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【小豆】小豆の効果

アズキイメージ

  1. アズキとは
    1. アズキの歴史
  2. アズキの効能・効果
    1. 調理ポイント・注意点
  3. こんなお悩みにオススメ
  4. 効果をアップを狙える食べ合わせ
  5. アズキの活用・民間療法

小豆とは

お赤飯・お汁粉などをはじめ、お手玉や枕の詰め物、現代で言う音響装置としてなど食用以外にも日本文化において様々な使われ方をしてきた「小豆」。小豆洗い(小豆とぎ婆)という小豆を洗う音を立てる妖怪も昔は全国各地で知られていたそうですから、小豆が人々の生活に密接に結びついた豆であったことがうかがえます。

小豆から作られるあんこ(餡)はきな粉と並ぶ「和スイーツ」にも欠かせない存在でもありますね。日本人にはお菓子の原料としても馴染み深い存在ですが、ヨーロッパなどで豆というとスープやサラダに入れることがほとんどで、小豆は苦くて食べにくい豆というイメージがあるそう。日本であんこを食べて驚く方も多いそうです。

小豆と書いてアズキもしくはショウズと読みますが、昔は小豆(ショウズ)という言葉は小さい豆の総称で、今のアズキだけを指していたわけではなかったと考えられています。現在のように小豆と呼んで1種の豆だけを指すようになった起源は諸説あり、平安時代の「本草和名」にある阿加阿岐(アカアツキ)が変化した阿豆岐(アズキ)・阿加阿豆岐(アズキ)が元とする説・アとは赤色のことで、ツキ・ズキは溶けることを意味する言葉=他の豆より早く柔らかくなる豆であるとする説などがあります。

冬至に食べる小豆とかぼちゃを煮た「冬至かぼちゃ(かぼちゃのいとこ煮)」は風邪をひかない・運気の上昇を祈願するという意味があると言われています。なぜいとこなのかと言うと、「硬いものをおいおい(甥)入れて炊き込んでいく」という語呂合わせなんだそうです。小豆の赤い色も厄除けになると信じられていたそう。

小豆の歴史

小豆はマメ科ササゲ属の一年草で、原産は東アジア(中国南西部・インドシナなど)と考えられています。日本へは3世紀頃に中国から伝来したとする説が有力ですが、小豆の祖先野生種が日本でも見つかっていること、縄文時代の遺跡から発掘されていることから、3世紀以前より各地で食用・栽培は行われていたとする説もあります。古事記や日本書紀にも登場し、8世紀頃には栽培が確立されていたと考えられますから、日本人との関わりの歴史が古い食材の一つと言えるでしょう、

小豆は赤小豆(セキショウズ/シャクショウズ)と呼ばれ漢方薬としても利用されています。中国最古の薬学書「神農本草経」に小豆の煮汁が解毒剤として用いられたという記述があり、古い時代には薬効のある食材(薬)として王侯民族などが主に摂っていたのではないかと考えられています。ちなみに3世紀頃に中国から日本に小豆が持ち込まれた時も「薬(生薬)」という位置付けであったと考えられます。

中国や日本では昔、赤は太陽・火・血など「生命」を象徴する色であると考えられ、魔除けの力があると信じられていました。赤い色をした小豆も、食べることで邪気を払う食材として行事・儀式など宗教的な使われ方をするようになり、薬ではなく特別な食材として人々の生活に浸透していきます。小正月(1月15日)に小豆を入れた「豆粥」を食べる習慣は平安時代から、特別なことがあったハレの日に米に小豆を入れて炊く「赤飯」は江戸時代に広まったと言われています。

小豆を煮て砂糖を入れて「あんこ」の製法は室町~安土桃山時代に作られたと考えられています。南蛮貿易によって砂糖が輸入されるようになり、茶道の流行によって菓子文化が広まったことにより上流階級の人々に好まれました。江戸時代になると様々な製法が工夫され、それらが流通したことで甘いあんこを食べる習慣が広まり、各店で様々な工夫を凝らした商品が売り出されるようになっていきます。

小豆の主な栄養・効果

小豆の主成分は糖質とたんぱく質で、ビタミンB1、ビタミンB2や食物繊維、カリウム、カルシウム、鉄分など様々な成分を含みます。カロリーは乾燥小豆100gあたり339kcal、茹で100gあたり143kcalです。

【疲労回復・二日酔いに】

小豆に豊富に含まれているビタミンB1は糖質の代謝を促進し、エネルギーに変換することで筋肉内に疲労物質が溜まった状態になるのを予防・解消してくれます。そのため疲労回復や肩こりなど筋肉の痛み、だるさや夏バテの解消に効果があると言われています。

ビタミンB1には強い解毒作用があり、肝臓でアルコールの分解も助けてくれますから、昔からある「二日酔いに小豆の汁」も有効であることが認められています。肝臓に脂肪が蓄積するのを防ぐビタミンB6も含まれていますから、お酒をよく飲む方には心強い見方となってくれるでしょう。

【むくみ・便秘解消に】

小豆といえば昔から利尿作用があることが伝えられ、むくみの解消などに用いられてきました。漢方でも赤小豆(小豆)の効能として利水消腫・清熱利湿など、体内の余分な水分の排泄を促すことに有効とされていますし、民間療法としても「むくみにあずきの煮汁」などが伝えられています。

成分的に見ても小豆(乾燥)は100g中1,500mgと豊富にカリウムを含んでいます。また小豆の外皮にはサポニンが含まれており、サポニンにも強い利尿効果があります。カリウムとサポニンの2つの成分が相乗することによって、小豆は高いむくみ解消効果を発揮すると考えられています。

利尿効果以外にもサポニンには界面活性作用と呼ばれる、水に馴染みにくい物質を混ぜ合わせる乳化剤のような働きを持っています。そのためサポニンは腸内で便の硬さを適度に調節し、排便をスムーズにする働きも持っています。加えて小豆には食物繊維も豊富に含まれていますから、便の量を増やして蠕動運動を促進したり、腸内の老廃物を絡め取って排泄させる働きなどにも効果が期待出来ます。

ただし小豆の食物繊維は不溶性食物繊維が9割以上を占めるため、便秘の改善に取り入れる場合は水分が不足しないように注意する必要があります。闇雲に小豆を食べると便秘の悪化や、逆に下痢をする可能性がありますので食べ方に気をつけるようにしてください。

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【生活習慣病・肥満予防に】

小豆に含まれているサポニンにはプドウ糖が中性脂肪に変化するのを抑え、脂質の代謝を促進する肥満防止効果があり、常食すると太りにくい体質になることが期待されています。また界面活性作用で血液中の余分な脂質(コレステロール、中性脂肪)を洗い流す働きがあることから、動脈硬化や高脂血症、生活習慣病の予防や改善にも役立ってくれるでしょう。

また小豆は赤ワインを超えるほどポリフェノール含有量が高いと言われており、強い抗酸化力を持つカテキングルコシドやアントシアニンなどが含まれています。これらポリフェノールは活性酸素(フリーラジカル)の働きを抑制し、体の酸化を防ぐことで過酸化脂質の生成抑制や老化防止に役立ちます。サポニンと複合することで生活習慣病の予防に効果が期待出来ます。

小豆に砂糖を加えることで出来る「メラノイジン」という物質にも抗酸化作用があると考えられています。摂りすぎはお勧めできませんが、茹でたり炒ったりしたものをそのまま食べるのが苦手…という方は少量の砂糖を加えて食べてみても良いかもしれません。

【貧血・妊娠中・授乳中に】

小豆には鉄分や葉酸、タンパク質も豊富ですので貧血の改善にも効果が期待できます。貧血の改善から、血液不足による冷え性の改善にも役立つと考えられています。
また小豆は妊娠中の方に進められることが多い食材でもあります。鉄分・葉酸が豊富なことに加え、サポニンや食物繊維が便秘の予防改善に、カリウム+サポニンが妊娠中後期~産後に起こりやすいむくみの改善に役立ってくれます。

古くから「小豆は母乳の出を良くする」と言われており、現在でも利尿作用やサポニンなどの血液を綺麗にする働きから乳腺炎予防に役立つと考えられています。母乳育児中に甘いものが食べたくなった時にも、クッキーやケーキなどの洋菓子ではなく大福やおはぎなどの和菓子を食べると良いと言われています。

【美肌作りに】

小豆はポリフェノールが豊富で高い抗酸化作用が期待できることから、お肌など外見的な老化予防にも役立つと考えられます。ポリフェノールの中でもメラニン色素の生成を抑制する美白作用や血行促進作用があるアントシアニンを豊富に含んでいますし、皮膚・髪・爪の代謝・成長に関わるビタミンB群も含まれています・
シミ・シワ・角質のゴワつき・くすみなど様々な肌の不調の改善を手助けしてくれるでしょう。また便秘の解消から、肌荒れの予防改善効果も期待できます。

【小豆は体を温める? 冷やす?】

小豆は体を温める性質があるから冷え性に良いとする説と、利尿効果が高く体を冷やす働きがあるとする説が存在しています。食材としては温~平性に分類されることが多いですが、生薬の赤小豆は平~微寒、効能にも「清熱利湿」=熱を下げて湿(水分)を体外へ排出させるとされています。
成分的に見ても温める・冷やす両方の働きが考えられます。鉄分などによる貧血の改善・ポリフェノール類の血行促進作用は冷え性の改善効果が期待できますが、サポニンやカリウムなどの利尿効果は水分と共に体の熱を排出することで、体を冷やす働きがあると考えられています。

利尿効果のある食べ物は陰性(涼・寒性)に分類されることが多いですが、余分な水分が多すぎるとそこに体温を取られてしまっていたり代謝低下が起きている可能性もあります。そのため浮腫がひどく体が冷えている方の場合は一度むくみをリセットして、体を温める(代謝・血行を改善する)ために小豆が役立ってくれるでしょう。

体を温める・冷やすという目的で摂取するよりは「むくみの緩和」「貧血改善」などが自分に必要かどうかを考えて摂取すると良いのではないかと思います。体を冷やすという可能性が気になる方は生姜を入れるなどすると良いでしょう。

小豆の調理ポイント・注意

小豆は赤飯など米と一緒に取ることでアミノ酸バランスが良くなります。

小豆を水で煮る場合は大量の水で吹きこぼしながら茹でると栄養価が流れ出てしまうので、ひたひたの水でアクを取りながら煮るくらいの方が栄養価が効果的に摂取できます。また鉄鍋で煮るとアントシアニンと鉄が反応して黒ずんだ色になってしまいますので、注意が必要です。

アズキが効果を発揮する「お悩み」

  • 生活習慣病が気になる
  • お酒をよく飲む
  • むくみやすい
  • 便秘解消やデトックスに
  • 疲労回復・栄養補給に
  • 妊娠中の健康維持に
  • ダイエット(肥満予防)
  • 美肌作り・老化予防
  • 貧血・冷え性の改善

効果アップが期待出来るアズキの食べ合わせ

  • 小豆+かぼちゃ・冬瓜・レタス
    ⇒むくみ解消(利尿効果)
  • 小豆+パクチー・コリアンダー
    ⇒老廃物の除去
  • 小豆+青じそ・白菜・さつまいも
    ⇒便秘解消・胃腸を丈夫にする
  • 小豆+ごま・コリアンダー
    ⇒血行促進効果
  • 小豆+にんにく・ニラ・ミツバ
    ⇒血液サラサラ効果

アズキ活用方法・民間療法

小豆30グラムを600ccの水で煎じたものを1日に飲むと、むくみの解消や疲労回復に効く。

腫れものには小豆の粉を大根のおろし汁で練ったものを塗ると良い。

小豆を布袋に入れてレンジで温めるとホットパック(カイロ)になる。商品化もされていますね。

穀物・豆類

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投稿日:2014/09/04 (更新)
by SlowBeauty