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【蕪】かぶの栄養・効果

カブ(蕪)イメージ
  1. かぶとは
    1. かぶの歴史
    2. こんな方にオススメ
  2. かぶの栄養・効果
    1. かぶの葉の栄養
  3. 選び方・食べ方・注意点
    1. 効果をアップを狙える食べ合わせ
  4. かぶの民間療法

かぶ(蕪)とは

クセのない味わいと独特の柔らかい歯ごたえを持つ蕪(カブ/カブラとも言う)。お漬物やスープによく利用されている食材ですが、子供の頃に聞いたロシア民話が発祥の童話『おおきなかぶ』の「うんとこしょ、どっこいしょ」という耳に残る掛け声と共に、挿絵を思い出される方もいらっしゃるかもしれません。カブと言うとあのコロンと丸い球状の実(肥大化した根部)が印象的ですよね。カブという呼び名も頭を意味する言葉「かぶり」が由来と言われています。

現在呼び名としてはほとんど使われませんが、春の七草に含まれている「スズナ(鈴菜、菘)」もカブのことを指しています。同じく春の七草に数えられる「スズシロ(蘿蔔)」は大根で混同しやすいですし、野菜としての風味と栄養価もよく似た存在です。カブは球状で生でも柔らかい、大根は細長い形状でシャキシャキ…と印象が違うものの、仲間の野菜と思っていっしゃる方も多いのではないでしょうか。
植物分類上はどちらもアブラナ科野菜ですから仲間と言えなくもありませんが、大根がダイコン属であるのに対し、カブはアブラナ属に分類されます。そのため花の色や染色体数にも違いがありハッキリと区分されています。カブはブラッシカ・ラパ(Brassica rapa)を祖先とする変種群の一つに数えられていますから、水菜白菜小松菜・チンゲン菜などに非常に近い植物なのだとか。

実は“日野菜かぶ”など大根のように細長い形状をしたカブや、“聖護院大根”など丸大根と呼ばれる丸い形状の大根も存在しています。しかしカブ=球状という印象が強いためか、ハツカダイコンを赤カブ・テーブルビート(ビーツ)を赤カブや血蕪など、似た形をした野菜の和名に「カブ」が多く付けられています。ビートはアカザ科の植物ですし、ハツカダイコンはダイコンの変種とカブの品種では無いものも多いので注意が必要。ちなみにラディッシュとカブもよく混同されがちですがラディッシュはハツカダイコンの英名で、カブは英語で“Turnip”と言います。

カブは世界中で食用・飼料用として栽培されていますが、実は日本はカブの品種が約80種と豊富で品種の多さでは世界トップクラスなのだとか。古くから食用とされていた食材ですから、聖護院かぶら(京都)や日野菜かぶ(滋賀)、金沢青かぶ(石川県)など各地で独自の進化を遂げたカブが栽培されています。関ヶ原を境に東日本ではアジア系統種・西日本ではヨーロッパ系統種が多く、境界線は「かぶらライン」とも呼ばれています。
カブを家で使うことはほとんどないという方もいらっしゃるようですが、利用法も栄養価もほぼダイコンと同じ。煮物やサラダなどのバリエーションとして活用出来ますし、赤かぶはピクルスなどの彩り用にも役立ちますよ。

かぶ(蕪)の歴史

カブの祖先とされるブラッシカ・ラパは西アジア~ヨーロッパ辺りの原産とされていますが、カブという存在についてはアフガニスタン原産の“アジア系(B. rapa var. glabra)”地中海沿岸原産の“ヨーロッパ系(B. rapa var. rapa)”の2系統に分かれています。原産は一元説や二元説がありハッキリとは分かっていません。ただ古い食用歴史を持つ野菜の1つと考えられており、中国では紀元前に編纂された『詩経』に記載が見られるようです。

また中国でカブは2世紀頃に活躍した、三国志でも知られる諸葛孔明(諸葛 亮)が重用した野菜としても伝えられています。カブは早くすぐに収穫が出来ること・若葉から根まで余すところなく食べらることから、駐屯時には兵士を指揮して必ずカブを植えさせたと伝えられており、彼にちなんで「諸葛菜」とも呼ばれています。
日本にも弥生時代頃には中国から伝ったと考えられてており、『古事記』に登場する“吉備の菘菜(あおな)”もカブのことではないかと言われています。明確な文書としては『日本書紀』に西暦693年に持統天皇が栽培を奨励したという記述が残っています。

また平安中期の『延喜式』には根・葉を漬物に、種は薬用にしたという記録もあることから、1000年以上前には食用・薬用両方に用いられていたことがわかります。後の江戸時代の本草書『本朝食鑑』にも「消化を助け、気持ちを落ち着け、痰を取り除き、咳を止め、口の渇きを癒す」と効能が記されていますから、カブは胃腸や風邪に効く食材として重宝されていたことが伺えます。延喜式などの記述から根と葉両方を食べていたと考えられますが、鈴菜や菘菜と表記されるように江戸時代事までは葉のほうを主体に食べていたと言われています。

ちなみにヨーロッパでも紀元前、古代ギリシアでは既に栽培が行われていたことが分かっていますが、広く普及したのは16世紀以後と言われています。それも当時は飼料用としての利用が多く、主に寒冷な気候の地域で冬場の食料源や救荒植物として食用とされていた程度なのだとか。余談ですがハロウィンの定番“ジャック・オー・ランタン”は現在ではカボチャの代名詞ですが、ヨーロッパではかつてカブをくり抜いて作られていました。

かぶ(蕪)はこんな方にオススメ

  • 消化促進・胃腸機能回復
  • 便秘や下痢をしやすい方
  • むくみ緩和・デトックス
  • ダイエットのサポートに
  • 老化・生活習慣病予防に
  • (葉)骨粗鬆用予防
  • (葉)貧血・冷え性改善
  • (葉)ストレス対策に
  • (葉)免疫力向上・風邪予防
  • (葉)血液や血管保持に
  • (葉)乾燥肌・肌荒れ対策に
  • (葉)シミやシワの予防に

かぶ(蕪)の主な栄養・効果

一般的に食用とされるカブの根部は、際立って豊富な栄養成分はないものの幅広く栄養を含んでいます。同じアブラナ科の大根や白菜に似ています。ビタミン類ではビタミンCと葉酸が、ミネラル類ではカリウムを多く含んでいるほか、消化酵素アミラーゼやアブラナ科の注目成分イソチオシアネートなども含有しています。
葉と根の栄養にはかなり違いがありますので、葉の栄養素については次ページのかぶの葉の栄養で別途ご紹介します。

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【胃腸機能のサポート】

カブの根部分で最も代表的な働きは「消化を高める」ということ。古くからカブの根は体を温め冷えによる腹痛を予防・改善させると言われており、薬膳料理にとしてや、胃腸の調子が悪い時におろし汁を飲むなどの民間療法としてお腹の調子を整えるために利用されてきました。

カブの根が消化を高めてくれるの理由として、消化酵素であるアミラーゼアブラナ科特有の辛味成分であるイソチオシアネートが含まれていることが挙げられます。アミラーゼはでんぷんの消化を助け胃酸の分泌をコントロールすることで胃が弱っている時や胃もたれ・胸焼けの改善に約立ちます。イソチオシアネートは殺菌・食欲増進・消化促進などの働きがあると考えられいる食欲不振や消化不良の改善に役立つ成分です。この2つの成分の働きにより食べ過ぎた後や弱った胃腸の補助として役立ってくれるでしょう。

【便秘・むくみの緩和】

カブの食物繊維総量は100gあたり1.5gと野菜類の中ではそう多いわけではありませんが、カロリー自体も100g20kcalと低めなのでカロリーを気にせず食べられる食物繊維補給源と言えるでしょう。また粘性があるため腸内の有害物質や老廃物を便に吸着させ、一緒に排泄を促す働きがあるとも言われています。便秘の解消だけではなく下痢の改善にも効果が期待出来ます。

カブには余分なナトリウムの排出を促すことで利尿効果をもたらすカリウムや、血行を促進してくれるビタミンB郡の仲間ナイアシンなども含まれていますから、むくみの解消にも効果が期待出来るでしょう。ナイアシンはお酒を飲むほど消費されますし、二日酔い予防にも役立つと言われている成分ですから飲み会時などにも適しています。

【ダイエットのサポートに】

カブは100gあたり20kcalとカロリーが低く、便秘やむくみ改善にも役立つ食材。また辛味成分のイソチオシアネートは代謝を活発にする燃焼効果活性酸素を体外に除去するデトックス効果があるとされで話題になっています。大根に含まれていることがよく知られていますが、カブにもイソチオシアネートが含まれていますので食事のカサ増し・カロリーダウンだけではなく脂肪燃焼を促す働きも期待できるでしょう。

ただしメディアで「生大根ダイエット」と紹介されていたとおり、このイソチオシアネートは熱に弱い性質がありますので生状態で摂取するようにしましょう。細胞に傷がつくことで生成されるので大根おろしのようにカブを擦りおろしたり、細かく切って食べると効果的です。生大根の辛味が苦手な方はカブのほうが取り入れやすいですね。

【老化・生活習慣病予防】

カブは冬のビタミン補給源の一つとも言われている食材で、抗酸化ビタミンの代表格ビタミンCが根部100gあたり19mgと比較的多く含まれています。辛味成分イソチオシアネートにも高い抗酸化作用が認められており、抗酸化作用による血中の悪玉(LDL)コレステロールの酸化抑制、加えてカリウムによる血圧上昇抑制作用から高血圧や動脈硬化など生活習慣病の予防にも役立ってくれるでしょう。またイソチオシアネートは肝臓の解毒酵素を亢進し発がん性物質などの有害物質を無毒化することでガン予防にも効果が期待されています。

赤カブの場合は赤色の元となる色素成分「アントシアニン」を含んでいます。アントシアニンはポリフェノールの一種で抗酸化作用に優れている成分ですから、アンチエイジング効果をより期待する場合は赤カブ系の種類を選ぶようにすると良いでしょう。目の疲れ・老化予防にも効果が期待できます。

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投稿日:2014/07/18 (更新)
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