SlowBeauty

命を頂くことに感謝して、栄養満点のご飯を食べよう

【朝鮮薊】アーティチョークの栄養・効果

アーティチョークイメージ

アーティチョークとは

アーティチョークは和名を朝鮮薊(チョウセンアザミ)と言いますが、原産は地中海沿岸~北アフリカ。キク科チョウセンアザミ属の多年草で、食用としている部分は開花直前のつぼみでのため野菜としては花菜類に分類されます。つぼみ部分以外に、葉や茎・根もハーブとして利用されています。ちなみに日本に自生し山菜として食されているアザミ(ノアザミやサワアザミ)はキク科アザミ属です。

日本ではさほど馴染みのない野菜・レストランなどで出てくるちょっと高級なイメージのある野菜ですが、欧米では非常に身近な野菜で家庭の食卓にもよく登場するそう。かつては日本でのフキノトウのように春を告げる食材だったようですが近年は一年中流通しており、下処理のいらない瓶詰めや缶詰も数多く売られています。英語でArtichokeといった場合はエルサレム・アーティチョーク(キクイモ)と混合する場合があるため、グローブ・アーティチョークと呼んで区別することもあります。

ゆり根や大型の豆に似たホクホクした食感と、どこか青臭い苦味と甘味があり、好き嫌いのある野菜であることから長らく日本では普及しませんでした。しかしハマると病みつきになる風味と抗酸化力の高さなどから近年日本でも需要が増え、国内産のものも少しずつ流通するようになっています。

アーティチョークの歴史

アーティチョークは古くから食用とされてきたと言われています。元々は茎・葉を食べていたものと考えられ、いつ頃から花(つぼみ)を食すようになったかははっきりしませんが、古代ローマ人が野生アザミの改良種であるカルドンを食用に栽培化し蕾を食すようになったとの説が有力です。古代ギリシアではスタミナ源、ローマでは高級食材として美食家達に珍重されるようになります。

アーティチョークの栽培は9世紀頃には栽培が行われていたと言われますが、本格的な栽培や品種改良が行われ始めたのは15世紀イタリアのナポリ近辺と言われています。16世紀にはフィレンツェのカトリーヌ・ド・メディシス(メディチ)が輿入れ時に持ち込んだことからフランスにも伝播します。彼女の悪評の1つとして「初夜にアーティチョークを食べ過ぎた(お腹を壊した)」という話も有名です。大好物でもあったようですが、単に食い意地が張っていたという話ではなく、当時アーティチョークは媚薬として考えられていたという背景もあるようです。

19世紀末からは米カリフォルニアでイタリア系移民による大規模な栽培が行われるようになり、一大産地として現在でもアーティチョークの栽培が行われています。カリフォルニア州の中でも、アーティチョーク生産ナンバーワンと言われるキャストロビルという町ではアーティチョークフェスティバルというお祭りが1948年から毎年開催されています。そのお祭りの中で「アーティチョーク・クイーン」なるミスコンもあり、初代クイーンはマリリンモンローなのだそうです。

日本には江戸時代オランダ人によって伝えられ「草木図説」に花床や蕚片が食べられることが記載されていますが、当時は観賞用としての用途が主だったようです。チョウセンアザミと名付けられた由来としては、鎖国中であった日本では朝鮮=外国という意味合いがあったとする説などもありますが、南蛮薊としなかったのが不思議でもあります。食用として普及するようになったのは21世紀になってからと言えますが、現在でも家庭の食卓まで定着しているとは言えないポジションです。

アーティチョークはこんな方にオススメ

  • 便秘がちな方
  • むくみ・高血圧予防
  • 代謝を向上させたい方
  • ダイエット中の方
  • 老化(酸化)予防に
  • 肌を若々しく保ちたい方
  • アルコールをよく飲む方
  • 生活習慣病の予防に

アーティチョークの主な栄養・期待される効果

アーティチョークはビタミンB群(ビタミンB1,B2,B6・葉酸・ナイアシン・パントテン酸)やビタミンC・ビタミンEなどのビタミン類とカリウム・カルシウム・マグネシウムなどのミネラル類をまんべんなく含んでおり、食物繊維料も非常に多い野菜です。

Sponsored Link

便秘・むくみ対策

アーティチョークの食物繊維総量は100gあたり8.7gと、食物繊維が豊富な野菜の代表であるゴボウの1.5倍近い量を含んでいます。それだけでも便秘の解消などに期待できますが、さらに食物繊維の内訳が水溶性食物繊維6.1g・不溶性食物繊維2.6gで、水溶性食物繊維が多く摂取できる数少ない野菜でもあります。

便秘解消の際に食物繊維のバランスとして不溶性:水溶性=2:1くらいの比率が良いとされていますが、よく食べられている野菜やキノコの多くは4:1~6:1くらいの割合と不溶性食物繊維が圧倒的に多い数値になっています。不溶性食物繊維を大量に摂取したり水分が足りない場合、便秘の悪化を引き起こすこともあります。アーティチョークを食べてバランスを理想値に近づけることでより便秘の改善に高い効果が期待できるでしょう。

アーティチョークはカリウム含有量も100gあたり430mgと多いため、ナトリウム濃度を下げるために溜め込んでいた水分を排泄させてむくみを改善する効果が期待出来ます。またカリウムにはナトリウム(塩分)の排出を促す働きもあるため高血圧の予防・改善にも役立ちます。

ダイエットサポート

アーティチョークに豊富に含まれているペクチンなどの水溶性食物繊維は水分を吸収してゲル化し、胃の中での滞留時間を長くさせる働きや、糖の吸収を抑制し血糖値の上昇を抑える働きもあります。また水溶性食物繊維は腸内細菌のエサとなることで善玉菌を増やし、腸内フローラのバランスを改善することで代謝の低下防止などにも役立ちます。アーティチョークに期待される効果の中には「放屁の回数と臭いを抑える」というものもありますが、これも腸内環境が整うことが大きく関係しているのではないかと思われます。

またアーティチョークは糖・タンパク質の代謝に必要やビタミンB郡なども含んでいます。便秘解消でお腹ポッコリの改善効果も期待できますし、糖の吸収抑制・満腹感維持・代謝向上(低下防止)など様々な働きによってダイエットのサポートにも効果が期待できるでしょう。

老化予防

抗酸化ビタミンであるビタミンCやビタミンEを始め、アーティチョークは抗酸化作用を持つポリフェノール(シナリン、スコリモサイド、アピゲニン、ルテオリンなど)が含まれていると考えられており、活性酸素による酸化ダメージから体を守ってくれることで、皮膚や血管の老化防止・免疫力向上に高い効果が期待できます。アメリカ農務省の研究調査では抗酸化力レベルの高い野菜と報告されたこともあり、アメリカでは意識的に食事に取り入れている方も多いようです。

※ポリフェノールについては花(つぼみ)部分にはさほど含まれていないとする説もあります。

アーティチョーク葉・茎・根部分について

一部の茎部分以外は食用としてではなくハーブとして、主にハーブティーに用いられている部分ですが、非栄養性機能物質と呼ばれる成分はアーティチョークの葉や根部分に含まれています。

肝機能向上・生活習慣病予防

アーティチョークの葉に含まれるシナリンフラボノイドの一種であるスコリモサイド胆汁の分泌を促進する働き・肝臓の解毒作用があり、古くからアルコール摂取による二日酔い予防や肝臓ダメージの回復に利用されてきました。その他に脂肪代謝を促進して血中コレルテロールや中性脂肪を減少させる働きや、脂肪合成の抑制効果も報告されており、動脈硬化、心筋梗塞などの心臓病の予防に有効とされています。

むくみ予防・消化器系不調

アーティチョークの葉に含まれているカフェ誘導体(シナリン、シリマリン)には腎機能の代謝促進作用や利尿効果が報告されており、カリウムの働きと合わせてむくみの解消に役立ちます。

また苦味成分のタラキサステロールは胃腸の働きを活性化させる作用があると考えられており、消化不良や食欲不振時にも役立つと言われています。腸の働きを活性化させるため、便の移動をスムーズに行わせ排便を促す働きもあると考えられており、水溶性食物繊維と相乗しての便秘解消効果も期待出来ます。

アーティチョークの選び方・食べ方・注意点

変色防止用にはレモン汁や酢を入れた水を用意し、切り口もしくは剥いた部分にハケで塗り(浸しても可)調理直前までそのまま置いておきます。また茹でる際は水に少量の塩と酢を加えたもので茹でるとアクが抜けます。

ある程度苦味が平気な方なら、塩・レモン・水を加えたものを薄く塗り、ラップで包んでレンジ加熱でも食べられるようです。ビタミンCなどの水溶性ビタミンが気になる方はレンジや蒸すなどの方法を試してみると良いかもしれません。

アーティチョークの活用について

アーティチョークの葉に含まれている苦味成分「シナロピクリン」には肌荒れ防止・弾力アップ・毛穴トラブル(毛穴の開きや黒ずみ)などの改善に役立つと考えられており、「アーティチョーク葉抽出エキス」として化粧品などに配合されています。抽出エキスよりは劣るでしょうが、ドライハーブやハーブティーで手作りコスメを作っても美容効果が期待出来ると言われています。

野菜 食材の種類別に探す

 - , , ,

投稿日:2015/11/06 (更新)
by SlowBeauty