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【葡萄柚】グレープフルーツの栄養・効果

グレープフルーツイメージ

グレープフルーツとは

爽やかな酸味と程よい苦味を持つ柑橘類、グレープフルーツ。シャッキリとした風味や香りから朝食用フルーツとしても定番ですし、サワーを始めとする飲料類・お菓子類のフレーバーとしてもお馴染みの存在となっていますね。と言ってもグレープフルーツは柑橘類の中では比較的好き嫌いが分かれる果物。苦みや酸味があることから特に小さいお子さんなどは苦手という場合も多いようですが、少しお砂糖を掛けたり、ジャムにするなど甘みを加えると食べやすくなるでしょう。甘みが少ないという利点を活かして、サラダの具材としてもよく使われています。

また食用だけではなく芳香剤や化粧品の香りとしてもよく用いられており、味以上にその香りも人気を集めています。近年ではその香りに脂肪燃焼を促す働きが期待できると報じられ、アロマオイルが品薄になったりグレープフルーツの香りの付いたマスクなどが話題となったことも記憶に新しいのではないでしょうか。果物としても低カロリー・低糖質で食べごたえがあり、ビタミンCやポリフェノールの補給にもなることから美容のために取り入れている方も多いようです。ジュースの原料としてもポピュラーなので朝が苦手な方でも取り入れやすいですね。

植物としてはミカン科ミカン属に分類されており、文旦(ブンタン)とオレンジが自然に交配して誕生したと考えられています。柑橘類で比較的大きめの果実がなるのに“グレープ(葡萄)”フルーツという呼び名を疑問に思ったことのある方も少なくないでしょうが、これはブドウの房の様に一本の枝に沢山の果実が実ることにちなんで命名されたと言われています。
アジア亜熱帯地域が原産と考えられており、果実が熟すためには一定以上の温度が必要となるため日本ではほとんど栽培されていません。私達が目にする機会が多いのはアメリカ(カリフォルニア・フロリダ)産ですが、実は国別の生産量としては中国が一位で、アメリカは二位。アメリカと中国の二国で世界全体の60%を生産しており、ついでベトナムやメキシコ・南アフリカなどでの生産が多くなっています。

グレープフルーツも様々な品種がありますが、基本的にはホワイト種・ピンク種・ルビー種など果肉の色によって大分されています。日本で最もポピュラーなのは白色種の“マーシュドレス”と呼ばれる系統で、黄色い果皮・白身の強い薄黄色の果肉と爽やかな風味が特徴とされています。またピンクグレープフルーツと呼ばれているものは“レッドブラッシュ(ルビー)”という品種が多く、更に赤みの強いスタールビーやリオレッドなども最近は流通量が増えています。一般的にホワイトよりもルビー系種の方が産皆少なく、甘みが強いと言われています。
その他にグレープフルーツとブンタンを交配した“オロブランコ(スウィーティー)”をはじめ、グレープフルーツとタンジェリンを掛け合わせたセミノールやタンジェロ、ポメロ(ザボン)と掛け合わせたメロゴールドなど新種も数多く生み出されています。

グレープフルーツの歴史

グレープフルーツというとアメリカをイメージしがちですが、原産はアジアと考えられています。1750年代に西インド諸島のバルバドスで発見されたのが始まりと言われていますから、人類がその存在を知った植物としては歴史が浅いものと言えるでしょう。グレープフルーツの存在をヨーロッパに伝えたイギリスの博物学者リフィス・ヒューズの著書の中でグレープフルーツは“禁じられた果物(forbidden fruit)”と記しています。グレープフルーツという呼び名は1814年にジャマイカでブドウのように実をつける果物として命名されたと言われています。

1823年になるとフランスのオデット・フィリップ伯爵がアメリカ大陸へとグレープフルーツを持ち込み、フロリダにグレープフルーツ果樹園を作ります。しかし当初は馴染みのない果物であったため食用としてはほとんど利用されず、珍しい観賞用樹木という認識のほうが強かったようです。
果物としてグレープフルーツが評価されるようになるのは1880年年代以降。本格的な商業栽培が開始し1885年にフロリダからニューヨークとフィラデルフィアにグレープフルーツが出荷されたことで関心が高まり、各地で栽培が行われるようになります。現在アメリカにはフロリダ、カリフォルニア、アリゾナに大産地がありますし、グレープフルーツは別名アメリカンフルーツと呼ばれるほどアメリカ人に愛されている果物となっています。

日本にグレープフルーツが伝わったのは大正初期と言われていますが、日本の気候は栽培に適していなかったこともあり定着はしませんでした。昭和に入ってからは海外の果物として少しずつ輸入も行われていましたが、当時は「高級フルーツ」に数えられるほど高価な存在であったようです。一般家庭でも気軽に食べられるようになったのは、1971年のグレープフルーツ輸入自由化以降。そう考えると、あっという間に食卓に定着したフルーツと言えますね。

グレープフルーツはこんな方にオススメ

  • 疲労・筋肉痛の回復促進に
  • 二日酔いの軽減に
  • ストレスが多いと感じる方
  • 情緒不安定・寝付きが悪い
  • 老化を予防したい方
  • 肥満・生活習慣病予防に
  • ダイエットのサポートとして
  • 血行不良・冷え性気味の方
  • むくみやすい方
  • 花粉症を軽減したい
  • 肌のアンチエイジングに
  • シミ・紫外線対策に
  • 肌荒れ・くすみ緩和に
  • ターンオーバーの乱れが気になる

グレープフルーツの主な栄養・期待される効果

グレープフルーツは約90%が水分で糖質量も少ないため、100gあたり38kcalと果物類の中でも際立って低カロリーな存在。丸ごと1つ食べても70kcal~120kcal程度ですから、ダイエット用としてもよく取り入れられています。またビタミンC含有量が比較的多いことが特徴と言われていますが、その他にもビタミン類・ミネラル類・ポリフェノール類・クエン酸なども含まれているため健康維持や美容面でも様々な働きが期待されています。

疲労回復・二日酔い軽減

クレープフルーツの酸味の元でもあるクエン酸は、クエン酸回路(TCAサイクル)と呼ばれる糖代謝を活発化させる働きが期待されています。疲労物質と呼ばれている乳酸は単なる悪者や老廃物ではなく、代謝工程の途中に出来る物質で運動等によって糖代謝が行われている証しでもあります。クエン酸を摂取するとクエン酸回路が活発化し、乳酸の代謝が促されることで疲労や筋肉痛の改善に繋がると考えられています。果物の中では少ない方ですがグレープフルーツにもブドウ糖や果糖などの糖質も含まれていますから、エネルギー補給源としても役立ってくれるでしょう。

またグレープフルーツには「抗脂肪肝ビタミン」とも呼ばれ肝機能向上にも効果が期待される糖アルコールの一種イノシトール、二日酔いの原因となるアセトアルデヒドの分解に必要なナイアシンなども含まれています。ビタミンCやクエン酸も肝臓のサポートに役立ってくれますから、二日酔いのケアや飲み会が続いて肝臓の疲労が気になる方などにも適しているでしょう。

ストレス対策・精神安定

グレープフルーツはビタミンCを100gあたり36mgと比較的多く含んでいます。消耗の激しいビタミンですから必要量に個人差があるとも言われていますが、100g食べるだけで成人一日のビタミンC推奨摂取量の1/3が補給できる計算になります。ビタミンCはアドレナリン・ノルアドレナリン・コルチゾールなど、ストレス下で分泌されることため抗ストレスホルモンとも呼ばれる「副腎皮質ホルモン」の合成にも関わることから、不足なく補うことでストレス耐性を高めることにも繋がると考えられています。

加えてグレープフルーツの苦味成分のナリンギン・香り成分のリモネンにもリラックス効果が期待されていますし、ビタミン様物質である糖アルコールのイノシトールも神経細胞膜に多く存在するリン脂質の構成成分であり、神経の働きを正常に保つために必要な成分です。これらの成分の補給に役立つことからグレープフルーツはストレス対策としてや精神安定・不眠軽減などにも効果が期待されています。

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老化・生活習慣病予防

グレープフルーツ特有の苦味の元である、ポリフェノール類のリモノイドやナリンギンには抗酸化力があります。豊富に含まれているビタミンCも抗酸化ビタミンの代表と言える存在ですし、赤系の果肉をもつピンク種・ルビー種などであればリコピンやβ-カロテンなどのカロテノイド系色素も含まれていますからより高い抗酸化作用が期待できるでしょう。これらの成分が活性酸素による酸化から体を守ってくれることで、細胞の劣化・老化を予防してアンチエイジングにも役立つと考えられています。

また活性酸素は老化の原因となるだけではなく、脂質と結合して過酸化脂質を形成することで生活習慣病と呼ばれる様々な病気の発症リスクを高める危険性もあります。、グレープフルーツには抗酸化作用以外にも血中コレステロール値の低下作用や中性脂肪の低下・蓄積予防効果があることが報告されています。これらのことから高血圧・動脈硬化・脂肪肝などの予防にも効果が期待されています。

ダイエットサポート

グレープフルーツはダイエットをサポートしてくれるフルーツとしても取り入れられている存在です。100gあたり38kcalと低カロリーで低糖質なことに加え、グレープフルーツに含まれている香り成分(精油成分)の“ヌートカトン”には交感神経を活発化させる作用があることも報告されています。またポリフェノールの一種で苦みのもととも言われる“ナリンギン”には血流改善や血中脂肪酸の分解促進作用が報告されており、食欲抑制作用も期待されていることからダイエットの心強い味方と考えられています。脂肪分解酵素の分泌を促す、脂肪を燃焼させる働きのあるタンパク質を増加させるという説もあります。

ただしリモネンは消化器系を活発化させることで食欲増進作用もあるとも言われていますから、グレープフルーツそのものの香りや、主成分がリモネンである精油の香りが食欲抑制に役立つかについては賛否両論といったところ。食欲抑制作用はさておき、低カロリーで水分が多いので食事前に食べるとドカ食いの抑制には役立ってくれそうです。またクエン酸はTCAサイクルの活発化によって糖代謝の促進が、香り成分のリモネンにも血管拡張作用による血流改善効果が期待されていますから、代謝アップには役立ってくれる可能性が高いと言えるでしょう。

冷え性・むくみ軽減

苦味成分ナンギリンなどの働きは血行促進に繋がると考えられることから、グレープフルーツは冷え性の軽減や基礎体温向上などにも役立つと考えられています。ビタミンCはコラーゲン生成を促すことで毛細血管を丈夫にしてくれますし、他抗酸化物質を合わせて血流の滞りも予防してくれるでしょう。クエン酸やナイアシン他ビタミンB群など代謝をサポートしてくれる成分も多いので、血流と代謝の両方から冷え改善のサポートが期待できます。

また100gあたりのカリウム含有量は140mgと果物類の中では少ない部類ですが、抗酸化作用や血行促進作用があることからむくみの軽減にも効果が期待されています。水分不足もむくみの原因となりますから、水分補給とミネラル補給が同時に出来るのも嬉しいですね。瑞々しいグレープフルーツは体を冷やしそうな印象がありますが、東洋医学の考え方でもグレープフルーツは概ね“平性”に分類されていますから、キンキンに冷やして食べなければさほど心配は要らないでしょう。

花粉症軽減

ナリンギンには免疫力向上効果や抗アレルギー作用が報告されていることから、グレープフルーツも花粉症の症状軽減に役立つのではないかと期待されています。ただしアレルギー対策として用いられる抗ヒスタミン薬(フェキソフェナジン塩酸塩系)の作用を阻害してしまう可能性があることも指摘されています。グレープフルーツはで他医薬品との組み合わせにも注意が必要な果物とされていますから、薬を飲んでいる場合は自己判断で取り入れないようにしましょう。

美白・美肌保持

グレープフルーツにはビタミンCを筆頭にリモノイドやナリンギン、赤肉種であればリコピンなどのポリフェノール類など抗酸化物質が数多く含まれています。このため肌細胞の酸化を予防することでシワ・シミ・たるみなどの肌老化予防に有効と考えられています。加えて代謝促進・血行改善に役立つクエン酸やイノシトールなども含まれていますから、くすみ対策や肌の新陳代謝向上にも効果が期待できます。内側からの紫外線対策にも役立ってくれるでしょう。

またビタミンCは抗酸化作用のほか、コラーゲンの生成促進・チロシナーゼの働きを阻害してメラニン色素沈着を予防する美白(シミ予防)効果など肌に対しても嬉しい働きを持つビタミン。グレープフルーツにはビタミンCの吸収や作用を助けるビタミンPに分類されるヘスペリジンなどもも含まれていますから、コラーゲン生成促進などにより高い効果が期待できるとも言われています。ナリンギンにもメラニン色素を抑える作用があることが報告されており、ビタミンCと合わせて美白効果が期待出来る果物としても注目されています。

便秘改善について

グレープフルーツは水溶性食物繊維のペクチンが豊富で便秘に良い・腸内フローラの改善に役立つと紹介されていることもありますが、日本食品標準成分表の記載では100g中の食物繊維量は0.6g(うち水溶性食物繊維0.2g/不溶性食物繊維0.4g)で豊富とは言えません。何玉も大量に食べる場合はさておき、食物繊維の補給源としてはあまり期待しない方が良いでしょう。

グレープフルーツの選び方・食べ方・注意点

グレープフルーツをカルシウム拮抗剤や睡眠剤(トリアゾラム)精神安定剤などと併用すると、薬が効きすぎてしまい具合が悪くなる場合があります。高血圧の治療薬などに対しても副作用を引き起こす可能性が指摘されていますから、医薬品を服用中の方は食べるタイミングなどを医師・薬剤師に相談するようにして下さい。

グレープフルーツを選ぶ場合は果皮にハリがあり色艶の良いもの、同じ程度の大きさであればずっしりと重みを感じるものを選びましょう。多少果皮にシミのような色がついているものでも、味に影響はないと言われています。保存は基本的に冷蔵庫が無難ですが、夏場以外は風通しがよく涼しい場所においておくことも出来ます。

グレープフルーツのオススメ食べ合わせ

  • グレープフルーツ+レモン・イチゴ・柿
    ⇒アンチエイジング・美肌作りに
  • グレープフルーツ+酢・セロリ・リンゴ
    ⇒血行促進・肥満予防に
  • グレープフルーツ+ぶどう・キウイ・キャベツ
    ⇒生活習慣病予防に
  • グレープフルーツ+クルミ・アーモンド・ワサビ
    ⇒疲労回復に
  • グレープフルーツ+トマト・ニンジン・ナス
    ⇒目の疲労軽減に
  • グレープフルーツ+ナツメ・チーズ・レタス
    ⇒寝付きが悪い時に

グレープフルーツ活用方法・民間療法

手軽にビタミンCが摂取できるグレープフルーツジュースは疲労回復や風邪予防から、二日酔いの軽減まで様々なことに取り入れられています。またグレーブフルーツジュースをぬるめに温めて飲むと寝付きを良くしてくれるという説もあります。

グレープフルーツの白い“ワタ”の部分と外皮はキッチンなどの油汚れを落とすのに良いと言われています。ある程度の大きさに切り取って二層スポンジのようなイメージで使うと良いそうです。また果皮はそのまま置いておくだけでも芳香剤になりますし、みかんの皮などと同じようにネットに入れて入浴剤代わりに使うことも出来ます。グレープフルーツ風呂は血行促進・むくみ解消・デトックス・リフレッシュなどに良いと言われていますよ。血行促進やデトックスに役立つことからダイエットに取り入れる方もいらっしゃるのだとか。

グレープフルーツの皮を細かく刻むか摺り下ろし、卵黄やキャリアオイルなどと混ぜてパックにすると肌に艶が出ると言われています。ピーリング効果も期待できるので毛穴の黒ずみや角質が気になる部位にも良いのだとか。ただし日光など紫外線に当たるとシミの原因となりやすい成分を含んでいるので夜のお手入れに使うようにしましょう。皮脂が落ちるので脂性肌の方には良いですが、乾燥肌・敏感肌の方も避けたほうが無難です。

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投稿日:2014/08/23 (更新)
by SlowBeauty