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【茄子】ナスの栄養・効果

茄子(ナス)イメージ
  1. ナスとは
    1. ナスの歴史
    2. こんな方にオススメ
  2. ナスの栄養・効果
  3. 選び方・食べ方・注意点
    1. 効果をアップを狙える食べ合わせ
  4. ナスの活用・民間療法

茄子(なす)とは

焼く・煮る・漬ける・揚げる・蒸すなどどんな使い方でも美味しく食べられる茄子(ナス)。日本でも古くから食材として利用されていたため、焼きナスをはじめ漬物・田楽・煮浸しなど和食メニューにも欠かせない存在ですし、着物の色などでは未だに紫色寄りの紺色を“茄子紺色”と表現することもありますね。

植物分類上ナスはナス科ナス属に属し、トマトジャガイモなどと同属となります。日本などの温帯では一年生植物ですが、熱帯では多年生植物になります。品種は日本国内で180種類・世界的に見ると1000種以上あると言われており、大きさ・形状・色など地域によって大きく異なります。
日本で一般的に流通しているのはヘタから下方にかけて膨らんでいく形状の「卵形なす」か、卵形よりも丸みが少なくやや面長な「中長なす」が多く、漬物用としては水分の多い「水なす」が主に利用されています。その他にも京都上賀茂で栽培されている丸い形をした“賀茂なす”などの「丸なす」、20cm以上の長さになる「大長なす」などがあり、形状という点だけでもかなり個性豊か。

加えてナスというと紫紺色を想像しがちですが、英語でナスを「Eggplant(エッグプラント)」と言うのは卵のような形だからではなく、ヨーロッパに初めて伝わったナスが白色だったため“卵のような色”から来ているそう。日本でも「白なす」と呼ばれる果実が白色のもの、「青なす」と呼ばれる緑色のものが栽培されていますし、近年はイタリア料理の普及から紫と白の縞模様をもつ「ゼブラナス」なども流通しています。

ナスに関わる有名な言葉として「秋なすは嫁に食わすな」という言葉があります。美味しいから嫁には食べさせないという嫁いびりの言葉と思われていますが、ナスを食べると体が冷えるのを心配する言葉という説もあります。ナスの旬は夏ですから秋ナスと聞くと季節遅れの印象や“気温も下がってきたし冷えに注意”というニュアンスも感じますが、この場合の秋は暦上の秋(8月中旬~9月)に当たります。美味しいから食べさせたくない説・嫁の体が冷えて子供ができないと困る説、どちらも納得できる話ではあります。

茄子(なす)の歴史

ナスの原産地はインド東部とする説が有力で、紀元前から栽培も行われていたと考えられています。紀元前5世紀頃にはビルマ(現ミャンマー)を経由して中国へと伝わり、5世紀頃には中国やアラビアなど広い範囲で栽培が行われていたようです。現存する中では農業と加工調理に関する最古の書物と言われる中国の『斉民要術』にも、ナスの栽培・採種方法の記述があります。

日本にナスが伝来した時期はハッキリしていませんが、長屋王邸宅跡から出土した木簡・正倉院文書にもナス(奈須比・茄子と記載される)の記述が見られることから奈良時代には既に栽培が行われていた事が分かります。奈良時代には高位の人への贈物として“茄子の粕漬け”が使われていたことが分かっていますし、平安時代に編纂された『延喜式』には内膳司管轄の畑でナスが栽培されいること・漬け物加工法などが記されています。

室町時代になるとナスが特産品として作られるようになり、球形に近いものから細長いものまで様々な形を持つ品種が確立していきます。平安時代後半~室町にかけてナスは広く普及していたようですが、江戸時代になると野菜の中で最も需要の多かったと言われるほど、庶民派の野菜として親しまれるようになります。
ただし正月前後に採れる初物のなすは一つ一両と言われるほどに高価で、初鰹同様に庶民にとっては憧れの的でもあったそう。初夢で縁起が良いとされるものを示した「一富士、二鷹、三茄子」という言葉があり、一般的には「ナス」という音が「為す/成す」に繋がり縁起が良いためと言われていますが、“高いもの”を順に並べたという説もあるほどです。

ちなみにヨーロッパにナスが伝わったのは13世紀頃と遅く、また当時の品種は苦味が強かったこと・精神を錯乱させる毒を持つ果実と考えられたために食用はされませんでした。ただし園芸における観賞用としては広まっていき、 16~17世紀頃にやっと一部地域で食用利用がされるようになったそう。18世紀頃には食材としての利用や農作物としての栽培も行われるようになりますが、1900年代初頭までそんなものは食べないという人も居たようです。

茄子(なす)はこんな方にオススメ

  • 夏バテ・食欲不振の緩和
  • 体の火照りが気になる
  • 生活習慣病の予防に
  • 認知症を予防したい
  • 便秘・むくみの予防に
  • ダイエットのサポートに
  • 肌のアンチエイジングに
  • 紫外線・シミ対策として
  • 疲れ目・眼精疲労予防
  • 視力低下が気になる方

茄子(なす)の主な栄養・効果

ナスはほとんどが水分で栄養価の低い食べ物と考えられてきましたが、含有量こそ多くはないもののビタミンB群、ビタミンC、カリウム、鉄、カルシウム、食物繊維を幅広く含んでいます。また近年はナスニンを始めとしたポリフェノールによる抗酸化作用も注目されています。

【夏バテ・ほてりケア】

古くからナスには体を冷やす作用があると言われており、体内の余分な熱をとり火照りを鎮めることから、夏バテや火照りの解消にも役立つと考えられています。「秋なすは嫁に食わすな」の良い方の解説もこの作用に起因するものと考えられており、冷え性の方や妊娠中の方は食べ過ぎ注意と現代でも言われている存在。

栄養的に見てもカリウムの含有量が比較的多く、利尿作用が有りますので体の熱を水分と一緒に放出させる働きがあると考えられます。加えてナスはコリン」という水溶性ビタミン様物質(リン脂質構成物質)を含んでおり、胃液の分泌促進などによって食欲不振解消に役立つと言われています。栄養補給をサポートすることで夏バテの回復を助ける働きも期待できますね。

【老化・認知症予防】

ナスの栄養成分で近年注目を集めている成分として、茄子色の元となっているアントシアニン系ポリフェノールの一種「ナスニンクロロゲン酸というポリフェノール類があります。ポリフェノールは活性酸素によって起こる脂質酸化=過酸化脂質増加を抑制する働きがあることからアンチエイジング(老化防止)や生活習慣病に有効とされています。

ナスに含まれているコリンは体内でアセチルコリンやレシチンの原料として利用されます。レシチンは乳化作用によって血管の詰まりを予防・改善することで血流を整える働きがありますし、アセチルコリンにも血管拡張作用があると考えられています。またアセチルコリンは神経伝達物質で不足すると認知症の原因となるとする説もあります。ナスは抗酸化・血流改善・神経伝達物質活性化をサポートすると考えられるため、認知症予防にも役立つのではないかと考えられています。

【生活習慣病予防】

ナスニンなどの抗酸化物質は血液をサラサラに保ち、生活習慣病の原因となる過酸化脂質などの生成を抑制してくれます。ナスニンにはコレステロール自体を低げる働きもあると考えられていますし、レシチンは細胞膜の構成成分で、肝臓や血管などに脂肪が沈着するのを防いでくれます。コリンから生成されるアセチルコリンも血管を拡張させ血圧を下げる働きがありますし、ナスにはナトリウムの排泄を促すことで血圧の上昇を抑えてくれるカリウムも含まれています。こうした働きと抗酸化作用が相乗することで高血圧・肝硬変・動脈硬化などの予防効果が期待出来ます。

またクロロゲン酸から分解されるカフェ酸は肝臓ガンや肝硬変予防に有効という報告もありますし、野菜抽出物を用いたガン物質の抑制効果ではナスがトップクラスの効果を発揮したことが報告されており、ガン予防に対しても効果が期待されています。

【便秘・むくみの改善】

ナスの食物繊維は100gあたり2.2gと野菜類の中で見ればさほど多くはありません。しかしナス自体に水分量が多いので特に便がカチカチになってしまうタイプの方は、食事に取り入れることで水分補給も兼ねた便秘予防としても役立ってくれるでしょう。野菜やナッツ類などを沢山食べると便秘が悪化するような方にも適しています。

同じく際立って多いというわけではありませんが、カリウムも100gあたり220mgキュウリピーマンよりも多く含まれています。一度で大量に補給とは行きませんが、不足しがちな分を補うという点では十分に役立ってくれる量と言えるでしょう。血液循環のサポート効果も期待できますので、むくみの緩和にも役立つと考えられています。

【ダイエットサホートに】

ナスに含まれるコリンは消化酵素や代謝酵素の補助酵素として働くことで、糖質・脂質の代謝をサポートする働きが期待できます。またコリンから生成されるレシチンには肝臓や血管壁に付着した脂質を乳化することで排出を高める働きがありますし、レシチン・アセチルコリン共に血管を拡張させ血行を促すことで代謝向上にも役立つのではないかと考えられています。

ナスは水分含有量が高いため100gあたり22kcalと低カロリーです。便秘やむくみの予防や改善にも役立ってくれますし、低カロリーなので食事のカサ増し用にも利用できるでしょう。栄養価的には評価されていませんが少量ずつ様々な栄養素を含むので、ダイエット中に偏りがちな栄養の補給には使い勝手が良い食材と言えます。
ただし体を冷やす働きっもあるので、冷え性気味の方は低カロリーだからと言って食べ過ぎないよう注意が必要です。また油を吸いやすい性質があるので、調理用油を使い過ぎないようにしましょう。

【アンチエイジング・目の疲れに】

ナスの皮の紫紺色の元であるポリフェノール「ナスニン」の抗酸化作用は強力でブロッコリーほうれん草よりも強いする説もあります。この高い抗酸化作用から、活性酸素による細胞の酸化=シミ・ソバカス・シワ等の肌老化予防としても役立ってくれるでしょう。夏の紫外線が気になる肌に、内側からのアンチエイジング・シミ予防としても役立ってくれるでしょう。

ナスニンはアントシアニン系色素に分類されるため、疲れ目の改善や視力回復などにも効果が期待されています。抗酸化物質ですから目の老化が気になる方にも適していますし、パソコンやスマホなどの画面を見る時間が長い方のブルーライト対策としても役立つと言われています。

茄子(なす)の選び方・食べ方・注意点

なすは体を冷やす食材とされています。気になる方は生姜、ねぎ、唐辛子など冷えを緩和する材料を合わせる、油で炒めるなどして食べるようにすると体の冷えを防止できます。

ナスニンなどのポリフェノールは皮部分に含まれているため、皮ごと料理して食べるようにしましょう。切った後はポリフェノールの酸化で黒く変色してしまうため水に付けますが、クロロゲン酸はアクに多いので水に晒しすぎないようにすると良いと言われています。漬物などにする場合は鉄くぎや焼きみょうばんなどを入れるとナスニンの減少を防ぐことが出来ます。

茄子(なす)のオススメ食べ合わせ

  • なす+ニンジン・ほうれん草・かぼちゃ・ピーマン
    ⇒美肌作りに
  • なす+きのこ類・トマト・アサリ・シジミ
    ⇒肥満予防に
  • なす+おから・油揚げ(厚揚げ)・がんもどき
    ⇒スタミナ増強に
  • なす+ピーマン・ブロッコリー・ニンジン
    ⇒アンチエイジングに

茄子(なす)の活用方法・民間療法

冷やしたナスを縦に切りると湿布替わりになって打ち身・ヤケドなどの応急処理ができます。

ナス(もしくはナスのヘタ)を黒くなるまで蒸し焼きにし塩を混ぜて練ったもので歯茎をマッサージすると、歯槽膿漏に効果があると言われています。ナスの黒焼きは口内炎のケアやイボ取りなどにも利用されていますし、イボ取りの場合はナスを生のまま擦り下ろしたものでも良いそう。

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