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【鳳梨】パイナップル/パインの栄養・効果

パイナップルイメージ

パイナップルとは

甘酸っぱさと果実の瑞々しさがあり、南国を感じさせるパイナップル。マンゴーやパパイヤなど、今でこそたくさんのトロピカルフルーツが日本にも定着していますが、パイナップルが一番最初に日本に定着した南国フルーツだと言われています。パイナップルの缶詰などは昔から人気商品ですね。ちなみに苦手な人も多い「酢豚のパイナップル」は、ヨーロッパの人向けの味付けにするために入れられたという説が有力なんだとか。

パイナップル(pineapple)という名前からマツ科の樹木になる果実のように思いがちですが、植物としてはイネ目パイナップル科に分類される多年草です。呼称は松ぼっくりのような形状とりんごのような酸味のある甘さから“松かさ(PINE)”と“りんご(APPLE)”をくっつけた造語。日本でも英名をそのまま使うことが多いですが、中国語の呼び方をとった鳳梨(ホウリ)が使われていた時期もあります。フランス語やどイツ語などではアナナス(Ananas)とも呼ばれていますが、日本でアナナスと言った場合には果物ではなく植物全体を指すことが多いそう。

パイナップルには100以上の品種が存在しますが、大きくはスムースカイエン、クイーン、レッドスパニッシュ、カバゾニ系の4系統に分類されます。このうち日本でも世界的に見ても“スムースカイエン系”が最も多く流通していると言われており、在来種パインやハワイパインと呼ばれるのもこのタイプ。近年は芯を取らず手でちぎって食べられるスナックパイン(ボゴール種)や、アップルではなく桃のような甘い香りが特徴のピーチパイン(ソフトタッチ)・酸味の少ないゴールドバレルなどの交配種も見かけるようになりましたね。

パイナップルの歴史

パイナップルは原産地がブラジルなどの熱帯アメリカとされており、原産地に近いブラジル南部・アルゼンチン北部・パラグアイなどの地域では古くから果物として栽培されていたと考えられています。世界的にパイナップルが知られるようになったきっかけは1493年、コロンブスが西インド諸島に上陸したことと言われています。しかしマヤやアステカでも栽培が行われ、ヨーロッパ人がアメリカ大陸に到達するまでには中央アメリカの広い範囲で見ることが出来る存在となっていたそうですよ。

アメリカ大陸に到達したコロンブス一行はパイナップルとpiñade Indes(インディアンの松)”と呼び、ヨーロッパへと持ち帰ったとされています。スペインへと伝わったパイナップルは16世紀末までにアフリカ・アジア・フィリピン・ハワイなど多くの地域に広められ、各地で栽培が行われるようになります。またヨーロッパでは温暖な気候を好むパイナップルを温室で栽培することが富の象徴でもあったそうです。

日本では1830年に東京の小笠原諸島・父島にパイナップルが植えられたのが初とされていますが、オランダ船によって長崎に持ち込まれた・座礁したオランダ船からパイナップルの苗が沖縄に伝わったなど様々なことが言われています。ただし日本で本格的なパイナップル栽培が始まったのは1930年頃にスムースカイエン種が導入されて以降。パイン缶詰工場も建設され、1960年代くらいになるとサトウキビと並ぶ沖縄県の主要作物となっていきます。

パイナップルはこんな方にオススメ

  • 疲労回復のサポートに
  • 消化不良・食欲不振時に
  • 夏バテの予防・軽減に
  • 血圧が気になる方に
  • 便秘予防・改善に
  • 腸内環境を整えたい方
  • 肌老化予防・美肌保持
  • 紫外線対策・シミ予防

パイナップルの主な栄養・期待される効果

パイナップルは糖分(ショ糖・ブドウ糖・果糖)が多く、酸味の元ととなるクエン酸・リンゴ酸・酒石酸や、ビタミンA、B1、B2、C、Gなどの栄養成分を含んでいます。

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疲労回復

ブドウ糖などの糖質はエネルギー転換が早く、糖質の分解・エネルギー変換を助けるビタミンB1をはじめ、クエン酸、ビタミンCも豊富なことから疲労回復や集中力のアップに役立つと考えられています。そのほかにビタミンB1は倦怠感や手足のしびれの予防・改善効果があるとも言われていますから、肉体的な疲労以外にも効果が期待できるでしょう。甘いものをよく食べる、お酒をよく飲む人はビタミンB1が大量に消費されてしまうので不足しないように補給が必要であると言われています。

食欲増進・夏バテ対策

パイナップルの働きとしてよく知られているのが“肉を柔らかくする”ことではないでしょうか。肉の下処理などにも用いられていますし、パイナップルが乗ったハンバーグなどもありますね。一緒に調理することで肉が柔なくなるのはパイナップルにブロメラインというタンパク質分解酵素が含まれているためです。

このブロメラインはタンパク質分解酵素であるため肉や魚の消化吸収を助ける働きも期待されています。加えてパイナップルには胃液の分泌を促す働きが期待されているクエン酸も含まれていますから、相乗して消化サポートに役立つと考えられています。クエン酸にはミネラルの吸収を助ける働きもありますし、パイナップルにはビタミンB群やカリウムなどのミネラルが含まれていることもあり、夏バテ対策としても取り入れられています。

高血圧・動脈硬化予防

全体的にはビタミンやミネラルが豊富とはいえないパイナップルですが、100gあたり27mgとビタミンCを比較的多く含んでいます。ビタミンCは抗酸化作用があることに加え、コラーゲン生成を促すことで血管を丈夫に保つ働きがあるため動脈硬化予防に繋がると感がられます。また果物類の中で別段多い訳ではありませんがカリウムも150mg含まれていますから、相乗して高血圧予防にも効果が期待できるでしょう。

ちなみに食物繊維が多いのでコレステロールを排出するとも言われていますが『日本食品標準成分表(七訂)』によるとパイナップル100gあたりの食物繊維は1.2gで、内訳は不溶性食物繊維1.0g/水溶性食物繊維0.2gとなっています。食物繊維のうちコレステロールを下げる働きがあるのは水溶性食物繊維ですから、こちらはあまり期待しない方が良いでしょう。

便秘予防・改善

パイナップルは100gあたり1.2gと果物類の中では比較的食物繊維が多く、タンパク質分解酵素ブロメラインも含まれています。ブロメラインは肉を柔らかくする・消化サポートなどの働きが期待されていますが、その他にも腸内の不廃物を分解してくれる作用がある可能性も報告されています。このためブロメラインは下痢や消化不良・腹部膨張感(ガスたまり)などの消化器のトラブルを改善してくれるのではないかと考えられています。

食物繊維とブロメラインの働きから、パイナップルは便通の改善や腸内フローラの改善にも効果が期待されています。便の悪臭対策に良いとする説もあるそう。ただしブロメラインは熱に弱く60度以上に加熱すると失われてしまいますから、パイン缶や加熱調理したパイナップルではなく生で食べるようにしたほうが良いでしょう。

美肌・肥満予防

パイナップルにはビタミンCが比較的多く含まれていることから、抗酸化作用とコラーゲン生成促進作用によるシワやタルミなどの肌老化予防効果が期待されています。またビタミンCはチロシナーゼの働きを阻害してメラニン色素沈着を予防する働きがあるので、紫外線対策・美白(シミ予防)サポートとしても役立ってくれるでしょう。そのほか天然保湿因子セラミドが含まれているので肌の潤い保持・バリア機能向上に役立つとする説もあります。

ちなみにパイナップルのカロリーは100gあたり51kcalと甘さがある割には低め。そのためかつてはパイナップルダイエットが流行したこともあるそう。ただしパイナップルに含まれている消化酵素はタンパク質の分解を指すけてくれる存在ではありますし、代謝に関わるビタミンB群も含まれていますが、痩せるほど代謝が上がるというようなものではありません。ビタミンやミネラルがしっかりと補給できるものでもありませんので、ダイエット中の甘み補給・お菓子の代替えとして取り入れるようにして下さい。

パイナップルの選び方・食べ方・注意点

未完熟のパイナップルはシュウ酸を多く含み、消化不良や口の中が荒れる恐れがあります。

パイナップルは時間が経つと若干柔らかくこそなりますが、追熟はしません(糖度が上がることはほどありません)ので購入時にしっかりと熟しているものを選ぶようにしましょう。丸ごとであれば外皮に緑色の箇所が少なく、顔を近づけると甘い香りがするものが熟しています。また保存する時は葉を下にしておくと甘みが均一になると言われています。

パイナップルの缶詰はビタミンCが1/7くらいまで減少していると言われています。概ね砂糖が添加されシロップ漬け状態にもなっていますから、美肌やダイエット・健康サポートとして取り入れる場合は注意したほうが良いでしょう。

パイナップルのオススメ食べ合わせ

  • パイナップル+イチゴ・キウイ・パセリ
    ⇒美肌効果・疲労回復に
  • パイナップル+ブドウ・アボカド
    ⇒アンチエイジングに
  • パイナップル+酢・ナッツ類・ゴマ
    ⇒血行促進に
  • パイナップル+リンゴ・大根・ミツバ
    ⇒胃腸を丈夫にする

パイナップルの活用方法・民間療法

パイナップルに含まれているタンパク質分解酵素(ブロメライン)は肉を柔らかくする働きがあることが知られています。このため肉料理の際にパイナップルと組み合わせることで肉が固くなるのを防ぐことが出来るでしょう。おかずの味付けにパイナップルが入っているのが苦手という方は下味を付ける時にパイナップルを入れておくと良いようです。ただし缶詰は加熱殺菌処理されている関係で肉を柔らかくする働きは期待できません。

ブロメラインを取ると気管支のタンを分解して出しやすくしてくれると考えられることから、痰が絡む時にパイナップルと食べると良いとする説があるようです。

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投稿日:2014/09/22 (更新)
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