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【和梨】ナシの栄養・効果

ナシイメージ
  1. 和梨とは
    1. 和梨の歴史
  2. こんな方にオススメ
  3. 和梨の栄養・効果
    1. 調理ポイント・注意点
  4. 効果をアップを狙える食べ合わせ
  5. 和梨の活用・民間療法

和梨とは

梨は「日本なし(和梨)」「西洋なし」「中国なし」の3種類に大きく分かれ、名前通り日本で多く出回っている梨は日本なしに含まれます。日本梨にはさらに大きく2つの分類があり、褐色のものが「赤梨系」(豊水・幸水・新興など)、黄緑色のものが「青梨系」(二十世紀・二十一世紀など)と呼ばれています。品種数としては赤梨系が圧倒的に多いようです。

和梨の特徴としてはみずみずしさ・シャリシャリとした食感が第一に挙げられます。そのためラ・フランスなどの洋梨が洋菓子やお酒の原料として多く利用されているのに対し、和梨は青果用としての需要がほとんどです。ただし最近では果物として食べる以外にも家庭料理としては冷麺の具や漬けダレなどへ利用されているほか、産地では梨を使った特産品も作られており和梨の活用幅を広げようという努力もなされているようです。

梨(ナシ)という名前の由来は諸説ありますが、江戸時代の学者新井白石は種のある中心に近づくほど酸味が強くなることを表した「中酸(ナス)」から変化したものだと述べています。その他にも中国の「梨子」語源説や、果肉が白いので「色なし」から変化したなど面白い説がたくさんあります。ナシという変わった名前から家に植えて「何もなし」と泥棒よけにしたり、鬼門に植えて厄除けにする「鬼門無し」など語呂合わせの縁起担ぎ的な使い方をされることもあるのだとか。

和梨の歴史

梨そのものの起源は中国~中央アジア、東西へと分化してそれぞれ分化していったと考えられています。日本には本州以西に野生種ヤマナシ(山梨)が自生していますが、人里の近くに集中していることから大陸から持ち込まれたとする説が主流です。伝来時期についてもハッキリとはわかっていませんが、登呂遺跡などから種子が発見されているため弥生時代には既に食べられていたと考えられています。このため梨は日本で食べられていた歴史が長い果物一つとも言われています。

文献としては『日本書紀』での登場が最も古く、693年の詔で持統天皇が栽培を推奨したことが記述されているこため奈良時代には既に梨の栽培が行われていたと考えられています。奈良・平安時代には献上品としての記述も多く見られますし、詩歌などにも梨を詠んだものが存在しています。清少納言の『枕草子』にも梨の花が登場しますよ。

江戸時代になると栽培技術が進み、100種類以上もの品種が果樹園で栽培されるようになります。しかし現在私たちが食べている甘味が強く、果肉にやわらかさのある梨は明治時代以降に発見された・品種改良されたもので、江戸時代の梨はもっと歯ごたえと酸味が強いものだったようです。
明治時代には二十世紀と長十郎が発見されたのをきっかけに盛んに梨の品種改良が行われるようになり、戦後になると三水(幸水、新水、豊水)が登場・普及していきます。

和梨はこんな方にオススメ

  • 疲労回復
  • 二日酔いの解消
  • 消化機能サポート
  • むくみ予防・緩和
  • 便秘予防・緩和
  • 肺病疾患の予防
  • 肌のハリが欲しい方
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和梨の主な栄養・効果

梨の成分は約90%が水分で、水分が多いため100g中43kcalとカロリーは果物の中では低カロリーの部類に入ります。りんごや柿よりもカロリーが低いので、ダイエット中のおやつやデザートにも使えそうですね。

【疲労回復・強壮に】

梨にはアミノ酸の一つであるアスパラギン酸が含まれています。アスパラギン酸は筋肉や内臓のもととなるたんぱく質の合成に必要な物質で、細胞内で不足したミネラルを取り入れバランスを取り戻すことでエネルギー代謝の促進したり、スタミナ増強に有効な成分とされています。

アスパラギン酸含有量が際立って多いというわけではありませんが、梨は代謝を行うTCAサイクル(クエン酸回路)の活性化に役立つリンゴ酸やクエン酸などの有機酸、即効性のあるエネルギー源であるブドウ糖なども含まれています。これらの成分が相乗することで疲労回復効果が期待できるでしょう。

また梨には消化促進作用があるとされるポリフェノールの一種タンニンや、タンパク質分解酵素プロテアーゼが含まれており、体力を取り戻すのサポートをしてくれます。水分含有量が多いので夏バテ時や病中・病後食としても役立ってくれるでしょう。

【風邪・二日酔いケアに】

梨は漢方や薬膳で解熱効果のある食材とされています。科学的に見てもカリウムを含み、カテキンなど梨に含まれる他の成分と合わせて高い利尿効果が期待でき、火照った体の熱を冷まし熱を下げてくれると考えられます。梨に含まれている糖アルコールの一種であるソルビトールという成分にも咳止めや解熱効果もあると言われています。

またタンニンにはアルコール排出を促す作用もありますので、水分含有量の多さやカリウムと合わせて二日酔いの解消にも役立つと考えられます。

【便秘・むくみ緩和】

和梨の食物繊維量は100gあたり0.9gとさほど多くありません。
しかし梨に含まれている糖アルコールの一種ソルビトールは吸水作用によって便を柔らかくし腸の蠕動活動を活発にしてくれます。ソルビトール以外にも梨のシャキシャキ・ザラザラ感の元である石細胞(リグニンやペントザン)は食物繊維と同じような働きをしてくれますからこちらも腸を綺麗して便秘の解消に役立つと考えられています。食物繊維を摂っても水分が少ないと便が固まってしまう可能性がありますが、水分の多い梨なら水分補給にもなりますので安心ですね。

カリウムを含むため余分な塩分を排出して顔や体のむくみを解消してくれる効果も期待出来ます。またアスパラギン酸にも塩分やアンモニアを体内に排出する働きがあり、アルブチンにもリンパの流れを整えて老廃物の排泄促進(利尿)効果が期待されています。カリウムと相乗してむくみの解消にも効果が期待出来るでしょう。

【美肌作りに】

果物の中ではビタミンCが少なく、カロテンなど果物に多い成分をほとんど含有していない梨ですが、美肌作りに効果がないという訳ではありません。梨にもカテキンやタンニンなどのポリフェノール類がありますから活性酸素を抑える抗酸化作用も期待できます。

また際立って含有量が多いというわけではありませんが、アスパラギン酸は肌の新陳代謝も促進してくれますし、肌を保湿をする効果もあるとされています。たんぱく質の合成に必要な物質でもありますからお肌のハリを整えるのにも有効ですし、抗酸化物質とと合わせて肌のエイジングケアにも効果が期待できるでしょう。

和梨調理ポイント・注意

体を冷やす性質があるので冷え性の方は砂糖煮にする、体を温める性質のものと合わせてサラダにする、など工夫して食べたほうが良いでしょう。

【洋梨との違い】

成分的にハッキリとした差があるのは食物繊維量、特に水溶性食物繊維の含有量くらいです。便秘・腸内フローラの改善を目指す場合は洋梨の方が適しているといえるでしょう。また洋梨(ラ・フランス)の場合はアルブチン含有量が多いとされていますので、美白・内側からの紫外線ケアに期待したい場合に選んでみても良いでしょう。
⇒洋梨についてはこちら

ただし和梨には食物繊維と同じ働きをしてくれる石細胞(リグニンやペントザン)が含まれていますので、便通改善についてはさほど差が無いとする説もあります。カロリーが低く噛みごたえがあることから和梨はダイエット用としても利用されています。

上記の違いがある程度で、洋梨も和梨も含んでいる栄養成分・含有量はさほど変わりません。どちらも梨ではありますが、食感・風味がかなり異なりますので気分や好みに合わせて選ぶと良いと思います。

効果アップが期待出来る和梨の食べ合わせ

  • 梨+大根・かぶ・レンコン
    ⇒咳や喉の痛みの緩和効果
  • 梨+ハチミツ・冬瓜・氷砂糖
    ⇒喉を潤す
  • 梨+ウド・大根・レンコン
    ⇒二日酔いの解消
  • 梨+肉類(デザートとして食べても可)
    ⇒消化促進

和梨活用方法・民間療法

梨とレンコン同量をすりおろしジュースにする(薬膳の「蓮梨汁」)と、二日酔い、風邪、喉の痛みの改善に有効と言われています。また梨を鍋で焼き、途中でハチミツを入れて柔らかくしたものを食べると咳止めになるという話もあります。

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