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【西洋唐辛子/甘唐辛子】ピーマンの栄養・効果

ピーマンイメージ

ピーマンとは

独特の香りや苦味から好き嫌いが分かれる野菜、ピーマン。ピーマンという存在感が大きいのであまり気にされることはありませんが、ピーマンはナス科トウガラシ属に分類される野菜。分類的にはトウガラシの一品種という扱いで、カプサイシンを含まない唐辛子の甘味種を改良して作られたものがピーマンです。英語ではbell pepper(ベルペッパー)、私達がピーマンと言われて連想する緑色のものはGreen pepperと呼ばれています。日本でもかつては辛くないトウガラシの一種ということで甘唐辛子、西洋唐辛子などとも呼ばれていました。

ピーマンというと濃い緑色のイメージがありますが、これは未熟なうちに収穫されたため。収穫しないで置いておくと、熟すにつれてオレンジや赤色へと色付きます。ちなみに同じく唐辛子を祖先として辛味を持たない野菜にはパプリカがありますが、実は種としてはほぼ同じで非常に曖昧な存在なのだとか。日本では一般的にピーマン=緑・パプリカ=赤や黄色という印象がありますが、ピーマンは熟すると赤くなりますからこの捉え方も正確ではありません。区分としては果肉が薄く縦長型の物がピーマン・果肉が厚く丸みの強い形状のものがパプリカとされているそうです。

ピーマンは小さいお子さんが嫌いやすい野菜としてもよく名前が挙げられる存在ですが、大人になると食べられるようになった・苦みが心地よく感じるようになったという方も少なくないでしょう。子どもの時に無理やり食べさせるなどするとおとなになったもピーマンが嫌いなまま…ということもあるそうなので、嫌いな方はパプリカを食べるようにしてみても良いでしょう。栄養成分的にはピーマンもパプリカもあまり変わらなく、ビタミン含有量についてはパプリカのほうが上回ると言われています。

ピーマンの歴史

ピーマンの元とも言える唐辛子は紀元前8000年~6500年頃には原産地の熱帯アメリカ(中南米)で食されていたと言われています。15世紀の大航海時代にコロンブスら探検隊によってヨーロッパへともたらされ、観賞用・香辛料としてヨーロッパに広まります。辛味唐辛子は16世紀頃に日本へも伝えられています。

アメリカでは唐辛子を品種改良して辛味をなくすことに成功します。イギリスでは「スイートペッパー」と呼ばれた甘み種の唐辛子は明治時代初期にアメリカから日本へ伝えられます。スイートペッパーを直訳して「甘唐辛子」と酔われていましたが、フランス語のpiment(ピメント)という唐辛子を指す言葉を転用して「ピーマン」という和製語で呼ばれるようになります。

独特の香りが強いピーマンは明治・大正と一般家庭に全く定着しませんでしたが、第二次世界大戦後に経済統制の対象外であったピーマンの栽培が活性化し、戦後の食糧難の中で貴重な食料として食されます。昭和30年頃から消費は増え、臭みを消すような品種改良も行われたことから一般家庭にも親しまれる食材の1つになりました。

ピーマンはこんな方にオススメ

  • 老化予防(抗酸化)に
  • ドロドロ血液が気になる
  • 生活習慣病予防に
  • 疲労回復に
  • 免疫力向上・風邪予防に
  • 血行不良・冷え性に
  • 肥満予防に
  • ダイエットサポートに
  • 肌のアンチエイジングに
  • 美白・肌の透明感アップに

ピーマンの主な栄養・期待される効果

ピーマンにはレモンの2倍とも言われるほどのビタミンCを始めとして、ビタミンA(β-カロテン)、ビタミンB1、B2、ビタミンEなどのビタミン類が豊富で、鉄やカルシウムなどのミネラル・ピタミンPを筆頭としたポリフェノールも豊富です。

老化・生活習慣病予防

ピーマンには“ビタミンP”と呼ばれる物質が含まれています。これらはビタミンのような働きを持つビタミン様物質であるとともに、フラボノイド系ポリフェノールであるため抗酸化作用を持っています。近年はルテオリンやクエルシトリンなども含まれていることが分かっており、こうしたポリフェノールとβ-カロテンやビタミンCなどの抗酸化ビタミンが複合して働くことで体内の活性酸素を抑制する=アンチエイジングに高い効果を発揮すると考えられています。

またピーマンに含まれる香り成分のピラジンは、血小板が凝縮するのを抑え血液をサラサラにして血栓や血液凝固を防ぐ働きが報告されていることから脳梗塞・心筋梗塞の予防として注目されています。抗酸化物質は血管の柔軟性を損なわせる原因となる過酸化脂質の生成を防ぐことにも役立ちます。ビタミンPにはビタミンCの働きを助けてコラーゲンの生成を促し血管を丈夫に保つ働きも期待されています。こうした成分の働きからピーマンは高血圧や動脈硬化などの予防をサポートする働きが期待されています。

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疲労回復・風邪予防に

ピーマンはビタミン類を多く含む野菜ですが、中でもビタミンCは100gあたり76mgと非常に豊富。またビタミンCを熱や酸化から守り吸収をサポートしてくれるビタミンPも含まれているため、効率の良いビタミンC補給源と言えます。加えて粘膜や皮膚の状態を整えるビタミンAの前駆物質であるβ-カロテンも含まれています。ちなみにピーマンが疲労回復に良いと言われるのも、細胞の働きを活性化してくれるビタミンAやCの補給源として最適なためだからだとか。

ビタミンCは白血球の働きを活発化したり、抗ウイルス作用を持つインターフェロンの分泌促進作用があるとも考えられています。β-カロテンもビタミンAとして働くことで呼吸器粘膜などを強化しウィルスの侵入を防いでくれますから、風邪予防にも効果が期待できるでしょう。

冷え軽減・肥満予防

唐辛子の燃焼成分カプサイシンはピーマンにほとんど含まれていませんが、カプサイシンが変化したカプシエイトという成分を含んでいます。カプシエイトは辛味こそないもののカプサイシンと同様の生理作用を持つと言われていますから、体温向上効果や体内脂肪を燃焼させてエネルギー消費を促進する効果があります。カプシエイトはカプサイシンのように消化管から血中へと移動して血圧変動などの影響を及ぼしにくい事が分かっています。カプサイシンよりも安全性が高い成分として注目され、燃焼系の健康食品などにも配合されています。

加えてピーマンの香り成分であるピラジンは血液を流れやすくすることから血行促進効果があり、冷え性の改善に役立つのではないかとも考えられています。またカプシエイトによる代謝向上効果、つまり体内の熱生産量向上効果が期待できますから相乗して冷え性の改善にも役立ってくれるでしょう。100gあたり22kcalと低カロリーで糖質や脂質含有量も少ないのでレシピにも加えやすい存在といえます。

美肌・アンチエイジング

ビタミンCにはシミやソバカスの原因となるメラニン色素を作るチロシナーゼの働きを防ぐ美白効果や、コラーゲン生成を助ける美肌効果があります。ピーマンのビタミンCは熱に強いため加熱しても減少が少なく、ビタミンCを安定させ吸収を高める働きを持ってるビタミンPも含んでいますから理想的なビタミンC補給源と言えます。

抗酸化作用によってアンチエイジングに効果的なビタミンEやビタミンAも含んでいます。またビタミンD、ビタミンEには血行を良くする効果がありますから、血行促進により肌の新陳代謝を高めてくれる効果も期待できます。ピーマンは総合的に美肌にアプローチをかけてくれる美肌野菜と言えるでしょう。

カラーピーマンの栄養効果

緑ピーマン

緑色の天然色素である葉緑素(クロロフィル)が豊富に含まれています。葉緑素は腸を整える働きがあり、便通を良くする・老廃物の排泄を促進する作用があることから便秘の解消やデトックスに利用されます。また葉緑素の成分に含まれている有機ゲルマニウムには酸素や血液の循環を助けて末端まで酸素を届ける役割があり、貧血の予防改善にも効果が期待されています。

黄ピーマン

黄色いピーマンは緑のピーマンが成熟したもので、赤ピーマンの手前の状態です。ビタミン含有量なども緑と赤の中間と言えます。

赤ピーマン

緑ピーマンが完熟して赤くなるなったもので、クルルフィルがカプサンチンという赤色色素に変化します。カプサンチンにはカロテン以上の抗酸化作用があるとされています。緑ピーマンよりもビタミンEが約5倍・Cが約2倍多いとされています。抗酸化・アンチエイジングを心がけている方にとっては心強い存在と言えそうですね。

ピーマンのワタについて

取り除いて捨ててしまうピーマンの種とワタ(胎座)の部分。苦味が強いためそのままでは食べにくいですが、食べても人体に問題なく、美容効果のある栄養が豊富であると言われています。ピーマンの種にはカプサイシン、ピラジンなどの血行を良くして冷え性を改善してくれる成分や、余分な塩分・水分を排泄すしむくみを解消してくれるカリウムが果肉よりも豊富に含まれます。体温が上がることにより基礎代謝(消費カロリー)もアップしますから「ビーマンダイエット」なるダイエットもあるそうです。

ただしワタには栄養成分が豊富ですが、ワタ自体の量が少ないためピーマンの果肉1つを食べるた場合の成分摂取量と同等くらいです。苦手だという方は無理してまでワタを食べる必要はありません。

ピーマンの選び方・食べ方・注意点

ピーマンに含まれるビタミンCは熱に強いといっても全く壊れないわけではありません。また水溶性ビタミン類は水に流れ出てしまいますし、クロロフィルも加熱に弱いとされていますので、調理は短時間で済ませたほうが栄養素を無駄にしません。

ピーマンのオススメ食べ合わせ

  • ピーマン+シイタケ・ナス・オリーブオイル
    ⇒老化防止・美肌作りに
  • ピーマン+玄米・ヤマイモ・ホタテ・アサリ
    ⇒肥満予防に
  • ピーマン+さつまいも・タマネギ
    ⇒ストレス対策に
  • ピーマン+青紫蘇・ネギ・唐辛子・カブ
    ⇒血行促進サポート
  • ピーマン+ほうれん草・牛肉・カツオ
    ⇒貧血の予防・改善

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投稿日:2014/09/27 (更新)
by SlowBeauty