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【胡椒】コショウの効果

コショウイメージ

  1. コショウとは
    1. コショウの歴史
  2. コショウの栄養・効果
    1. 胡椒の種類
  3. こんなお悩みにオススメ
  4. 効果をアップを狙える食べ合わせ
  5. コショウの活用・民間療法

コショウとは

胡椒はインド原産のコショウ科コショウ属の植物・その果実で作られた香辛料の両方を指します。唐辛子、マスタードと並んで世界三大香辛料の一つとされており、広い用途や歴史上の重みから「スパイスの王様」と呼ばれることもあります。日本でも食卓のスパイスとして馴染み深く、家庭料理にもよく使用される国民的スパイス。ラーメン屋さんのテーブルの定番でもありますね。

ヨーロッパで中世までコショウと混同されていた「ヒハツ(長コショウ)」や東南アジアや沖縄県で利用されている「ヒハツモドキ」もコショウ科コショウ属の仲間、近縁種にあたります。英名Pepperや学名「Piper nigru」Piperの由来は、サンスクリット語の「ピッパリー」という長コショウ(ロングペッパー)を意味する言葉で、種小名のNigrumは黒色を意味しています。
日本での呼び名である「胡椒」は元々中国で付けられた呼び名で、胡(中国から見て西方・北方の異民族を指す)から来たことを意味しています。

一言で胡椒と言ってもお馴染みのブラックペッパーやホワイトペッパーをはじめピンクペッパーやグリーンペッパーなどの種類がありますが、グリーンペッパーという言葉はピーマンのことを指す場合もあるので要注意。ピンクペッパーも実際は赤い胡椒ですが、レッドペッパーと言うと唐辛子のことになってしまいます。ちなみにウルシ科コショウボクの実をピンクペッパーと呼ぶ場合もありますが、これは胡椒ではなく代用品的な扱いなのだとか。

コショウの歴史

胡椒の原産地であるインドでは紀元前2500~3000年頃から胡椒が利用されていました。紀元前4世紀頃にはヨーロッパへと伝わっており、古代ギリシアの植物学者テオフラストゥスの著書にも記録が残っています。単なる香辛料としてだけではなく食材の保存用にも利用できたことや、民間薬として利用されていたこともあり、1世紀頃の古代ローマの記録の中には金と同重量で交換されていた事がうかがえる記述も残っています。

中世になるとヨーロッパでの胡椒人気はさらに高まります。肉の保存に必要なスパイスであり、飼料が少ないときには家畜を減らすために大量に屠殺して肉を保存する必要があったことや長い航海や十字軍遠征に保存食が必要であったことなどが考えられます。また逆に大航海時代や十字軍遠征は胡椒が欲しかったために起きたという説もあります。

ヨーロッパ中が渇望していた胡椒はインドからアラブ商人やベネチア商人を経由して輸入される間に値段が釣り上がり、納税に利用できるほど(金や銀と同じに利用できるほど)の価値がありました。胡椒取引で反映したベネチアの人々は胡椒を「天国の種子」と呼ぶこともあったのだとか。
1600年頃にはイギリスとオランダの競争によって価格が下がり始め、1800年頃には各地で栽培・生産が行われ価格が低下します。長い歴史の中で胡椒が今のように身近で気軽に使えるスパイスになったのはほんの数百年前のことなのです。

戦争や略奪とも深い関わりがあると言われている胡椒ですが、日本には中国を経由して700年代頃に伝来していたと考えられています。正倉院の御物の中にも胡椒が含まれており、当時は生薬として紹介されていたようです。その後も中国から輸入され続け、平安時代に入ると調味料として利用されるようになり、1500~1600年頃、唐辛子が伝来するまでは辛味を付ける調味料として幅広く利用されていました。江戸時代くらいには広く親しまれるようになるようになり、うどんを食べる時に用いるメジャーな薬味の一つでもあったようです。

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コショウの主な栄養・効果

100gの栄養価で見ると胡椒はカリウム・カルシウム・マグネシウム・鉄分・マンガンなどのミネラル分が非常に多く、ビタミンB1やB2なども含有しています。とは言っても香辛料ですから実際に利用するのは数g。基礎栄養価よりも注目したいのは「薬効」として知られる辛味成分などの働きでしょう。

【冷え・代謝アップに】

胡椒のピリリとした辛さの元(主成分)であるアルカロイドの一種「ピペリン」は古い時代から利用されてきた防虫作用、抗菌作用、防腐作用などが有名ですが、最近注目されているのはフリーラジカルや活性酸素による酸化ダメージから体を守ってくれる抗酸化作用と血行促進作用。中でも血管を広げて血流を促進する作用は「冷え取り」ブームと重なって注目されており、血行促進によって温かい血液が末端まできちんと流れることによる冷え解消に役立ってくれるのです。

また唐辛子と同様に神経伝達物質であるアドレナリン(エピネフリン)の放出を促進する作用があることも報告されており、アドレナリンのエネルギー代謝を促進させる働きによって代謝向上による冷え解消効果や脂肪燃焼効果なども期待されています。
唐辛子の場合は作用が強く、摂取しすぎると精神障害などの副作用を引き起こす危険が指摘されていますが胡椒のピペリンは作用が比較的穏やかなため安全性が高いと言われています。摂取しずぎは問題ですが、香辛料としてパラパラと振りかける程度なら心配要りません。

【胃腸機能の向上】

胡椒に含まれるピペリンには食欲増進効果や脾臓の消化酵素を刺激し消化能力向上する働きがあることが分かっています。直接的に消化を促進させるのは勿論ですが、血流量と増やし、胃腸に十分な血液を送り込む・温めることも胃腸機能の向上に繋がります。そのため血行不良や冷えから起こる腹痛・消化不良・下痢・便秘・胃もたれなど幅広い「お腹の不調」の改善が期待できるでしょう。

またピペリンは消化器系への血液供給を増やし、消化吸収や栄養素の体内輸送を助けることなどから、一緒に摂取した他の成分の吸収率を高めるなどの効果があることが認められています。ピペリンを濃縮した「バイオピペリン」が代表的ですが、そのほかダイエット用などのサプリメントや健康食品に配合されていますし、人のクルクミンの生物学的利用能を向上させたという報告もあり医療への応用にも関心が寄せられています。
しかし多量に摂取すると薬物との相互作用や健康被害が発生する可能性が指摘されており注意が必要です(※普通にコショウを料理に利用する分には問題はありません)。

【貧血予防・美肌作りに】

胡椒はわずか2gに鉄分0.4mgを含んでいます。この数字は貧血に良い果物と言われているイチジクやモヤシ100gの含有量を上回る含有量。日本人女性の半数以上が貧血だという説もあるほどで、簡単な検査ではわからない隠れ貧血や鉄分不足による鉄欠乏性貧血の方が占める割合はかなり多いと推定されていますから、手軽に振りかけられる胡椒は鉄分摂取の補助役として役立ってくれるでしょう。健康診断では何も異常なしと言われるけど体がだるい、めまい・立ちくらみがある、倦怠感や疲労感が抜けない方は胡椒をプラスしてみても良いかもしれません。

鉄分の補給やピペリンによる栄養吸収アップ、血行促進によって栄養を体内に行き渡らせる働きは体を元気にしてくれるだけではなく、お肌も元気な状態に導いてくれます。特に血行が悪くて顔色がいつもどす黒い感じに見えてしまう方や、肌細胞の栄養不足による乾燥肌や肌荒れ解消に役立ちます。
貧血・鉄不足はコラーゲン生成を低下させることも知られていますし、ピペリンには抗酸化作用もありますからアンチエイジングにも役立ってくれるでしょう。

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