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【甜瓜】メロンの栄養・効果

メロンイメージ

メロンとは

濃厚な甘さと滑らかでとろけるような舌触りながら、比較的さっぱりとした後味が特徴のメロン。初夏頃が旬とされていますが、現在は温室栽培のマスクメロンなどもあり通年デザート類やお使い物などに使われていますね。味はもちろんですが、1玉1万円~数十万円と高価なメロンが多いことも「果物の王様」とも呼ばれる所以かもしれません。果物自体はどちらかと言うと庶民派というよりも高級フルーツという印象がありますが、お菓子や飲料類など身近なものでも使われていて親しみのある果物でもあります。

植物としてはウリ科キュウリ属に分類されています。同じウリ科で夏が旬のスイカとよく比較されますが、スイカよりもキュウリに近い種類と言われています。ちなみにメロンもスイカも消費者目線で言えば“果物”ですが、一年生草本に分類されることなどから農林水産省の区分では「果実的野菜(果菜)」に分類されおり生産者目線では“野菜”になるそう。
世界的な主産地はスイカ・メロン共に中国が圧倒的に多く、次いでトルコやイランとベスト3は同じ国になります。日本のメロン収穫量は20位前後で、収穫量(t)自体はスイカよりも少ないものの世界収穫量ランキングでは上になるようです。元は暖かい地域を好む植物ですが、ヨーロッパで改良された品種を元に栽培しているため日本では北海道・東北など冷涼な地域でも盛んにメロンが栽培されています。

メロンの種類としては果肉の色で赤肉種・青肉種・白肉種と大きく3つに分けられています。赤肉種と呼ばれているものは実際はオレンジ色の果肉を持つもので、夕張メロン(夕張キング)やクインシーメロン・レノンメロンなどが代表的です。青肉種は果肉の色が黄色~緑色をしたもので、マスクメロン(アールス系メロン)やアンデスメロンなどが有名ですね。白肉種は果皮・果肉ともに乳白色をしたメロンで、熊本県の特産品ホームランメロンなどが含まれます。
品種にもよりますが大雑把には青肉系のほうが甘さを感じやすくクセがないと言われており、赤肉系は青肉系よりも味が複雑・β-カロテンを非常に多く含んでいるのが特徴とされています。反面、青肉系はウリ臭さが、赤肉系はカロテンによる薬臭さを感じるという方もいらっしゃるようです。

その他に表面の“網目”の有無でネット系・ノーネット系の2つに分類することもあります。ネット系の代表格と言えばマスクメロンが挙げられますが、マスクメロンのマスクは網目がマスク(仮面)のように見えるからではなく“Musk(ジャコウ)”の香りがすることに由来しています。ちなみにマスクメロンという言葉は強い芳香を持つメロンの総称で特定の品種を指すものではありませんが、代表品種である「アールス・フェボリット(Earl’s Favourite=伯爵のお気に入り)」という品種もしくはアールス系品種を指す場合も多いそう。
アールス系品種と同じレティクラトゥス群の中にはアンデスメロンなども含まれていますし、他にカンタロープなどが含まれる“カンタルペンシス群”という品種群もあります。日本でよく知られている夕張メロンはアールスフェボリットとスパイシーカンタローブを交配して作られた品種です。

メロンの歴史

現在のメロンの祖先は、かつてアフリカや中近東地方地域にあったと考えられていましたが、近年はインドを原産地とする説が主流です。紀元前2000年ころから食用野菜として栽培・ユーラシア大陸全土に伝播していったと考えられています。日本語ではヨーロッパなど西側に伝わり栽培されたものを“メロン”、中国や日本など東側に伝わり栽培されているものを“ウリ”と呼び分けることが多いようです。ちなみに英語の場合はマクワウリ=オリエンタルメロン(Oriental melon)など、メロンで統一しているようです。

原産地から西側に伝わった、現在私達がメロンとしてイメージしているものの祖先は古代エジプトやギリシアなどで紀元前には既に栽培されていたようです。この時点では現代のように甘みはなく、どちらかと言えば苦い・青臭いものだったようで、キュウリの様に「野菜」としてや薬用として利用されていたと言われています。紀元前5世紀頃にエジプトで苦みの少ないメロンが作られるようになり、ヨーロッパへと伝えられます。元々温暖な地域で育つ植物ですから栽培される地域は限られていたようですが、14~16世紀頃になるとメロン栽培が盛んになり甘みの強いメロンも作られるようになっていきます。
後にアメリカ大陸へも持ち込まれ、気候が生育に適していた西海岸側の地域などでの栽培も行われます。対してヨーロッパではメロンの生育に適さない地域が多く、栽培のための努力が行われ続けていました。その結果イギリスでメロン栽培の革命ともいえる「温室メロン栽培」が行われるようになります。

東側への伝播としては、中国では紀元前13世紀頃の書物にメロンの記述が残っているようです。日本でも縄文・弥生時代の遺跡からマクワウリの種子が出土しており、紀元前のうちには大陸から伝播していたことが分かっています。東洋系メロンとも言われるマクワウリではなく、現在のような濃厚な風味のメロンが日本で食べられるようになったのは明治時代以降となります。イギリスからガラス温室栽培方法や種子(アールス・フェボリット)が導入され、大正後期頃には日本でもマスクメロンの栽培が本格的に行われるようになっていきます。財閥・富裕層の人々が邸宅での栽培を行ったこと、栽培コストが高いことなどから「高級フルーツ」という印象も昭和に入る前には定着していたようです。一般市民はなかなか手が届かず、マクワウリを食べるほうが一般的でした。

戦前は上流階級向けの果物であったメロンですが、戦後の高度経済成長期頃になるとマクワウリと西洋系メロン(カンタロープ)の交配種である“プリンスメロン”が登場します。このプリンスメロンは日本初の大衆メロンとも呼ばれるように比較的安価で売り出され、一般家庭へのメロン普及の引き金となりました。その後アンデスメロンを始めとする様々な交配品種が作られ、高級品から手軽なものまで様々なメロンを選べるようになりました。現在ではメロンの品種数・品質共に日本は世界トップレベルとも言われています。

メロンはこんな方にオススメ

  • 濃い味の食事が好き
  • 血圧が気になる方
  • むくみやすい方
  • 筋肉痛・疲労の回復に
  • 夏バテしやすい方
  • ストレスが多い方
  • 風邪を引きやすい方
  • 免疫力が下がった気がする
  • 老化予防(アンチエイジング)
  • 肌の乾燥が気になる方

メロンの主な栄養・期待される効果

カロリーが高いと思われがちなメロンですが、全体の約87%が水分で100gあたり42kcalと果物類の中でも比較的低カロリーな部類に入ります。ビタミン・ミネラル類ではカリウム含有量が多いことが特徴で、赤肉系メロンであれば緑黄色野菜に匹敵するほどのβ-カロテンも含んでいます。

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高血圧・むくみ緩和

カリウムが豊富な夏の食材というとキュウリやスイカなどの方を思い浮かべる方も多いですが、実は100gあたりのカリウム含有量で見るとスイカが120mg・キュウリ200mgとされているのに対して、メロンは350mgとカリウムを多く含んでいます。実際に食べる量が異なりますので一概には言えませんが、同グラムで比較した場合はスイカの3倍近いカリウム量となりますから、少量で効率よくカリウムを摂りたいという場合にはメロンも役立ってくれるでしょう。

カリウムはナトリウムとバランスを取り合うミネラルで、ナトリウム量が多い場合には排出を促す働きがあります。味の濃いものを食べた後などにむくみやすくなるのは、血中ナトリウム濃度が濃くなりすぎないよう身体が水分を取り込み保持しようとするため。このためカリウムを補充して余剰ナトリウムの排泄を促してあげることでむくみ改善が期待できますし、血液量が増え心臓に負担がかかることで起こる高血圧の予防や軽減にも繋がります。

疲労回復・夏バテ予防

メロンの主成分と言えるがショ糖・果糖・ブドウ糖などの糖質です。このため体内でのエネルギー転換が早く、疲労時や夏バテ時のエネルギー補給・回復促進に役立ってくれるでしょう。日本食品成分表には記載がないため含有量についてはハッキリしませんが、クエン酸も含まれているためクエン酸回路(TCAサイクル)を活発化して疲労物質の代謝を促す働きが期待できる、とも言われています。

また主成分とご紹介しましたが、メロンは全体重量の内87.8%が水分です。夏場は汗をかくことで水分やカリウムが失われやすく、結果として夏バテなどの体調不良・むくみなどを引き起こします。このためメロンを食べることは夏バテ・夏むくみの緩和にも役立ってくれるでしょう。柔らかく喉越しが良いので、夏場の食欲減退時などにも役立ってくれそうですね。ただしメロンは体を冷やす働きもありますので、冷え性の方・エアコン負けで体調が悪い方などは食べ過ぎに注意しましょう。

ストレス対策

静岡県温室農業協同組合さんのサイトに同県の温室栽培メロンにはGABA(ギャバ:γ-アミノ酪酸)が非常に多く含まれていることが掲載されており、果肉100g中のギャバ含有量は808mgとなってます。このメロンのGABA含有量は他メロンよりも約30%多いという紹介も多いため、通常のメロンでも(摂取量は下がるものの)GABA補給源として役立つのではないかと考えられます。

GABAは天然アミノ酸の一種で興奮系神経伝達物質の分泌を抑制することで、脳内の興奮を鎮め緊張緩和・リラックスなどに働くと考えられています。このためストレス軽減・精神安定・不眠緩和、そのほかストレスに起因する様々な体調不良(不定愁訴)などの軽減もしくは改善効果が期待されています。また内臓機能を活発化することで高血圧や動脈硬化などの生活習慣病予防にも役立つのではないかと考えられています。

免疫力アップ(※赤肉)

果肉がオレンジ色をしている“赤肉系メロン”の場合はβ-カロテンが豊富に含まれています。露地栽培の赤肉種メロン100gあたりのβ-カロテン含有量は3600μgと果物類トップクラス、野菜類と比較した場合でも同グラムのニラ小松菜を上回るほどです。

β-カロテンは抗酸化物質であるため、体内で活性酸素による酸化を抑制することで免疫力低下を防ぐ働きが期待できます。また体内で必要に応じてビタミンAに変換される物質(プロビタミンA)でもありますから、皮膚や粘膜の保護によるウィルスの侵入防止という点でも免疫力サポートに役立ってくれるでしょう。風邪予防にも役立ちますし、口当たりが良いこと・エネルギー源となりやすい糖質が多いことから回復食としても適しています。

老化予防・美肌作り(※赤肉)

β-カロテンはビタミンAとして働くことで肌荒れ・乾燥を予防したり、皮膚の新陳代謝促進などにも関わります。特に肌の乾燥やドライアイが気になる方には赤肉メロンが適しているでしょう。また特出して多くはないもののビタミンB群やミネラルも含まれています。

またβ-カロテンは抗酸化物質ですから、活性酸素によって起こる体内や肌の酸化(老化)予防にも効果が期待できます。含有量自体は多くありませんがメロンには同じく抗酸化ビタミンで合わせて摂取することで相乗効果を発揮するビタミンC,ビタミンE、オキシカイン(oxykine)の原料として使われるSOD様物質も含まれています。メロンだけで十分にとは言えませんが、お食事や他のフルーツと組み合わせることでアンチエイジングもサポートしてくれるでしょう。

メロンの選び方・食べ方・注意点

メロンは水溶性食物繊維(ペクチン)が豊富だという説もありますが、栄養成分表で見ると100g中0.2gと含有量は多くありません。食物繊維総量も0.5gですので、食物繊維の補給や便秘の解消を期待する場合は別のものを摂取した方が良いでしょう。

メロンを選ぶ場合はバランスよく丸みがあり、色むらのないもの・手に持った時にずっしりと重い物を選ぶようにしてください。果柄がついている場合は太くて綺麗なもの、ネット系のものであれば網目が細かく均一かどうかも選ぶポイントになります。

食べる時にはワタと種を捨ててしまうのが一般的ですが、メロンの“わた”の部分部分にも栄養が含まれています。血液サラサラ効果のあるアデノシンという成分が多く含まれているとも言われていますので、ヨーグルトに混ぜるなどして食べるようにすると良いでしょう。ミキサーにかけてジュースにする場合などは種ごと利用する方も多いようです。種に近いほど糖度が高くなるので、食べ過ぎ・飲み過ぎに注意して取り入れてみてください。

メロンのオススメ食べ合わせ

  • メロン+スイカ・パイナップル・マンゴー
    ⇒むくみの解消に
  • メロン+スイカ・干しブドウ・寒天
    ⇒夏バテ予防・軽減に
  • メロン+グレープフルーツ・紅茶・レモン
    ⇒美肌作りに
  • メロン+パパイヤ・キウイ・タマネギ
    ⇒動脈硬化予防に

メロンの民間療法

メロンとハチミツを合わせたものを食べると神経を落ち着かせ、不眠症の緩和に良いと言われています。またメロンの皮を煎じた汁でうがいをすると歯痛緩和に・メロンの種を粉末状にして練ったものをしばらく口に含んでいると口臭対策に良いという説もあるようです。

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投稿日:2014/08/14 (更新)
by SlowBeauty