぼう・ごま
    ⇒便秘解消
  • ハトムギ+白菜・えんどう豆・長いも
    ⇒胃腸の機能を整える

はとむぎ活用方法・民間療法

ハトムギの粉を水に1:2の割合で混ぜ、酢を少し加えたものを肌に塗るとイボ取り効果・美肌効果(肌がツルツルになる)があると言われています。またハトムギ茶を入浴剤として使用するとアトピーや肌荒れの改善、関節痛や神経痛緩和に良いとされています。

最近はお菓子作りなどに利用しやすい「ハトムギ粉」や、お砂糖(上白糖)よりも栄養価の高い「ハトムギ糖」という甘味料など、様々なハトムギ商品が販売されています。お米と合わせて炊くのが最も手軽な方法ですが、ハトムギ茶・ハトムギパンやクッキー・お砂糖代わりになど利用しやすい形で取り入れてみください。

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